2016年にフルモデルチェンジしたメルセデス・ベンツEクラス(W213)は、Eクラスとしては通算5代目を数えるモデル。
Eクラスは、メルセデスの中で古くから存在する正統派セダンとしてはSクラスとCクラスの中間ポジションを担う重要なモデル。
で、現行Eクラス(W213)。ご存じの方も多いと思いますが、フロントマスクが2つ用意されています。
こちらの写真はステーションワゴン(S213)ですが、セダンも同じです。
左:EXCLUSIVE(エクスクルーシヴ) 右:AVANTGARDE(アヴァンギャルド)
まぁ、言うまでもなく違いは一目瞭然ですが、スリーポインティッドスターの位置と大きさが最大の違い。
ボンネット先端の小さなフードマスコットがEXCLUSIVE(エクスクルーシヴ)。一方、フロントグリルセンターに大きく輝くのがAVANTGARDE(アヴァンギャルド)。
これは以前ブログでも取り上げていますが、現行Cクラス(W205)でも二つのマスクが用意されていました。ただし、EXCLUSIVE(エクスクルーシヴ)は台数限定モデルで、現在新車で購入できないのです。
(参照:
W205に復活したフードマスコットのスリーポインテッドスター )
(参照:
やっぱりW205は控えめマスクが似合うと思う )
現行Eクラス(W213)の場合はCクラス(W205)と違って、いつでもどんなときでも、いずれのフロントマスクともカタログから選べます。
このことについて、とあるWeb記事から引用します。
現時点で発表されている新型Eクラスの中で、“エクスクルーシブ仕様”は、このE400のみ。E200シリーズのアバンギャルドやアバンギャルド スポーツがダイナミックでスポーティーな装いを強調するのに対して、エクスクルーシブでは、より正統派メルセデスらしい雰囲気がアピールされている。
かつてメルセデスの象徴的なアイテムだったスリーポインテッドスターのマスコットが、フードの先端に与えられるのもこの仕様のみ。それゆえ、新型Eクラスでこのディテールにこだわると、自動的にE400になってしまうことになる。
(引用終了)
そうなんです。記事中にもある「正統派メルセデス」たるEXCLUSIVE(エクスクルーシヴ)とは最上級“E400 4MATIC EXCLUSIVE”のこと。現在の販売価格は1014万円也!
V型6気筒 ツインターボチャージャー3.5Lエンジンを搭載。最高出力は245KW/5,250~6,000rpmかつ最大トルクは480Nm/1,200~4,000rpm。
うろ覚えですが、かつてV型8気筒エンジンが載っていた4L級のEクラスは、今や時代の潮流でダウンサイジングターボエンジンが載っているんですね。
で、Cクラス(W205)のEXCLUSIVE(エクスクルーシヴ)を眺めたときにも感じたのですが、やっぱりこのフロントマスクは品があって端正ということ。
これは完全に好みの問題ですが、AVANTGARDE(アヴァンギャルド)マスクはまったく好みではありません。もしEクラスを購入できる身分ならば、迷うことなくEXCLUSIVE(エクスクルーシヴ)を選ぶでしょう。
さて、本題です。この“E400 4MATIC EXCLUSIVE”というグレードにたいへんな興味を持ってしまい、いろいろ調べ物をしていたら興味深いことがわかりました!
いつものように某中古車サイトを眺めていたときのこと。装着タイヤを調べてみたら・・・
≪画像は拝借しました。≫
Hankook(ハンコック)なんですね。銘柄は“Ventus S1 evo2”というモデル。245/45R18サイズ。
調べついでに、“E400 4MATIC EXCLUSIVE”の装着タイヤについて調べてみました。銘柄が判明する11台のうち、半数以上の7台がハンコック。結構装着比率が高いようです。それらの初度登録はことし3月から4月が多数。
ハンコックはメルセデスやBMWがOEM指定して採用しているという話は聞いたことがありましたが、実際に履いているのを(写真で)見るのは初めてのこと。
ハンコックのWebサイトから調べてみました。引用します。
『ドライ性能とウェット性能の最高のバランス』
「ヴェンタスS1エヴォ2は、最高級の性能を持ったタイヤで、転がり抵抗を最小限にし、均一化プロファイルを導入することで、精密にコントロールされた高速コーナリングと、環境に配慮した性能をかなえています。」
(引用終了)
タイヤは特段詳しいわけではありませんが、ミシュランのプライマシーに近い特性なのか。
メルセデスとハンコックについて、このような記事を見つけました。引用します。
韓国ハンコックタイヤ、ベンツにタイヤ供給
中央日報日本語版 2015年9月23日14時40分
韓国ハンコックタイヤはメルセデスベンツのC-クラス・プラグインハイブリッド(PHEV)モデルである「C350e」に新車用タイヤを供給すると22日明らかにした。
韓国ハンコックタイヤは、C350eに供給する「ベンタスS1エボ2(Ventus S1 evo2)」はドイツのツーリングカーマスターズで技術力が検証された超高性能タイヤだと説明した。このタイヤは親環境的な特徴に合わせて回転抵抗と騒音を最小化し、重量を減らして車両の燃費改善を助けると会社側はつけ加えた。高速走行でも正確なハンドリングと操縦対応性を拡大し、ユーザーに快適なドライビングを提供するのが特徴だと会社関係者は伝えた。
韓国ハンコックタイヤはメルセデスベンツをはじめBMWやアウディなどドイツ3大自動車メーカーに新車用タイヤを供給している。今年1月からはポルシェにも納品している。
(引用終了)
件の「ベンタスS1 evo2」は、C350eにも採用されているのですね。採用理由として挙げているのが・・・
>ドイツのツーリングカーマスターズで技術力が検証された超高性能タイヤだと説明した。
(引用終了)
ってことなんだそうです。タイヤの最新事情はあまりわかりませんが、ハンコックの技術力は目覚ましく進歩しているということで、気付けば、侮れないブランドに成長していたということなんですね。ポルシェも採用しているとは知りませんでした。
ちなみに、これは某記事が試乗インプレッション(2017年4月)で使用したメーカーの“E400 4MATIC EXCLUSIVE”広報車両の装着タイヤ。
≪画像は拝借しました。≫
ピレリCinturato P7(245/45R18サイズ)
メーカーの広報車両がピレリを履いているのは、たまたま偶然なのかとつい邪推してしまいます(^_^;)
さて、メルセデスが指定するほど信頼を得ているということからも、ハンコックに対するイメージは完全に覆されました。ハンコックに対する考えはすぐにでも改めなければならないことを思い知らされました。
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ドイツ車 | 日記
Posted at
2017/10/25 22:40:18