もう2週間ほど前のお話し。
この日は外車ディーラー3軒にお邪魔する、ぼくとしては “ちょっと珍しい1日” となった。というのも、普段、ぼくはディーラーさんにほとんど行かないのだけれど、この日はいろいろと目的があったのだ。
まずはVolvoディーラーさん。
この日は12耐監督 Tちゃんの
V40 Cross Country納車日。納車の瞬間に立ち会いたいと思っていたのだが、丁度その時間に後述する用事があったため、立ち会うことができず。なので、ディーラーさんに先回りして “納車プレゼント” を用意しておいた。
きっと、涙を流して喜んでくれるだろうと予想していたのだが(笑)・・・後に本人から聞いたところによると “ビックリしてフリーズ” だったとのこと。喜ぶであろうと予想していた担当さんからも “Tさん、嬉しくないんですか?” と言われたって・・・ビミョーじゃない?まぁ、本人から “歓びの電話” が入ったから、良かったのかな?(笑)
volvoにて posted by
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そんなわけで、彼の担当さんにご挨拶、プレゼントを渡してくれるようお願いした後、お隣のMaseratiさんへ。
こちらには “Porscheにおける、ぼくの最初の担当さん” がこちらに移られており、一度お邪魔したいなと考えていたため、アポ無しだったのだけれど訪ねてみることに。従って、“いらっしゃらなかったら諦めよう” と思っていたのだが、偶然いらっしゃったので
Granturismo Sportを見せていただいた。
Maseratiにて-1 posted by
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このクルマ、もう兎に角、インテリアが綺麗・・・というか、“艶めかしい” といったほうが適切であるように思う。エクステリアに関しても、“時代に左右されない” 感じが好印象。数年後に後継が出たとしても飽きが来ないデザインではないだろうか。それは重要な事だと思う。
“脚周りなどはPorscheに敵わない” と担当さんが言われていたが、そういう走らせ方をしたい方々はMaseratiの対象に入っていないのだろう。ぼくも、のんに “今の年齢では似合わない” と言われたし、自分でもそう感じる。
Maseratiにて-2 posted by
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ただ、メカニカルな面で凄く興味がある部分がある。それは “NA 4.7リッターV8エンジン” 奏でる音。webCGさんの
インプレッションに・・・
“ヌケのよい乾いたエキゾーストノートは甘美で、毎度ほれぼれする。音量が大きいだけの下品な音ではなく、キレイな音。昨年、元ヤマハの研究者が立ち上げたサウンドデザインラボと、中央大学理工学部精密機械工学科の戸井武司研究室による合同チームがこのクルマの音を解析し、バイオリンの名器、ストラディバリウスと比較したところ、予想通り両者に倍音が豊かという共通点があることをつきとめたという。”
・・・と、記載されている。ぼくも “篭もりのない綺麗な高音” が好きなので、
この音は一度聞いてみたいかも。(笑)
そして、この日最後にお邪魔したのがMcLaren東京さん。
さて、なぜ “McLarenに試乗してみたくなった” のか。
主なきっかけとなったのは、8月下旬に金子浩久さんの “
マクラーレンのセールスマンに教わったこと” が非常に興味深い記事だったから。ぼくとしてもMcLarenは “敷居の高い場所” であり、気軽に乗り込める感じではない。なので、McLaren東京の
HPからアポイントをいれさせていただき、この日に伺った。アポイントのお返事をいただいたのが魚谷さんご本人だったのには驚いたけれど・・・。(笑)
金子さんのブログと同様、まずはベアシャシーから説明いただいた。
McLaren東京にて-1 posted by
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McLarenが他社と大きく異なる点は、やはり “プロアクティブシャシーコントロールと呼ばれる、前後左右の各ダンパーを油圧で相互接続する技術” ではないだろうか。
ぼくも以前からこの機構に興味があって、一度
ブログで取り上げたことがある。ベアシャシーにもこの機構がわかるように配管されており、“あー、ほんとにそうなっているんだ” と、ちょっと感激した。(笑) この機構、原理を説明するのが非常に難しいので、興味がある方は“
専門家が気づかなかった車の非常識” さんを一読されると良いだろう。
午前零時の自動車評論4 (沢村慎太朗さん著) でまとめられていたものを再掲すると・・・
■ ロールには抵抗する
■ そのロール抵抗力は窒素室の圧力を上げ下げすることで可変制御できる
■ ピッチングには抵抗しない
■ 一輪だけのストロークはしやすい
という特徴があるとのこと。
McLaren東京にて-2 posted by
(C)ginapoolholic
それを頭の片隅に入れつつ、いよいよ試乗へ。生憎この日の天候はザーザー降りの雨。値段にビビっていたこともあって、“クルマを振り回すような試乗ではない” ことを先にお断りしておく。
赤坂のショールームをでて、246を進む。
雨の中、走り出した650Sは意外と車幅感覚はわかりやすく、246の雑多な流れのなかでも臆することなくステアリングをきっていくことができた。カーボンコンポジットブレーキはぼくの予測点より伸びてしまうことが多かったが、これは作動温度に達していないためだろう。
南青山三丁目から外苑西通りへ。
246に比べると、ややバンピーな路面。そして、今回の試乗コースでワインディングのイメージができるとすれば、ここになるんだと思う。650Sは、ぼくがイメージしているよりもノーズが多く切り込んでいくこともなく、予想通りの角度でコーナリングをこなしてくれる。敢えて言うならばロールが少ないのかもしれないが、低い速度域での印象なので・・・これは何とも。
もうひとつ気が付いたのは “フロントからのタイヤインフォメーションが異常に多い” こと。いままで運転したことがあるクルマのなかではトップレベルと感じた。相対的にリアの存在感はほぼ皆無であり、 リアタイヤの比重が大きいND Roadsterとは対照的だった。これは、座席位置の関係?それとも、プロアクティブシャシーコントロールの効果なんだろうか。
西麻布の交差点を左折、しばらく3号線と併走、溜池山王で左折、赤坂見附方面へ。
六本木の交差点では、スゴーク見られて恥ずかしかった。別にウォンウォンと走っていたわけではないのだけれど・・・まぁ、見られるか。(汗)そこを過ぎると車線が広くなるので、多少アクセルを踏み込んでみる。M838T型V8ツインターボエンジンは、あまりにもナチュラルにトルクを排出するので・・・ぼくは試乗後にパンフレットを確認するまで “あれ、NA Engだよね?” と思っていたくらい。(笑)Eng soundも造られたような音、ターボ特有の籠もった音といった印象はなく、好印象だった。
Test drive of McLaren 650S posted by
(C)ginapoolholic
これにて “3000万円の試乗” はおしまい。
今回の試乗は短時間かつ雨中ということもあって、正直わかることは少なかったのだけれど・・・650Sは “予想していたよりもずっとフレンドリーな振る舞い” で、“身構えていたのはぼくのほうだった” ということだけは良くわかった。これがわかっただけでも “貴重な経験” だったと思う。
試乗に対して、
このような考え方があるのも知っているけれど・・・個人的には “ワンランク上の世界を覗かせてもらうのは悪いことではない” と思っている。やはり、“想像しているだけ” と、“実際に見て、自分の手で触れて” 体験させてもらったことには差異があると思うから。
Maseratiにしても、McLarenにしても “今すぐ買えるような経済力” を現在のぼくは持ち合わせていないのだけれど・・・それらに対して “明確なイメージ” を自身が持ち合わせているか否かで、今後、購入できるかどうかの “実現度合いは変わる” ように思っている。
両ディーラーの担当さんにも “今は買えないけれど、買えるように頑張りますね” と伝えた。ディーラーさんからすると “買えない=客ではない” はずなのだけれど、時間を割いて、ぼくの相手をしてくださったお二人に感謝!
Posted at 2015/11/27 22:49:17 | |
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