マリナーブルーのエンジン3点セット(ラジエーター、タイミングベルト、ウォーターポンプ)の交換にチャレンジしている様子をアップいたします。
写真が40枚以上ありますので、スマホや回線が混んでいる場合などは一部が表示されない可能性がありますのでご注意ください。
素直に苦労しながら進めた様子を覚えているうちに書き残しておくという個人日記を主目的としつつ、今後NA6のロードスターの作業をされる方の参考になればと言う思いを加えて書いて行く予定です。(脱線するかもしれませんが・・・。)
まずは車をジャッキアップして馬に掛けました。その必要があるか悩みましたが、下からも手を入れ易くなる事と、車高が高くなる分だけ腰への負担が軽くなるかと考えました。
基本的には
指南書を参考に作業を進めました。指南書ではP86から車上タイミングベルト交換を説明していますが、今回は「ラジエーター」「タイミングベルト」「ウォーターポンプ」の3つを同時に交換します。そのため、指南書とは異なる手順になっていたり、指南書には書かれていなかったり、分かりにくかった所の補足も加えて行きたいと思います。
まずはラジエーターの取り外しからかかります。これは複数の方のみんカラ整備手帳を参考にしました。
まずはアンダーカバーを外します。
錆びているネジはナメ易い&折れ易いのでモンキなどではなく、ボックスレンチやメガネスパナを使う事をお勧めします。(錆びたネジだけでなく、全てに言える事です。)
外したアンダーカバーを見ると運転席側の後ろ側が漏れた冷却水で濡れてました。下からその付近を見てみましたが、漏れ箇所は特定できませんでした。
これから多数の部品を外して行きます。どのネジがどこに使うのか分からなくならない様に、下の写真の様に使用箇所を書いたビニール袋に入れました。
ラジエーターを下から覗いてドレンブラグを探します。ラジエーター底の中央に出っ張っているプラスドライバーで回すモノがドレンプラグです。
ドレンプラグを外すと冷却水がポタポタと落ちてくるのでバケツで受けます。(5L以上入るバケツが必要です。)当り前でしょうが、水温が十分に下がっていないと高圧&高温なので危険だと思います。
ポタポタと落ちている間にこぼれない様にバケツの位置を再調整し、それから上側のラジエーターキャップを外します。
ラジエーターキャップを外すと下から勢い良く流れ出るようになります。
5L弱だと聞いていたので余裕だと思ったバケツがギリギリでした。余裕を持ったサイズのバケツをお勧めします。
冷却水は有害物質なので、流してはいけません。写真を取り忘れましたが、私はスーパーにお願いして回収ボックスから2Lのペットボトルを複数本もらって来ておいて、それに詰め替えました。
ドレンから抜いただけでは、エンジンや配管、ヒーターコア内の冷却水が抜けません。一旦水道水を入れて、ヒーターを全開にして(エアコンはOFF)しばらくエンジンをかけて、残っている冷却水を循環撹拌させます。
再び同様に冷却水を抜きます。2〜3回やった方が良いそうです。
リザーバータンク内の冷却水も交換した方が良いでしょう。ホースがかなり汚れていると言う事はタンク内も汚れていると言う事です。
タンクを外して内部を洗う事にしました。ダイソーで購入した柄の長いブラシを使いました。
お掃除前の状態。
お掃除後の姿です。
リザーバータンクを外すと、下が見える&手が届く様になります。
「それをやるといくら時間があっても足りなくなる」と自分に言い聞かせますが・・・、
ちょっとだけ拭き掃除しました。見る方が見れば分かるでしょうが、本当にちょっとだけです。
ここからはラジエーターの取外しにかかります。
最初にサーモスタットからラジエーターへのウォーターパイプを外します。下の写真のエンジンの手前からラジエーターキャップの左に伸びているパイプです。
パイプの劣化等により抜けない場合は写真の様にカッターで切り裂きます。
最初に外したホースです。このあと何本ものホースを外して行きますが、最初の1本は緊張します。
参考にしていたみんカラの整備手帳では、ここでラジエーターのファンを外す事になっていました。しかしどうやってもインテークパイプに当たってファンを取り出す事ができません。
先にインテークパイプを取外しました。
インテークパイプを外すとファンを取り出す事ができました。
次は下に潜り込んで、ラジエーターからウォーターポンプに戻るパイプを外します。
いよいよラジエーター本体の取り外しにかかります。
NAロードスターのラジエーターは上部の横(左右)の2箇所と、
下から覗き込んだら見える、下部の左右2箇所の合計4箇所で固定されています。
上部2箇所のネジを外せばラジエーターを上に引抜く事ができます。しかし私はそうとは知らず、下のピンを抜く必要があると勘違いしてしまいました。
そのため下から手を伸ばして、ラジオペンチで苦労してピンのスナップリング(Eリング?)を外しました。このスナップリングは外す時に飛んで行って紛失しやすいので注意が必要です。(ぐりすさんからのアドバイスです。)
この下部のピンは上から見ると下の写真の様になっていて、ピンを外さなくてもラジエーターを上に引抜く事ができます。
やっとラジエーターを取外す事ができました。
オハ47さんから、「ラジエータ交換時は是非ラジエータのマウントゴムも一緒の交換を」と薦められたので、これらの部品も新品を調達しておきました。
下側のマウントゴムと、
ラジエーター上部のマウントゴムです。
私のマリナーブルーにはラジエーターとその前の鉄板部品の間に黒いスポンジのような物が2つ付いていました。
NA8のVR-Bには付いていなかったのでNA6だけの部品かと思い、ディーラーに調べてもらいましたがパーツリストには載っていないとの事です。以前のオーナーさんが振動対策で取付けたのでしょうか?他のNA6には付いていませんか?
純正部品では無さそうなので取外します。スポンジが劣化して堅くなっていたため、ドライバーで削ぎ落としてから、両面テープを剥がしました。
運転席側は綺麗に剥がせましたが、助手席側はスポンジの圧力のためか、鉄板部品が既に変形していました。ちょっと嫌ですが仕方ありません、気にしない事にしました。
ラジエーターがある時には、見えない&手が届かない部分が・・・。
ここも、ラジエーターを外さないと手が入らない所に絞って簡単に拭き掃除をしまいした。ただでさえ遅いのに、こんな事をしているからなかなか進まないのです。しかし、DIYでやるからこそ出来る楽しみとも言えます。
ここからは指南書の「車上タイミングベルト交換」の内容に沿って進みます。P87の6番からの作業になります。
何カ所かのパイプと、固定用のバンド、ハーネス、ネジを外してインテークパイプの後ろ半分も取り外します。(カムカバーの上の本が指南書です。)
ラジエーターとインテークパイプが無くなってすっきりとしてエンジンがよく見えます。
指南書P87の11番からP88の18番の通りに作業するとパワステポンプ&エアコンコンプレッサーのVベルトが外せます。指南書の18番に『「漏れ止め栓」は頻繁に要交換のこと。』とあるが何の事だろう?わからない。
指南書P88の19番からP89の27番の通りに作業して、オルタネーター&ウォーターポンプのVベルトを外し、ウォーターポンプのプーリーを取外します。
指南書のP89の30番に「プーリー装着状態でのピストン位置わせは切欠きとマーキングを合わせる。」とありますが、この意味がさっぱり分かりませんでした。下の写真の様に右に目盛り、左に基準点の様なモノがありますが、意味が分かりません。
ネット検索などをしながらかなりの時間悩みました。他の方の整備手帳を参考にして、実際は指南書P110の27番〜28番の様にすれば良い(もっと後での作業時に合わせれば良い)と思い、意味不明の説明文は無視する事にしました。
ついにタイミングベルト交換で最大の難関と言われるクランクプーリーのボルト緩めに挑戦します。指南書P89の31番には「あっさりクリアー」とありますが・・・。
指南書にはギアを5速に入れてパーキングブレーキを掛けるとありますが、オハ47さんのアドバイスに従って、まずはミッションにストレスがかからない4速+パーキングブレーキ(もちろん目一杯)で試しました。
結果はネジは緩まず、クランクシャフトが回って(=リヤタイヤも回って)しまいました。
次にはギアを5速に入れて、パーキングブレーキで挑戦しますが、結果は同じでした。
さて、どうする?Ohkawaさんのようにスターターうんぬんとかは私には無理です。
悩んでいる所に家内がやって来ました。運転席のドアを開けて、家内に思いっきりブレーキを踏んでもらいながら、頑張ると・・・ネジが緩んでくれました。やったー!!!
家族の力を借りるという我が家らしい(?)方法で最大の難関をクリアーしました。
最大の山を越えた満足感と、暗くなったこともあり、この日の作業はここまでとなりました。
その2へつづく。
この投稿を含めたブログの全ては私の私的な作業記録であり、正しい作業や確実な結果を保証するものではありません。実際の作業はそれぞれの責任でお願いいたします。