皆様、日々のお仕事お疲れ様でございます!
毎日黙々とこなしている「仕事」が
皆様にもあるかと思いますが・・
愛車ネタも尽きてきた事なので
今日は私の「仕事」の一部をご紹介したいと思います(^-^*)/
私は事故車等、車全般を扱う仕事に従事しております*゚o゚)ノ
と言っても主に外板、内板骨格修正に重きを置いてます
長い事この仕事に携わっておりますが昨今の車はある程度の設備が整っている工場様
でないとちゃんと直らない構造になってきているのが現実です
外板には高張力鋼板(コウチョウリョクコウハン)と呼ばれる
鋼材を使用しています
強度を確保すると共に薄肉化できる為
軽量化に貢献した鋼材です
これがまた従来の鈑金工法では直らないんですよ~(^_^;)
ハンマリングのやり方を間違えれば
ぺろんぺろんの伸び伸び鉄板に変化してしまい収集のつかない事に(-_-;)
勿論、内板骨格にも使用される高張力鋼板
超高張力なんてのもありますが(^_^;)
従来の鋼板とは大きく異なり昔の鈑金のように火を入れると組成変化が起きてしまい
金属その物の強度が極端に落ちてしまい激しくキケンな骨格に(^_^;)
更に高張力鋼板対応の溶接機を使用しないとシッカリ溶接できない(最悪取れます)
昔(私の若い頃w)は曲がったフレームを酸素&アセチレンバーナーで火を当て込み
引っ張り曲げて元の位置に戻して
おやじ「ハイ直ったよ~」なんて!←直ってないw
どこの工場様でもそんな事がごく当たり前の如く横行しておりましたが・・(^_^;)
現在ではジグ式修正機、総称ユニーバーサルジグと呼ばれる修正機でないと直りません!
三次元で計測しながら㍉単位で修正していくこの修正機
一度使ったら病みつきになりますw
今となってはあの頃がオソロシイ(-_-;)
ということで今回は私が愛して病まない←その修正機を使用して
廃車寸前のプリウスZVW30前期Sツーリングモデルを代車君として再利用する為の
修理過程をお送りしたいと思いますw
※この先、事故車画像掲載致しますのでストレス等感じそうな方はお気を付け下さい(グロは無し)
ある日ウチの社長からLINEにて一枚の画像が!
「これどぉ?」
お客様より買い取り依頼の事故車画像が・・・
あ~これはダメ!
直した所でマイナスだわ~って損傷具合
ミッション直撃ダイジョブナノ?
まぢか!
積車で早速持って帰って来ちゃうしwww
・・・ざっくりお見積り120万w
年式、走行距離、損傷程度から見ても前例からみれば廃車・・・
インバーターどこ向いてんだって具合に(-_-;)
コレ誰が直すんだよ~って(^_^;)
でも少し楽しみだったりしてo(*^▽^*)o
前期LEDなら後期LEDがポン付けだな・・
後期バンパーAssy二階にあったよな~♪
なんてw
代車にするなら自分色に染めてやるかと企んで・・・w
これまで30プリは何台も修理してきましたが
カウントしてないので何台???
自分でもワカリマセン
誰か様の愛車や(^_^;)
誰か様の愛車や(;^_^A
誰か様の愛車や(゚ー゚;A
大切な仲間のお車だったり(* ̄∇ ̄*)
一時は工場内に修理待ち30プリ5台くらいのプチオフ状態になったりでw
30の特徴や衝突時の波及特性、30特有の癖等
沢山勉強させて頂きました
集大成?とまでは行きませんが
今までの30プリ修正経験を元に
今回の代車くんへフルに注ぎ込みながら修理して行きます!
まずは損傷具合の把握からです
左フロントからの入力により
左サイドメンバーは大きく下方向へ曲がり更に左外側への移動
右サイドメンバーは衝撃によりリインホースメント←切れてるし(^_^;)
に引っ張られ左へ移動
クーラーコンデンサー、ラヂエータ、インバータ等は原型を
留めておらず機能すらしない
ボンネットは後方に押されFガラスを直撃
SRS展開によりコンピュータ、ダッシュボード
インフレ―タ、シートベルトの交換は避けられない状況
う~ん激しいw
でも軽傷の部類ですね
大破はE/G普通におろしますからね
必要部品大雑把に拾うと・・
Fバンパーフェイスカバー
エネルギーアブソーバ
リインホースメント
左右ヘッドライト
ボンネットフード
左右フェンダー
ラヂエータサポートASSY
左右ラヂエータアッパサポート
左右サイドメンバー
左フェンダーエプロン
クロスメンバNo.1
E/Gメンバ
クーラーコンデンサー
ラヂエータ
シュラウド
インバーター
インバー用ポンプ
リザーブタンク
エアクリ
インテーク
E/Gカバー
E/Gコンピュータ
SRSコンピュータ
左右エアバック
F左右テンショナーシートベルト
ダッシュボード
Fガラス
その他配線配管
大雑把でこの点数w
ショートパーツ含んだらかなりの点数に!
こんな日の為に30用に貯めまくった使えそうな部材を
フル活用するべく部品庫を漁りますw
かなりの在庫ありましたが足りない部品はヤフオクとリビルトパーツ
それでも足りない物は新品部品を用意します
「激安にて仕上げる」が今回のコンセプトですw
とは言え行く末は代車・・
お金にはならない作業です
本業の合間を見つけての片手間にしか作業は出来ません
なのでチョーゆっくり作業(^_^;)
ジグに固定する為に電気系の遮断と冷却系の撤去からの作業
HV系の分解作業は低圧電気取扱い者でなければ出来ません
※資格、知識無く作業を行うと死亡に繋がりますので絶対行わないでください
こんなグローブで
此奴を外し
インバーターマウントも撤去してジグ修正機にセット
ガンガン引っ張りますw
でもこれただ引いてるだけではないんです
メーカー発行のちゃんとした計測データを元に
事故車両を寸法通り、元の位置に戻しているのです
使える部材はとことん修正です
小さなブラケットやエクステ系は交換です~
長い事使っているぼろいコピーデータですが捨てられませんw
メーカー発行の数値だけでは足りないので
多数の車両より実測にて自分の欲しいデータが書き込んであったりします
自分にしか分かりませんけど(・Θ・;)アセアセ
この辺りからデッカイプラモ状態ですね
組み上げて行くだけです
ここに来てサイドメンバーの「ひねり」が取れなくて(^_^;)
横からの張りと引きでひねりを取ります
上下ともに全ての寸法出ました(=v=)ムフフ♪
あとはバンパーまで外回り全ての部品を仮組します
使用する部品ほとんどが難あり品なので鈑金修正しながらの合わせ作業です
真ん中の薄い青のラヂエータサポートは確かPHVだったような・・
奥のE/Gメンバーすげー曲がってるんですけど写真だと分からないですね(^_^;)
おっとここでGsくんFバンパー交換が入庫w
Gs顔に変更か!?(* ̄ー ̄)ニヤリ
ちょっとはめてみたw
ここまで来たのにまた忙しくて作業中断(-_-;)
このまま2週間程放置ww
これ長編過ぎますね~(^_^;)
ここまでお付き合い頂きありがとうございます!
次回いつあげるか分からない其の弐の「塗装~完成編」へ繋げたいと思います
あ~
はらへった!
Posted at 2016/07/02 01:38:22 | |
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