網走の朝は雨でした・・・。
西から来ていた雨雲がついにオホーツク側にも到達。
ニュースでは札幌方面での豪雨、浸水の映像が流れています。
北海道全域に雨、もう西に逃げても南に逃げても雨。
カッパを着込み、出発です。
安宿の記念に写真撮影。
「ランプ」とか言いつつランプはおいてなかった。
というわけで、雨の中網走を出て、まずは知床半島に向かいます。
予定では知床横断道路を渡って、そのまま海沿いに納沙布岬まで行き、折り返して釧路に向かうルート。
余裕があればあの地平線まで直線が続く「北19号」や「開陽台」にも行きたいが、無理だろうなあ・・・。
雨ではナビが使えないので、記憶を頼りにルートを進みます。
っていっても関東と違って難しい道はないし、余裕なんですけどね。
今までGoogle先生に頼ってましたから、急に道しるべがなくなってとっても不安。
でも、昔はこれが普通だったんだよなあ・・・とか思い出す。
車にでっかいマップル乗せて、要所要所で地図をチェック。間違ってたらまた新しい道を探してと。
ナビが無いと不安だけど、こっちの方が旅をしている気分・・・なんて思いながら知床半島を目指しました。
知床横断道路の前についたのが「
オシンコシンの滝」
オシンコシン、「そこにエゾ松の群生するところ」って意味だそうです。
家族に「オシンコシンの滝に来たよ」とラインを送ったら、4歳の息子が案の定大喜び。
まあ、男の子はそう取るよなあ。
全身雨具で階段上るの大変。
蒸れるし。
晴れてるときに来たかった。
けど、滝好きな私としてはとりあえず満足。
カメラをジャケットのポケットにしまって再出発。
目指すは「Bikejin」とかで「走りたい峠道」にいつもランクインする「知床横断道路」。
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横断道路走りました。写真はありません。
横殴りの突風と霧と豪雨。
軽い250TRにとっては命がけのツーリング。
風に煽られ、霧と雨で視界は悪く。
止まって写真なんて余裕も無く。
ひたすら転ばぬよう羅臼はまだかと走るだけでした。
きっと晴れてたら素敵な道でしょう・・・。
どうにか羅臼に到着し、心が折れないよう休みもせずにそのまま出発。
朝ごはんとか食ってる余裕なし。
余裕があれば羅臼から北19号~開陽台とか考えていましたが、正直無理。
とにかく納沙布に行くんだと、ひたすら海沿いの道を走りました。
道の駅「おだいどう」に到着。
道の駅「おだいどう」は知床半島と根室半島のちょうど中間。
カッパを脱ぎ、一息つきます。
ジャケットの左ポケットからスマホを取り出し・・ん濡れてる・・・。
右ポケットからカメラを取り出し・・こっちも濡れてる・・・。
スマホ電源ON、普通に起動。
カメラ電源ON・・・起動しない・・・。
慌ててバッテリーケースを開けてバッテリーを取り出す。
バッテリーの中まで濡れてる。
カッパ着てるから大丈夫だろうと思っていた自分が甘かった。
あの豪雨ではカッパも意味がなく、ジャケットの前面は雨でびしょびしょ。
当然、ポケットの中もびしょびしょ。
スマホの方はカバーのおかげで大したことはなかったのですが、カメラの方は水がしみて水没状態に。
バッチリーの中まで水が入っていたので、完全な水没ですね。
カメラは今回のために購入したソニーのRX100M3、約7万円。
持った時から小さい中に凝縮されたメカ感に「やべえ、外で使ったら壊れそう」とか思ってましたけど、まさか水没で壊すとは・・・。
なお、帰宅後、ソニーに修理出しましたが、全体に腐食が発生してて修理不可で戻ってきました。
GR DIGITAL 2を壊してから満を持しての二代目コンデジ購入でしたが、たった一か月の命でした。
まあ、自業自得なんですけど、繊細すぎるぞソニー製品!もうPS4以外はかってやらねえ!と八つ当たりせずにはいられませんでした。
・・・次買うのは防水にしよう・・・そこ行くと長年使ってるK-20Dは頑丈だよなあ・・・。
嘆いてもいられないので再出発。
なお、ここまでの写真はRX100M3でお送りしましたが、ここからはNEXUS5の写真のみとなります・・・。
雨の中泣きながらたどり着いた、道の駅「スワン44根室」。
会社へのお土産買って、風連湖見ながら一服。
ここから根室を抜けて納沙布岬を見るか、ここで道を西にとり、釧路にいくか・・・。
納沙布岬に行く場合、道の駅「スワン44根室」から国道44号を根室に、根室から納沙布岬に着いたらそこを折り返してまた国道44号を戻ることになります。
単純にその「同じ道を走る」という行為を考えるのがつらく、ここから釧路に向かってしまおうかと思っていました。
そこに一台のバイクが。
先ほど、道の駅「おだいどう」で見たオフ車です。
軽く挨拶を交わし、雨大変ですねとか話します。
彼はこのまま納沙布まで行くと言います。「せっかくここまで来たのだから」と。
ああ、そうだよね。
せっかくここまで来たんだもんね。
その言葉で何か吹っ切れたというか、元気をもらった気がして、再びTRにまたがり、釧路とは逆、納沙布岬を目指して東に走り出しました。
根室を抜けて、牧草地帯をひたすら走ります。
納沙布岬到着。
やっぱり、何も見えません。
晴れていれば北方領土が見えたはず。
でもまあ、ここに来なければ「何も見えなかった」って話すらできなかったし。
デザイン的にどうなのよと言わざるを得ないエトピリカシールも買えなかったし。
とりあえず来てよかったです。
先ほどあったオフ車の人にも再会。
何も見えませんね~とかしばし談笑。
北海道では道の駅で休むたびに同じバイク乗りの皆さんと言葉を交わしてた気がする。
バイク乗りとしての仲間意識がそうさせるのか、気分がハイになってるためか。
というわけで、釧路到着!
さすがに雨で冷え切っていたので、釧路湿原とかはパス!
宿の温泉で冷えた体を温めて・・・。
釧路の街へ。
適当にうまそうな店を探してぶらぶら。
入ったのは炉端焼き「番小屋」。
地元のおばちゃんたちが囲炉裏でひたすら魚を焼いてた。
ビールと焼き魚、ビールと煮つけ、美味すぎ。
この日のルート。
約420キロ