陸前高田ボランティアに行った日

今回、陸前高田にボランティア活動をしに行ってきました。

先に書いときたいのですが、この日記、書こうかどうか正直迷いました。

なぜなら、現地に行ってみたら僕がニュースや人の話を聞いて想像していたものと全く違ったからです。
よくタレントさんがテレビで「被災地に向けて何か一言」と言われて言葉を詰まらせていることがありますが、それと同じだと思います。
それはなぜか、、、
状況の違う色々な方の思いがそこに集中しているからです。被災地に行って何かを言うのは本当に難しい。
一緒に行ったデミニッシュさんも悩んでいる頃でしょう。
ただ、ひとつなるほどなと思ったことがあります。

今回お世話になったTS06選手の叔父さんが言っていた「こどもは外の人と接してどんどん(感覚が)変わって行く」「大人もゆっくりだがこの数ヶ月でずいぶん変わった。」という言葉です。

なるほどなと思ったので、何年か後に自分が日記を読み返した時に自分が変わっていて欲しいので、自分のためにここに書き残そうと思います。

と、オモ～いスタートになってしまいましたが、ボランティアに行って思ったことと、流れを書きたいと思います。
「ボランティアしたい気持ちはあるんだけど…」という人に参考になればと思います。


今回は去年のヴィッチャレ表彰式の二次会でＴＳ０６選手が募集をかけたツアーに参加しました。
※TS06選手は陸前高田の出身で地元をサポートする活動をしながら全日本ラリーを戦っている人。今回、寝る場所から、登録、観光、一押しお土産まで面倒を見ていただいた。



こちらがボランティアの受付場所。
ここで登録して、ボランティア保険に加入します。
８時になるとミーティングが行われ、マッチング（適性の割り振り）が行われ、活動場所を指示されます。
これはオートメーションに近いです。

つまり、みなさんがもし「被災地のためになにかしたい、してみたい」と思ったら、ここに朝８時にくればいいのだそうです。
今回は道具を運ぶために軽トラを借りることもできました。
手袋、長靴、マスク、スコップ、一輪車などの道具も用意されていました。

以前なにかで「中途半端な気持ちで被災地に行ったら迷惑をかけるだけ」というなるほどごもっともな意見を聞きましたが、少なくともここでは、そういう時期はもう過ぎていました。

手軽と言ったら怒られそうですが、実際そういうシステムが出来上がっていました。



作業現場に到着。
テレビで見た光景が目の前に広がります。
実際に見ると自然のエネルギーの恐ろしさを感じます。



今日は側溝に詰まった砂をかき出す作業です。
大勢の方たちと作業をします。
元気良く掛け合って協力します。
決して無理をせず、休みながら作業をするようにボランティアを長くやっている方から話しかけられます。



掘っていた場所からは工具が沢山出てきました。生活を感じます。
割れずに残ったリポビタンDに「ファイト一発の奇跡」を感じ、
坂本冬美さんのカセットテープに「みちのく」を学びました。



無事側溝に水が通りました。
こういった作業がまだまだ途方も無く残っているのだそうです。



作業のあとには温かい「ワカメのしゃぶしゃぶ」が用意されていました。
地元の漁業者が提供してくださったものだそうです。
養殖わかめの若い枝を間引いた際に採れたもので、マジメにうまい。


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ここから観光編

さらに今回はTS06選手の案内で、
平泉、中尊寺を観光しました。
みんなに地元で楽しんでほしいという計らいだそうです。 真面目にボランティアだけと考える僕は考えが浅かった。


念願のずんだ餅も食べました。


お土産も買いました。
ヤマニの醤油、八木澤商店の味噌、りんご、がんつき（蒸しパンの締まった感じ）、マスカットサイダー、マメせんべい、いぶりがっこ（たくあんの燻製秋田名物）、お地蔵さん。


夜はTS06選手のご家族、他のボランティアグループと酒盛りでした。
TS06家ではボランティアを泊めてサポートしているのだそうです。ピークで60人泊まったそうです。本当にお世話になりました。
写真は酒蔵が流されてしまった酒造メーカーが内陸の一関市の酒造メーカーの酒樽を借りて作ったお酒だそうです。搾る前の状態で甘酸っぱくて飲みやすいのですが20度もあって気づくと寝てます。
これを飲みながら、地元の方たちの思い、ボランティアの方たちの話しをここに書ききれないほど聞くことができました。

そんな話しを聞いて思ったのは、
「人は変わって行く」ということです。

「どんな話だ！？」と思ったあなた！
今度は一緒に行きましょう！
とにかく、次はみんなで行くぞー。


追記:
翌日、ＴＳ０６選手は「いかだ作り」をしたそうです。「それも楽しそう」と思ってしまいました。不謹慎かもしれません、しかし「不謹慎」な僕にも「助け合いたい」という気持ちがあることを地元の方たちが教えてくれました。