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旅先では巨樹を訪ねるのも楽しみの一つで、今回の九州でも指宿のアコウやその他いろいろな出会いを計画していたのだが、思いのほか移動で時間が圧迫されてしまい、ほとんど行けずじまいだった。しかし、鹿児島に来たならば何はさておき行っておかねばならないと思っている樹がある。



蒲生八幡神社の境内で１年前と変わらぬ姿を見せてくれた大楠。環境庁認定の日本一の巨樹。至近にある作務所の駐車場までクルマを乗り入れることもできるが、樹に敬意を表する意味で参道を歩くことにしている。



これまた昨年以来の紫尾温泉の佳宿でのんびりした翌日、鹿児島～熊本にかけて海沿いの温泉地をハシゴしながら阿蘇を目指す。果たして温泉は当たり外れが交錯した。その中でこれは、と感じ入ったのが水俣市の湯の鶴温泉。



江口寿史（思ったとおり、水俣市出身らしい）のポスターに描かれているとおり、川内高城温泉にも通ずる風情を有した、川沿いの小さな温泉地。まさに長閑そのもの。朽ちた旅館跡も、あっけらかんとしていて何故か楽しげ。



共同浴場の「きくの湯」。泡付き豊かなぬる湯にまったりのんびり浸かった至福の時。



山鹿温泉にある桜町温泉は鄙び系の共同浴場。入口が二つあるのに男女の表示がされておらず大いに戸惑ったが、僅かな隙間から番台が見えたので番台のお姉さん（←リアルで）に話しかけると向かって右側が男湯と判明し、事なきを得た。曰く、「男女の表示は台風で飛ばされた」のだがそのまま放置しているらしい。客の殆どが常連なので特に困らないということなのかもしれないが、ちょっと大らかすぎやしませんかねえ。



大津町のビジホに宿泊し、日が昇りきらないうちにミルクロードを駆け登る。見たかった光景の一つ。ラピュタの道。外輪山から一気に市街地へと落とし込むワイルドな道路。日の出目当てのギャラリー多数。しかし恐らく大観望よりはずっと少ないだろう。平日ということもあって、駐車場が無くても路肩駐車で支障がない程度だった。


ラピュタの上の入口（ミルクロードとの分岐地点）は気温４℃だったが、下りきった地点ではなぜか気温が下がってマイナス１℃だった。川面から際限なく吐き出される朝霧が街を雲海に沈めていた。



ビジホに戻って朝食を摂り、チェックアウト。草千里へ向かう途中に米塚に遭遇。小さいが、れっきとした火山。思わず登ってみたい欲求に駆られるほどに可愛らしいフォルム（※立入禁止です）。



南阿蘇村の白川水源を見学した後、箱石峠に向かう途中の開けた場所で撮影。根子岳（写真右）のギザギザがΣd(ﾟ∀ﾟd)ｲｶｽ!　群馬のギザギザ山（妙義山）とどっちがギザギザかな？



南小国村の奴留湯温泉を再訪後、その日の投宿地を目指す途上で巨樹見学。ツーリングマップルにも載っている竹の熊の大ケヤキ。しかし本当に巨樹が多い。この至近距離でも金比羅の大杉や下條の大イチョウ等々、見逃し多数。絶景と温泉と巨樹。あちらを立てればこちらが立たず。またいずれテーマを絞って再訪したい。



満願寺温泉の川辺の露天風呂。ギャラリーゼロ。しかし入らず終い。地元民は夜に入るらしいが、旅人はそうはいかないなあ。満願寺温泉に泊まれば別だけど。



実はこれが６泊目で旅の最終夜だったので、奮発して某提灯宿に投宿。あか牛まことにおいしゅうございました。



さて、いよいよ帰らなければならない。神奈川までかるく1,100km以上はある、長距離ドライブだ。ナビに自宅までの経路検索をさせたら大分道の九重ICへ行けとのことだったので素直に従う。産山村からの道中は絶景の連続！



九酔渓は紅葉真っ盛り。こんな路肩に駐車してごめんなさい。いろは坂なら絶対無理だよねえ。行ったことないけど多分そう。



関門海峡を渡って九州とお別れ。また絶対くるけんのー。



走行距離　 3,535.9km
総給油量　 　265.71㍑
平均燃費　13.31km/㍑