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イイね!
2011年08月07日

花火。七夕。

花火。七夕。 今日は、いま住んでいる街で静岡県下一とも東海一とも言われるいる 花火大会 を見に行ってきた。 といいつつも、実際に見た場所は、バンバン打ち上げる直下の会場ではなく、自宅のアパートの側を流れる川の土手の上。  会場までは多少の距離があるので、花火の前には鉄塔や電線があって多少気になるものの、火の輪も全部見えるし、人ごみもないし、なかなかの特等席ともいえるところだった。 

周りは住宅街ということもあって、椅子をもってきて腰掛けて楽しむ人もいたり、子供たちは一玉上がる度に、わいわい歓声をあげていたり。 川の土手の上は、花火一輪全体がバッチリ見えて花火の花が咲く時の風圧も伝わってくる距離だったので、すし詰めの群集や屋台がなくとも、それはそれでさながら特設観覧会場のような雰囲気でみんな一発一発を楽しんでいたように見えた。

そういえば、今日は8月6日。 明日は8月7日。 七夕の日。 けんか七夕の日。

一年365日のうち、364日を割りとのんびり過ごしていた町が岩手県沿岸部の最南端にある。(正確には、あった。)  そして、その町は真夏のある特定の祭りの日、穏やかな町の雰囲気がガラリと一変する。(正確には、一変した。)  昼間から商店街の目抜き通りを閉鎖して、一年間かけて仕上げた山車を町中めぐって曳き回し、夜は隣町とその山車ぶつけ合う。 今でこそ安全に配慮して程ほどに手加減するようになったが、ほんの少し前までは亡くなる人もあったそうだ。 それでも、年に一度の大事なお祭り。 ハレとかケとか、由来とか歴史とか、とってつけたような理屈はよその人がほしい理屈であって、大事なことはやっている本人たちが楽しめるかどうか。 舞台となるのは管理され限られた土地ではなくて、自分たちの日常生活がある住宅街や商店街だ。

*七夕の様子は、こちら
 (動画の持ち主様、掲載許可取得の方法が分かりませんでした。まずければご一報願います。)
*この映像は序章みたいなもの。 真骨頂は映ってません。

見た目が華やかな無料の花火大会を、ちゃっかり遠くから眺めるのも悪くないが、自分たちの手で一年間汗水たらしてつくった山車を曳きまわすことの充実感や達成感、面白さは実際にやった人にしかわからない。 仕事が終わった後の大半の時間を笛太鼓の練習に充てること。 長老級の面倒くさい戯言も上手い具合にくぐり抜けて太鼓を意のままに叩き心躍らせること。 世間一般の遊びのようにお金を払って手取り足取り楽しませてもらうのと違うのは、自分たちでつくって自分たちでまわして自分たちの町でやりきるところ、というのは偏った意見だろうか。

その祭り以外には野球とテレビくらいしか娯楽がなかった町にあって、生活の基盤さえすべて失ってなお継続されるお祭り。 やめてはいけない、やめたくない。 そんな言葉がにじみ出ているお祭り。 人がつくっているのに人工的だといえないお祭り。 一見華やかな"トレンド"や"経済効果"、ではくくれないお祭り。  傍から見たら独特だとか奇祭だとか意味不明だとか言われても、本当のお祭りや遊びなんて、追い詰められてもなお、自然と湧き上がってくる気持ちで動いているもの。 こういうものが、それっぽい言葉で言うところの、「アイデンティティ」や「本質」、「地域性」ではないだろうか。 それがなくなったら困る、やめたらやってけない。 そんなことが自然に湧き上がってきて、よその人に迷惑をかけないんだったら、それは是としてやったって、誰も文句は言わないはず。 むしろ、存在感を確定させるためにやっちゃった方がいい。

「ラリーは何が面白いの?」という一般の人の質問に対して、「普通に売っているクルマを使って競争しているところ。」「レースとかジムカーナと違って、一般道を使うところ」など、嘘ではないが多少なりとも見栄みたいなものがこもった感じで回答をしていたのが、つくづく馬鹿らしく思えてきた。 

「やれる事はやれるうちにやった方がいい。」 いつ大怪我をして体が動かなくなり、いつ天災に襲われて裸一貫になるのか分からない。 

自分たちの花火大会をやりたくてもやれなかった盛岡市。 安全のために花火大会の開催を見送った陸前高田市。 宮城県、福島県。 やりたくてもやれない。 やれるけどやらない。 そんな土地があることを思うと、たまたま無料で見れる近所の花火大会を何となく眺めているよりも、もうちょっと何か他にやることがあるんじゃないか、と思えてきた。

そういえば、あねは橋で、つながらないナイアガラを見れる日は、もう一度来るのだろうか?

/END
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Posted at 2011/08/07 01:36:19

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