タクトタイムはラインに投入する車と車の時間的間隔のことをいう。
ラインに入って組立作業をしているメンバーにとっては、自分の担当部品を組み付ける持ち時間をいう。
1台の車が自分の担当エリアに入ってくる。部品を組付け始め、エリアの端で最後の部品を組み付け終わって次に入ってきた車に取りかかるまでの時間をいう。
サイクル・タイムという言葉もあるが少し意味が違う。
タクトタイムは正味稼働時間を生産台数で割って求められる。
たとえば1直の正味稼働時間が7時間で200台生産する場合に、
7x60=420分÷200=2.1分と計算できる。
タクトタイムが2.1分というのはワリとスロー・ペースだ。
ふつう一人のメンバーが担当する部品は3~5種類。もちろんドアとかインパネとかウインドーなど大きな部品は一個だけだが、小物は数種類の部品を受け持つ。
2.1分のあいだに全ての部品を不具合無く組付けるのがメンバーの仕事だ。
立ち上げの時は、はじめゆっくりとラインを回した。
慣れるにつれ100秒、やがて60秒とタクトタイムを早めて行った。
工場の建設工事が終わるまで外部の職業研修所を借りてメンバーの教育を行い、それから納期が遅れ、まだ建機が中を走り回っている工場へ全員で移り、少しずつラインへ入って作業を始めた。
めのおは組立ショップは立ち上げまでで、後はプレスショップを希望し移して貰った。
ひと月ほどして組立ショップを通ったら、ぽっちゃりと太った筈のヤスミナがげっそり痩せ目つきが鋭くなったのに出くわした。やはり組立ラインで毎日タクトタイム内の作業を200回もこなさなければならないのはキツイのだとその時強く感じた。
Posted at 2009/12/28 06:50:45 | |
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