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2016年12月09日 イイね!
従来の更新頻度と比べるとかなりハイペースで更新をしていますが、
なにせあと20日で出すべきものを出してしまわないとまずいので、
集大成的な意味で必死に記事の転載準備を続けています。
卓上鉄道という名の話題と本家ブログのVOCALOIDの話題、
なるべく交互に出して消化していくようにします。
今回は卓上鉄道の番です。これをやるとVOCALOIDファンのお客様には嫌われるのですが、
うちの目論見としてはこれもVOCALOIDの活動の一環ということになってるので、
どうしても出しておく必要があるのです。次はちゃんとVOCALOIDやりますのでお許しください。

[鉄道関連ブログを探してきてくださった方々へ]
お越しいただきありがとうございます。
2017年1月以降、卓上鉄道ブログ試し読みについては「イイね!」のご利用を
ご遠慮いただくルールとしました。今年いっぱいはお使いいただいても大丈夫ですが、
当方の事情についてご理解の上でお願いできれば幸いです。
※詳しい説明については下記に書かせていただいております。
  あらかじめご覧いただければ幸いです。
 →鉄道ブログを見つけてお越しいただいた皆様に
大変恐縮ですがご理解の上、今後ご覧いただく際にはご協力くださいますようお願いいたします。

それでは、以降卓上鉄道ブログからの転載記事となります。

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師走になりまして、いろいろ理由もありまして、このブログより優先すべきことが
複数あるのですが、こっちも更新せざるを得ない事情があったりしますので、
ちょっと無理して手掛けるようにします。


●札沼線 豊ヶ岡駅

所謂「秘境駅」として、知る人ぞ知る駅。
現在でも列車は1日6往復ほどあり、うまく組み合わせれば1時間前後の滞在で
訪れることもでき、秘境駅と呼ばれる駅の中では難易度の低いほうに分類されるはず。
とはいえ雰囲気は相当なもので、森の中にポツンと佇む小さくてローカル感溢れるホーム。
農地の多い平野部を走る札沼線には珍しく、自然を存分に感じることができる駅として
人気が高い。



豊ヶ岡駅の周辺はこんな眺め。広がる田畑と、その向こうには針葉樹の森。
遠くには雪を頂いた山々の姿。北海道の農業地帯ではよく見る風景。



国道を逸れて数百メートル。駅へ続く脇道の分岐には標識も何もなく、地図がなければ
発見困難。ここがその分岐。左折が豊ヶ岡駅。とても駅への入口には見えない。
なおこの先、線路を跨線橋で渡ってすぐを左折しても駅へと至る道がある。



駅へ続く道は未舗装路。轍はあるがよほどのことがなければ車で来る人はいない。
駅前踏切は車の通行ができないので、この道は行き止まり。
広場と呼べるものもないから、途中の路肩に寄せて車を停めることになる。



分岐から未舗装路を100mちょっと進み、右に直角に折れると、そこが豊ヶ岡駅。
駅と言っても、多くの人が想像する姿とは大きく異なるはず。
屋根のない質素なホーム、警報機すらない踏切、そして少し離れたところに小さな木造駅舎。
毎日数十万人が乗り降りする駅ビルとか複数の路線が集まる乗換駅、
大都市郊外のベッドタウンの駅など、都会に住んでいればいろんな駅を目にする筈だが、
それらを見慣れた人にはこの様子はどう映るだろう。
予備知識なしでここに立たされたら、あまりの違いに呆然とするかもしれない。
これが駅なのかと。



ホームの長さは2両分くらいか。この区間には原則として単行(1両)の運行しかなく、
これでも長すぎるくらいである。下り方向に若干の下り勾配になっているように見えるが、
ホームもレールも歪みが多く、そのおかげで平衡感覚との誤差はあまり気に留めずに済む。



ホームからちょっと外れた道路脇に、木造の小さな駅舎が建っている。
改札口もなければ切符売り場も券売機もない。当然ながら駅員のいない無人駅。



この佇まいは、東京の通勤電車しか使った事のない人が見たら、駅に見えるだろうか。



自動改札も売店もない、周りにコンビニもない、ただ森の中にある小さな小さな駅。



駅舎と言っても、その機能は待合室とトイレだけ。入口も擦りガラスがはめ込まれた木戸。



駅舎内。都市の通勤路線で見かける駅とは異次元の世界。
レトロとかそんな言葉で言えない雰囲気。
子供の頃田舎の見知らぬ親戚の家に連れて行かれた時のような、
近所の駄菓子屋でトイレを借りたときのような、身近な環境なのに遠いものに触れたような、
落ち着く風景でありながらどことなく居づらいような、そんな違和感を伴う居心地の良さを感じる。



壁に掲示された運賃表が、かろうじてJRの施設であることを教えてくれる。
もっとも普段の維持や管理は地元住民が行っているのかもしれない。
ここ豊ヶ岡駅は、札沼線が開通した時に地元住民の要望により設置されたようだ。
とはいえ、今はこの駅を利用する地元客は皆無と言っていいほどの少なさ。
この辺りには人家がほとんどない。過疎化のため…もあるが、元々人家は多くなかったようだ。
周辺は北海道特有の大規模な農地、広大な平地を所有するのは恐らく数軒の農家、
家屋はそれら所有者が構える民家しかないのだから、居住世帯は多くないのである。
大規模農業をやっているということは自動車も複数持っている。
買い物も車で30分弱の美唄や奈井江に行ったほうが大きな商業施設もある。
そもそも札沼線沿いには整備された国道が通っていて、列車より車が早い。
このような環境なので、この駅は時間に取り残されてしまったのである。
それにしても札幌起点の路線(正確には起点は札幌の隣駅桑園だが)なのに、
運賃表に札幌駅の名がないというのは、なんとなく自虐的ですらある。



現在、豊ヶ岡駅にやってくる列車は、1日6往復。
下りは5本が浦臼行き、終点の新十津川まで行く列車は朝の1本しかない。
それでも朝と夕方の本数は確保。この路線としてはよく維持していると思う。



写真に撮るのもいかがかと思ったのだが、こういう駅なので今回は特別に。
今では珍しくなった、いわゆる「ボットン式」の汲み取りトイレ。
昔と違って携帯やらスマホやら、クレジットカードやら身分証やら、
いろいろ難しいものを持つようになった現代では、モノを落下させそうで怖い。
子供の頃この手のトイレが大半だった時代、そんな心配はしなかったと思う。
むしろ自分が落っこちそうで怖い思いをした記憶があるが。
原始的な方式の割にとてもきれいに整備されている。使う人がいいのか、管理がいいのか。



蛍光灯とは明らかに違う暖かい光が、晩秋の待合室内をほんのりと照らす。
省エネ推進とかで、国内メーカーでは白熱電球の取り扱いが殆どなくなっているそうな。
この駅はまだ白熱電球か。いやいや、電球型蛍光灯か電球色LED球のような形状にも見える。
長い目で見ればLED電球のほうがランニングコストに優れるが、長寿命のLED電球を奢っても、
ここの場合どうやら駅自体の余命のほうが短そうなのである。
扉付きの鏡がかかっていたり、人形が置いてあったり、なぜかファブリーズがあったりと、
狭くて暖かで懐かしい駅舎の中はさらにカオスな世界。



あまりに普段の日常から乖離した光景に卒倒しそうになって、頭を冷やすついでにホームへ。
そこにあるのは頼りなく敷かれたレールと、これまたヘロヘロに歪んだホーム。
レールもホームも直線と並行で構成されるものという固定観念があるのだが、
どうやらこの駅ではその常識も通用しないらしい。また眩暈と似たような感覚になってきた。



どう見ても廃止後数年経っているようなレール。しかし今なお1日6往復の列車が通る。
毎日12回、ここで列車が発着しているとは思えない。



いかにも年季が入っている、錆びてくたびれたレール。刻印も風化して読みにくいが、
左に30というような数字、右には1958と読める数字が刻まれているように見える。
うわ、これ30キロレールか。国鉄では最も軽量、新幹線用の半分の重量の細いレール。
ごく一部の路線に現存しているという噂は聞いていたが、ここがそうだったか。
しかも1958年6月製造、間もなく経年60年になろうという骨董品である。
昭和33年といえば、北海道にようやく気動車が配置され始めた頃。
それまで道内の列車は全てがSL牽引の客車列車だったはず。まさに鉄路の生き証人。



朽ちた枕木、隙間が空いたジョイント部。バラストは僅かにばら撒かれただけ、あとは土砂の路盤。
まるで遊園地の汽車の遊具のようだが、ちゃんとこの上を重量40トンのキハ40が来る。
この程度の保線レベルだから、軌間こそ正確に保守されているが、
軌道は上下左右に歪んでいて、望遠で撮影すると波打ちながら枕木ごと蛇行しているのが解る。
その程度の維持が精いっぱいなのだ。
幸いにしてやってくる車両は空気バネ装備。それも道内のキハ40系が装備しているのは
国鉄時代の名作と誉れ高いDT44A系だから、見事にピッチやロールを吸収している。
こんな粗悪なレールの上を、ゆらゆらと揺れながらも不快な振動や挙動を打ち消して走る。
近年ではオンボロ気動車などと悪口も言われるキハ40系、じつは凄い車両だと思い知る。





札幌から石狩沼田までを結んでいたから、札沼線。
札幌側の一部は都市圏輸送の発達で通勤路線化したが、残りは一部廃止されたり過疎路線化。
通勤路線区間に大学が多く、近年「学園都市線」などという愛称が付けられ、
どういうわけか閑散区間までもがこの違和感溢れる通称に統一されてしまった。
学園も都市も何にもない、民家すらない森の真ん中にある、学園都市線の小さな駅。



晩秋の凍てつくホームに、今日最初の列車がやってきた。
歪んだレールの上を車体を揺らしながらやってきたキハ40。普段は高出力エンジン搭載の
400番台車が充当されるが、検査の都合か1700番台が運用されている。
もっとも冬季の積雪時以外はそこまでの出力は要求されず、この車両でも不足はない。
ただし車体がグレー地なので、鮮やかな木々の中ではやや沈んだ感じに映るのが惜しい。
国鉄ツートンとかが来たら映えるのだろうが…今のJR北海道にそんな余裕はなさそう。



駅前踏切は「第四種踏切」。警報機も遮断機もないタイプ。
自動車通行禁止だが、近年までは車が通過できる構造になっていた。
恐らく規制を無視して通行する車があったのだろう、阻止するための車止めが設置された。
キハ40は高運転台型、特に右側の前方至近は視界がきつそうで、警報機なし踏切は怖い。
駅員もおらず車掌も乗務しないワンマン運転は、運転士一人の判断に委ねられ、
責任負担は重い。札沼線にはこのような警報機と遮断機のない第四種踏切、
あるいは警報機はあるが遮断機のない第三種踏切が点在していて、特に後者の
第三種踏切は普通に車が通行する規模の道路にも見られる。都会に住んでいる限り、
遮断機が下りていなければ渡ってもいいというルールがあるものと錯覚するが、
こういう踏切を見ると、左右確認して渡ることの大切さを再認識する。
しかし警報機なしの踏切を平然と横切る全長21.3メートルの大型気動車は、なかなかの迫力。
事故防止のため充分離れる必要があるが、その眺めは一見の価値がある。



列車が去ると、また元の静寂に包まれる。聴こえるのは鳥の声と、木々の騒めきだけ。
駅と言えば交通の拠点であり、公共施設であり、人工の街中にあるもの。
しかしここ豊ヶ岡では自然が主役で、1日12回訪れるわずかな時間だけ、人間が占有することを
許される場所である。なんだか厳かな気持ちになる駅なのだった。



JR北海道札沼線の非電化区間、北海道医療大学~新十津川間は、
廃止協議に入ったとのことです。現在の利用状況とJR北海道の経営状態から考えると、
恐らく2~3年中に廃止されると思われます。この自然の只中にある小さな駅が
本当に自然の中に消えるのは、そう遠くないことかもしれません。あとどれくらいの時間
この駅が残るかはわかりませんが、この空気を感じられるのは残りわずか。
廃止が明らかになれば、多くの人がここを訪れるようになるはずです。
秘境駅は誰も来ないからこそ秘境。今ならまだ間に合います。
誰もいない本当の姿の豊ヶ岡駅を、機会があればぜひ訪れてみてください。




●豊ヶ岡駅の記録動画

この駅も静止画と同時に動画撮影をしてあります。
静止画のついででやってますので、あまり注力していません。
でもこの駅の雰囲気は音や動きで感じるものも多いかと思います。
簡易編集ですがよろしければご覧ください。




[豊ヶ岡駅を訪問される鉄道愛好者・旅行者の方へ]

主に休日など、新十津川方面への乗車と絡めてこの駅を訪れる人が増えているようです。
首都圏やその他都市圏からの訪問か、この手の無人駅に不慣れな方が
危険な行動をされています。
下り列車で到着後、乗ってきた列車と駅を撮影しようと、降車した車両直前の踏切を走って
横断する場面を見かけました。一人が渡るのを見て、複数人がつられて渡るという状況。
ご存知のように、この踏切は警報機や遮断機のない第四種踏切ですが、
警報動作がないからといって横断してよいという意味ではありません。
警報の代わりに渡る人各自の安全確認を要します。
列車が駅に停車した際、警報機付き踏切であれば警報動作をしている状態になるはずです。
到着列車の直前を横断することは、警報中の踏切の遮断機をくぐって渡ることと同じ行為です。
鉄道ファンならその危険性は解るはずですし、キハ40系の運転台視界も想像がつくはずです。
一般人より鉄道知識に長けているはずの鉄道ファンだからこそ、自覚を持ってほしいのです。
札沼線の某有人駅の職員さんと会話する機会があったのですが、
モラルやマナーのないファンが身勝手な行いや振る舞いをすることが多発しているようで、
JR北海道の職員の方々にとって鉄道ファンの存在はあまりよく思われていないようです。
サービス業として接客態度は大切ですが、もし不愛想とか不快な対応をされたとしたら、
それはファンの行為が作り出した悪習かもしれません。
鉄道を好きで訪れるのなら、鉄道を守る行いを考えてみてください。
自らの一つ一つの行動を客観的に見直すことで、少しずつ改善できるものがあると思います。
 

はい、今回はここまで。
最初に書いた通り、次回はVOCALOID物件調査レポの続きを公開する予定です。
Posted at 2016/12/09 19:13:38 | コメント(0) | トラックバック(0) | 卓上鉄道ブログ試し読み | 日記
2016年12月06日 イイね!
もたもたしているとどんどん時間が過ぎてしまいまして、このまま今年も終わってしまいそう。
来年から縮小運用なんてことを公言してしまったからには、年内に片づけないといけません。
これからできるだけ更新ペースを上げて、出せるものを出してしまうつもりです。
来年からは出したくても出せなくなりますから…。

いろんなお知らせやらお願いばかり書いていて、しかも卓上鉄道の転載に注力してしまい…
一番やらなくてはいけないこれを、しっかり進めないといけません。
本家ブログでは未だに完結していないこのシリーズ、転載よりそっちが大切なんですけどね。
でも今年中にこれをすべて公開すると言い切ってしまったので、頑張るようにします。

では、以下転載記事となります。

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西方面調査レポ、なるべく頑張って公開していきます。
第4回は、温泉を堪能した後、3日目朝から夕方までの日程です。


●温泉で満足して、再び調査旅へ

[リン]  「温泉寄れてよかったねー!
      つーか、まだ夜中の3時だけど、もう移動するんだ」
[おれ] 「観光とか休養とは無縁な、スケジュール詰込みの旅程ですから」
[リン]  「でも、ちょっとでも休んだほうがいいんじゃないの?
      あんまり寝てないじゃん 無理しすぎです」
[おれ] 「初日は1時間半、2日目はさっき1時間ちょっとの睡眠時間ですね
      今のところ何とか体は持ってますけど… どこかで時間が余ったら
      少しまとまった休憩をとるようにしましょうかね」




[おれ] 「阿蘇の周囲をぐるりと回って、宮崎県方面へと向かう計画です」
[リン]  「すごい山の中で真っ暗だけど…
      うわ! 前のほうの空、オレンジに光ってるよ! なんだろあれ!?」
[おれ] 「雷ですね 空は晴れてるけど東の海上辺りは大雨のようです
      ここから見ると地平線近くに雷光が眺められるんですね」
[リン]  「雷っていうと怖いものって思ってたけど、こうやって見ると幻想的…
      なんていうのかな、今まで無駄なエネルギーだとばかり考えてたけど、
      ここで見ると地球の鼓動の一つなのかなって感じちゃう
      海も空も、生きてるんだよねー」
[おれ] 「リンちゃんにとって旅は大切な成長の機会なんですね」





●宮崎県へ

[おれ] 「宮崎県に物件調査で足を踏み入れるのは今回初めてなんですよね」
[リン]  「ほかの県には来てるのにね」
[おれ] 「熊本は行きやすいのですが、宮崎県はなかなか旅程に組み込みにくい
      今まで先送りにしていたんですが、ようやく着手となりました」
[リン]  「で、最初はここ? お店かな?」
[おれ] 「門川町というところにあるスナックです RinですよRin」
[リン]  「商店街でもなんでもないのに、ポツンとこんなのがあるんですね」




[おれ] 「しばらく走って…日向市でこんなのに寄ってみたんですけどね、
      これはやっぱり対象外ですよねぇ」
[リン]  「"華りん"ですか… ルール上は凄く微妙だよね」
[おれ] 「いやいや、空振りでも別にいいんです
      ダメもとで寄ってみただけですから」




[おれ] 「しかし、この"華りん"の向かいにあるコレ、なんですかね」



[リン]  「電車みたいだけど」
[おれ] 「営団地下鉄、今の東京メトロの丸ノ内線の車両ですね
      何でこんなところに置かれているんですかね」
[リン]  「どうやって運んできたんだろ」




[リン]  「あー! ジョイフルだっけこれ? 安くていろんなのあるんだよね
      東京や横浜にはないから食べたいよねー、また」
[おれ] 「あとで時間が余ったら寄ってみましょうか」




[おれ] 「で、日向市に寄ったのは別にちゃんと目的があって…まずはここ」
[リン]  「ここもスナックとか? わ、りんりんりんだって!」






[おれ] 「こんなアパートもありますよ コーポRin」
[リン]  「リンの名前のところ連発だね!」
[おれ] 「せっかくリンちゃんとの調査旅に来てるんですからね、
      リン物件を回れるほうが面白いですよね」






[おれ] 「西都市というところまで来まして、この美容室です」
[リン]  「"ヘアー&リラックス Rin"て書いてあるね」






[おれ] 「とりあえず物件調査は一休みしまして…
      せっかく来たんですから、ちょっと街を歩いてみましょうかね」
[リン]  「あたし宮崎初めてだからさぁ、ちょっと興味あるんだよね☆」




[おれ] 「宮崎駅です おれの知ってる宮崎駅はもっと渋いのでしたが…
      この時代にふさわしい明るい駅に建て直されています」
[リン]  「ここって宮崎県で一番大きな駅でしょ? 人あんま歩いてないんですけど」
[おれ] 「大都市みたいに電車で買い物行ったりという習慣があまりないので、
      日常生活での鉄道への依存度が高くないのですよ 市民の足は専らバス、
      または自家用車ですから 本来混雑時間帯の朝も、駅は閑散としてます」




[おれ] 「ちょっとだけ電車に乗りまして、近隣の駅へ」
[リン]  「マスターと旅して電車乗るって、すごく珍しいよね なんか新鮮」
[おれ] 「たまにはいいでしょう 駅前はいかにも南国です」
[リン]  「ヤシの木みたいなこの並木、道路でたくさん見かけたよ」
[おれ] 「フェニックスとか呼ばれますけど、本来はカナリーヤシという
      植物らしいですよ 宮崎県の木として親しまれているようです」




[おれ] 「散歩を終えて、帰りはこんなのに乗りますよ」
[リン]  「これって、普通の電車じゃないじゃん!」




[おれ] 「たまには豪華に…本物の特急に乗ってみましょう」
[リン]  「うわ、こんなの滅多に乗れないよ!」




[リン]  「なんか遠くに旅に来たなーって感じるよね
      いつもの調査と違って、その街に触れることって面白いな」
[おれ] 「せっかく遠くに来たのだから、その土地本来のいろんな文化に
      触れることは、これまた意味のある経験になるはずです
      リンちゃんにそういうところも体感させたいなと」
[リン]  「普段こんな電車乗れないもんね 思い出に残りそう」




[おれ] 「すぐに宮崎駅まで戻ってきました 短時間だけど面白かったですね」
[リン]  「なんかすごくカッコいい電車だよね、これ」
[おれ] 「おれが若い頃旅してた時、これに初めて乗ったんですが、
      当時は常識を超えた斬新なデザインに驚いたものです
      あの頃周りの電車はごく平凡なスタイルばかりでしたからね
      デビューからもうすぐ四半世紀ですが、
      未だに古臭くなっていないのはさすがです
      九州の電車はデザイナーが作ってるから、どれも凝ってますね」
[リン]  「ほんの数分の旅だけど、豪華な電車乗れて気持ちよかったです」





●さらに南下して…

[おれ] 「いくつか空振り食らったりして、しかしさらに南下します
      いよいよ車で行ける最南端の県です」
[リン]  「鹿児島まで来たよ!」
[おれ] 「鹿児島県の物件は去年も調査してますから、今回はちょっとだけ
      宮崎と絡めて効率よく回れる物件を拾うことにします」
[リン]  「このRinっていうの、また美容院かな?」
[おれ] 「大都市だと若者向け美容室とおばちゃん向け美容室とに分かれますが、
      地方の各地にはこういうどっちに分類するか悩む美容院が多いですね
      まあ、これは正直あんまり若い人が来そうな店構えに思えないですが」




[リン]  「前来たときは真夜中だったから何も見えなかったけど、
      今回はちゃんと桜島とか見たよ!」
[おれ] 「錦江湾に沿ってぐるっと走りましたから眺めはよかったはず
      リンちゃんはスマホでちゃんと写真撮れたでしょう
      おれは駐車スペースを逃して、今回は残念ながら撮れずじまいです」
[リン]  「で、なんか町の中に入ってきましたけど… これって鹿児島市内ですか」
[おれ] 「昼間に来ると大都市だとよくわかりますよね」




[おれ] 「鹿児島でもちゃんと街中を歩きまして…
      リンちゃんもここまで来たって実感できたでしょう」
[リン]  「駅はその土地の中心、いろんな人を見られるし、
      各地の文化に触れるには一番の場所だって思いました」




[おれ] 「鹿児島県の物件は前回と今回でほぼ回れましたのでこの辺で
      調査とは別にもう一か所だけ寄りたいのがあるので、
      もうちょっと頑張って走ることにします」
[リン]  「三日目ももう日が暮れるよ 今日もずっと動きっぱなし
      マスター、無茶しすぎだと思います」
[おれ] 「最後にこれだけ回ったら今日の日程は終われます
      もう少しだけ、残り一ヶ所だけですから、あと数時間無理しましょうか」





3日目の日程はもうちょっとだけ続きます。
物件調査とは無関係の、レジャーでの立ち寄りですけどね。
そのお話については次回回しとしましょうか。
Posted at 2016/12/06 19:19:13 | コメント(1) | トラックバック(0) | VOCALOID聖地 | 日記
2016年12月04日 イイね!
[鉄道関連ブログを探してきてくださった方々へ]
お越しいただきありがとうございます。
こちらのブログはVOCALOIDという歌唱ソフトウェアと、
それを基にした独自の世界観を含む創作や、また関連調査レポなどを専門にしています。
鉄道模型や現実の鉄道の話題を取り上げていますが、これらも当方の活動の一環であり、
鉄道ファンとしての記事を書いているものではありません。
2017年1月より運用ルールを変更しますので、「イイね!」のクリックをご遠慮いただく等、
事前告知をさせていただいております。12月31日までは「イイね!」はご利用いただけますが、
できれば趣旨や事情をご理解の上でお使いください。
※詳しい説明については下記に書かせていただいております。
  あらかじめご覧いただければ幸いです。
 →鉄道ブログを見つけてお越しいただいた皆様に
大変恐縮ですがご理解の上、今後ご覧いただく際にはご協力くださいますようお願いいたします。


卓上鉄道ブログからの転載、今年いっぱいは今まで通りで継続します。
年明けから頻度を下げますので、今のうちにできるものは公開しておきます。

今日はこれを転載してしまいましょう。ちょうど旬の話だと思いますので。
現在、北の大地はちょっとした騒ぎになっているようです。
私は最後の最後に便乗するのが嫌な人間ですが…
今回は全く無視するわけにもいかず、大騒ぎの前に見ておくことにしました。

卓上鉄道ブログ本館で掲載済みの記事を転載したものですので、
文章の表現が今日現在の状況にそぐわない部分が多々あるかと思います。
遅れて公開させていただく転載記事ですのでご了承いただければと思います。

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12月4日の運行を最後に、留萌本線の留萌~増毛間が廃止されるという情報は、
ここをご覧いただく方の多くは既にご存知かと思います。
お名残乗車のファンが多数訪れて2015年度以降の収支はやや改善しているようですが、
これは廃止前提での集客で一時的なものですから、今後の路線維持につながる収入では
ありません。現状の利用状況から判断すると廃止以外の選択は残念ながら皆無かと感じます。

留萌はかつて旅の途中で経由したことがあります。しかし鉄道趣味をやめたずっと後、
別な目的の旅の最中の通過なので、これまで留萌本線には乗車したことのないまま。
私は学生の頃に鉄道ファンを卒業してしまっているので当然ながら乗り鉄ではないし、
そもそも廃止間際のフィーバーに便乗する葬式鉄とか言われる人種でもありません。
やや惜しい気はするものの、まさかわざわざ訪れようというつもりは全くなく、
この北の大地の路線廃止はネット上に流れるニュースなどを眺めるだけで見送るはずでした。

ところが、専用台紙が付いた廃止区間全駅の入場券セットだけはなぜか気になりまして。
廃止区間全9駅の通常硬券と、写真入りデザインの増毛駅の記念硬券1枚の、計10枚組。
記念きっぷも中学生くらいまでは収集していた記憶がありますが、とっくにやめていて
特に収集癖もありません。しかし、理由はわからないけど、どうしても気になる。
これをヤフオクとかで入手できないものか…などと考え始めたあたりから、
私のよろしくない思想が頭の中を巡り始め、収まるはずの話がおかしくなりました。。
廃止を記念して販売されているものを、そんなに容易に入手しても価値がないのではないか。
乗ったこともない区間の入場券を手にして喜ぶのは、なんだか失礼ではないか。
実際に販売駅の窓口で購入するからこその入場券ではないのか。

この変な思想がプラスなのかマイナスなのか判断に困るのですが、
とにかく運がいいのか悪いのか、廃止前に留萌本線を訪れる理由ができてしまいました。
この先冬になれば移動も準備も困難だし、何より廃止に近づけば近づくほどファンも殺到する。
第一、もし記念入場券が売り切れになったりしたら、訪問理由が根本から崩れる。
思い立ったが吉日というけど、今がラストチャンスか。

こんな経緯で、10月末に急に現地を旅することになりました。
晩秋だからまだ雪の心配もなく、観光客も少なく道内各地の移動も楽々。
それ目論見通りだぜ…と得意顔になったものの、現地に近づいたら予想外の吹雪。
本州の人間の想像を超える過酷な環境が、この地にはあるようです。


●増毛駅●

増毛はニシンと共に栄えた歴史を持つ漁業の町。ニシン漁と共にあったのだが、
その後の不漁続きにより一気に減退。それでもかつての栄華は強く息づいていて、
海外からニシンを調達してこの地で加工するという、新たな道を開拓。
数の子は今や国内原料はほとんど見ないが、流通しているもののかなりの割合が留萌や
増毛の地で加工されたもの。かつての経済的規模こそないが、まだまだ底力は秘めている。

増毛の人口はすでに多くはないが、町全体に過去の繁栄の形跡が見て取れる。
増毛駅前に建てば、堂々とした旅館の姿が目に入る。
列車を使って商人が行き来したり、行商人が大勢移動したり、その時代には
きっとこの街の商売はさぞ賑わった事だろう。今はその名残をひっそりとどめるだけ。



増毛駅は無人駅ではあるが、駅舎はなかなか立派で大きい。
…と思いきや、写真左の部分は近年作られた建築物で、中は主に公衆トイレ。
本来の増毛駅部分は奥の古い建物のほうで、こじんまりしている。
それでも地元商店が一部を活用して軽食などを販売、駅舎内には温もりが感じられる。





まもなく列車が来なくなる終着駅。
駅舎と構内施設は増毛町に譲渡され、今後活用法を見出すということだが、先行きは不透明。
列車が来なくなったらもう終着駅ではないのだし、廃止を過ぎてしまえばお名残客も来ない。
単なる鉄道公園として残る例が多いが、他の同等施設を見る限り、忘れ去られて寂れる一方。
結局は地元の集会場とかライダーハウスなどの活用法でしか持続しない。
列車が来なくなった時点で鉄道関連施設として継続することは難しいのだ。
地元民がすでに鉄道を見放している現状からも、廃止後の増毛駅の処遇が心配になる。



増毛駅を発着する列車は1日7往復。都市近郊路線と比べたら比較にならない少なさだが、
現状の利用実態を見る限りではむしろこれだけの本数をよく維持していたものだと思う。
増毛駅の構内もレールは1線だけ、列車は1本しか入れない。増毛駅に限らず
留萌以遠の末端区間は交換設備が一切なく、留萌の先には1本の列車だけが進入できる構造。
1日7本の運行頻度は、ダイヤ上はそこそこ埋まっていることになるのかもしれない。
とはいえ、朝を過ぎれば正午頃まで、列車間隔がすっぽりと開く時間帯もある。
暫く静寂だった増毛駅に、この日の午後最初の列車が進入してくる。



増毛町は時折強風と共に雪が舞う程度だが、峠は結構な雪が降っていて、
到着したキハ54の前面は雪化粧が施されていた。
この列車は10分ほど停車ののち、上り列車として折り返す。



さっきまで人影まばらだった増毛駅構内も、ひと時の賑わいに包まれる。
列車から降りてきた客が、一様にカメラを向けて列車を撮影している。
列車を一通り撮り終えたら、次は駅舎を、そしてその周辺を…という流れ。
鉄道ファンとは無縁そうなおばさんも、当たり前のように撮影している。
携帯やスマホ、廉価なデジカメが普及して写真撮影のハードルが下がったからか。
もっともわざわざ列車に乗って増毛を訪れている時点で、駅や列車も観光名所の一部なのだろう。



列車と駅名標。どこの駅でも当たり前の組み合わせだが、
増毛駅からはその当たり前が、間もなく消える。



増毛駅から留萌方向を見ると、S字状のカーブとともに、25と書かれた速度制限表示が見える。
線形による制限速度設定はどこにでもあるごく普通のものだが、ここではその表示が
「速度制限標識」ではなく「臨時信号機」であり、この路線の深刻さが見て取れる。
臨時信号機は何らかの理由により一時的に速度制限を設定して対応するもの。
要するに線路に支障があるが、一定期間解消できないからやむを得ず設置される用途である。
ここの場合まもなく路線廃止が決まっているわけで、早い話線路を本格復旧する気はないから、
現状維持で廃止まで騙し騙しやり過ごそうという意図だと想像できる。




●珍しく実乗●

普段は駅での車両外観の記録撮影ばかりだが、今回は目的が目的なので乗車してみましょう。
ご覧の通り、平日としてはまずまずの乗車率。もっとも1日僅か7往復の単行列車、
この程度の輸送量ではなかなか黒字にはならないはず。そもそもこの乗客はほぼ全員が
鉄道ファンと観光客。地元客は皆無と言っていい状況で、よく考えれば廃止も納得なのである。



横殴りの吹雪になったりみぞれになったりと、車窓は水滴により遮られて写真も撮れない。
ただ淡々と列車に揺られて過ごす。留萌本線という名を持っていても今や地方交通線、
軌道保守も最低限のレベルなので状態は悪いが、空気バネ台車に換装されたキハ54は
乗り心地はそれほど悪く感じず、結構なペースで順調に走る。
あっという間に留萌の駅に着き、乗客の半分くらいが下車。


●留萌駅●

駅前に立つと、また吹雪が強くなる。雪の粒が硬く、バチバチと当たって痛い。
東京の雪のように服についても融けないのですぐに真っ白に。たまらず駅の中へと逃げ込む。



留萌駅の利用客は乗車下車合わせて1日100人強程度しかないようだが、
それでも留萌の中心駅、寂しさの中にも人の温かさを感じるほっとする空間が残っていた。
待合室には今も立ち食いそば店が営業中。地元客などが暖簾の向こうのおばちゃんに
注文しているが、若い鉄道ファンは車両や駅施設には関心を向けるものの、
こういうものには興味を示さないようだ。ニシンそばが名物だが、
観光客と同じは嫌なので、地元客に人気のありそうなごぼう天そばをいただく。
特に留萌らしさを感じる味ではないが、地方駅の温かいそばを食せればそれだけで充分満足。



次の列車の到着直前まで改札は閉鎖中。今度の列車は深川発の下り増毛行き。
待っているのは鉄道ファンだけで、地元客らしき姿はない。これでは廃止も止むなし。
こんな状態でよく今まで走ってきたと思うと同時に、今なお廃止反対を唱えている
地元の一部団体などの活動に疑問符を投げかけずにはいられない気持ちになる。
留萌から増毛までは1日7往復。今回廃止を免れた深川方面も9往復と大差はない。
深川から留萌の区間も通学客などが主で、大人は無料開放された自動車専用道を使い
みんな自家用車で行き来しているから、残される区間も安泰とは言えそうにない。
地元民が見放した地方の地元密着路線は、もう存在意義がないということだから。



念願の入場券も無事購入できて、今回の旅の建前は一応達成した。
増毛行の改札が始まり、もう一度列車に揺られて過ごすこととする。






●増毛行き下り列車●

列車は留萌駅2分停車で、すぐに発車。客の入りはさっきと同じくらい。20人程度か。
乗車率20%程度、仮に全列車これくらい乗っていても赤字は解消しないだろう。
鉄道というのはそれだけ維持することに重い負担が伴うものなのである。
車通勤しながら廃止反対を訴える地元の方々は、この重さをなんとなく程度で受け止めては
いなかっただろうか。子供の頃から走り続けた鉄道は当たり前の存在だったかもしれないが、
当たり前に残し続けられるような簡単なものではないということは知ってほしかった。



さっきまでの吹雪が止んで、西日に波が照らされる。それでも海面は鉛色のまま。
この日の海は大荒れで、海岸沿いの国道にも防波堤を乗り越えた海水が被るくらい。
ステンレスのキハ54が重用されてきたのは、これも理由の一つかもしれない。
こんな日にフェリーに乗ってでもいたらと思うと恐ろしくなる。



列車は強風にもめげず、力強く走る。廃止前なのに変わらない走りで、とても頼もしい。
どんなに荒れた日も平然と走っていたから、地元も列車をあまりに当然と受け止めすぎて、
存在を軽視していたのではないか。そんな考えもよぎる。

舎熊駅。車掌車転用の簡易駅舎。この区間にはこのタイプの駅舎がいくつか存在する。
これ以外は物置のような小さい待合室を備える駅ばかりで、いずれにしても簡素な造りである。
車両1両の半分程度のホーム長しかない駅もあるが、ワンマン運転のため
最前部1ヶ所の乗降口しか使用していないので、客扱いに不自由はない。



増毛駅に向かう最後の区間で、海岸沿いを弧を描くように進む。
小さな湾になっているが、日本海の荒波がそのまま入り込むのでここも海は荒れている。
徐行区間を過ぎれば、そこが終着増毛駅。



起点の深川駅から、66kmと720m(営業キロは0.1km未満を切り上げで66.8km)。
国内の本線格を名乗る鉄道路線の中では、66.1kmの筑豊本線に続く2番目の短さだが、
まもなく迎える部分廃止により「日本一短い本線」となる。自慢すべきことか、そうでないのか。



この列車は50分間停車してから折り返す。1日1往復のみ設定される長時間停車なので
駅周辺の散策にはちょうどいいスケジュールを組めるのだが、残念ながら駅から近辺へと
足を延ばす客はまばら。これほどの停車時間があるのに、下車してそのまま車両反対側の
乗車口へ並ぶ人が多数いて、鉄道ファンを観光客として取り込むことの難しさを痛感する。
もっとも鉄道ファンでも観光客でもない私など、もっと招かれざる客のはずだから
偉そうなことを言えた身分ではないのだが。
あまりにも折り返し乗車の客が多いので、まだ発車まで40分もあるのに
運転士氏は乗車口を開けた。
既にそれらの人々を車内に収容し、閑散とした増毛駅。
たぶんこの駅にはもう一度、大勢の利用客で大賑わいする日々が来る。
しかしその賑わいが終わった途端、過去に経験したことのない寂しい眺めへと変わるだろう。
もう二度と人々が行き来することのない、ただの跡地になってしまうのだ。



最後に…折り返しの上り列車の沿線撮影に挑戦。
何しろ悪天候である。目を付けていた跨線橋にたどり着くと、想像を絶する強風。
軽量三脚を立てた途端に風で飛ばされるし、カメラバッグも転がっていってしまう。
人間すら危ない。立っていることさえ困難で、台風の現地中継さながらである。
車道脇の僅かな余地にいるので、突風に煽られたら車道へ飛ばされてトラックにでも轢かれそう。
そもそもカメラを構えてもブレてどうにもならない。空は暗雲でシャッタースピードも維持できない。
三脚をガムテープでガードレールに縛り付けてやろうとしたが、テープを手にしようとした瞬間、
離した三脚がたちまち吹き飛んでいこうとするから、それすらできない。
あっという間に列車の時刻になった。諦めかけた瞬間、ほんの僅かだが風が収まった。
フェンスにしがみついて一か八かでシャッターを切り続けた結果、何とか残ったのがこの画像。



同じ跨線橋の反対側から、後追い。国道の車が瞬間的に途切れて、運よく横断できた。
遠くに見える押し寄せる荒波、侘しく弱々しい線路と、そこを行く力強い気動車。
留萌本線の象徴ともいえる景色だと思う。でも、間もなくこの眺めは永遠に失われる。



なんとかこれも画像に収めて、留萌本線廃止区間の旅は終了。
何はともあれ、生きている鉄道の姿を記録にも記憶にも刻むことができた。
入場券欲しさから始まった旅、計画も実行も、なにからなにまで無茶したが、一応成果は残せた。
満足すべき結果だったと思ってよいのだろう。とにかく、心の中の何かが治まった気がした。


●動画記録●

今回はビデオカメラを持ち込んで動画の記録も行いました。
デジカメととっかえひっかえで撮影したものなので本格的な作品ではありませんが、
音と動きでお伝えできるものもあると思いますので、併せて公開しておきます。




●もう忘れかけている本来の目的●

これだけいろいろ書いて私自身忘れかけているのだが…
この旅はあくまで記念入場券欲しさに思い立ったもので、建前上ここが重要。
記事の締めくくりとしてはこのブツを紹介しないと流れが完結しないことになっています。

これが件の入場券セット。台紙は二つ折りにできるのですが、折り目のついていない
一枚モノの状態で渡されたので、度胸がなくて折らずにそのまま持って帰ってきました。
開いたままだと結構大判になってしまい、カメラバッグに収めるのが大変です。
表側のデザインは増毛~箸別の海岸線を行く列車。そう、私が荷物と共に飛ばされそうに
なりながらも決死の撮影をした、あの場所と同一のアングル。時系列的には
入場券を買ったのが先で撮影が後でしたから、現地に立ってこの事に気づいたのですが、
まあ生命の危険を感じるほどの撮影環境だったからとても満足感に浸れる状況などありません。
何とか画像を記録したし、手元に入場券もある。今となってはいい思い出として残りましたけどね、
もし入場券が売切れで写真も撮れず、さらに転倒して入院でもしてたら、目も当てられない
結果だったわけです。幸せと不幸は一文字違い、まさに紙一重なものなのかもしれませんよ。



入場券セットの中身と、別に買った通常販売分の硬券入場券。
台紙左半分の大部分が隠れてますが、よくある年表的なものが記されています。
最初のほうで書いた通り、留萌から増毛までの9駅の通常様式の硬券入場券と、
増毛駅の写真入り記念硬券入場券の10枚セット。
これら9駅のうち、留萌を除く8駅は無人駅。本来タダで入場できる駅であって、
それらの切符を有料で販売するというのはちょっとおかしいような気もしてしまうのだが…
無人駅の定義は「無料で入場してください」ではなくて「無人なので料金回収ができず
止むなく無料入場を許容します」というものだから、代金を取ることは理に適っている。
発行駅がそれぞれの無人駅名で印字されているのはやや違和感を感じますけどね。



これ、セットで買うと完成形態で手渡してくれると思うじゃないですか。でも窓口の職員氏は、
まず台紙を手元に置いて、そのあとで引き出しから各駅の入場券を取り出し、
ダッチングマシンで1枚ずつ日付を印字した後、それらセット内容物である10枚の入場券を
輪ゴムで止め、最後に台紙とその「入場券の輪ゴム止め」を手渡してくれます。
最終アッセンブリは購入者各自の手で…という、ここにもJR北海道の合理化が垣間見えます。
それくらいは自分でやってもいいんですが…各駅の入場券を収めるべき透明のホルダー部分、
この寸法が渋いのか、寒さで塩ビが硬いのか、容易には収まってくれません。
もうちょっと内寸を大きくして楽々刺さらないと、せっかくの硬券入場券が折れ曲がってしまう。
手先の不器用な購入者が数名、自宅で途方に暮れて立ち尽くしている光景が
脳裏に浮かびます。

増毛駅の通常の硬券入場券は、留萌駅窓口のほか、
増毛駅付近の店舗でも販売しているようです。
留萌駅の窓口は16時台で閉まってしまうようなので、購入するときには時間にご注意を
(廃止直前で営業時間延長の可能性あり、また記念入場券セットは深川駅でも売ってます)。
セットの増毛駅入場券とばら売りの増毛駅入場券、同一なのかと思いきや、ちょっと違います。
セットのほうは発行駅が増毛駅ですが、通常分は留萌駅発行の文字が入っている。
芸が細かく気づきませんが、やっぱり両方を買っておくと後悔がないはずですよ。
整理券も案外貴重な記録になるはず。運転士氏にお願いして2枚取っておくと、
下車時の支払い用と持ち帰り用ができるので、いいかもしれません。


●廃止まであと数日 現地を訪れる方へ●

廃止まで一週間を切り、直前でお別れ乗車を計画されている方もいるかもしれません。
何事もなく最終運行を終えることが、この線区最後の贐(はなむけ)となります。
どうかマナーを守って、平穏に歴史を閉じることに協力できるような気持ちで訪れてください。

私が現地に行ったとき、僅か1往復の運行の間に、2回も運行妨害に近い行為に遭遇しました。
主にファンによる軌道侵入。短時間でこれですから長い期間で見ると相当発生しているはず。
運転士さんや安全要員の警備員さんたちは、こういうことが度重なって起こり、
大変神経質になっているようです。何かが起きたらすぐに事故につながる事案です。
例え事故にならずとも安全確認や事後処理に時間を要し、列車は暫く停車する事態になります。
運転関係部署に迷惑になるだけでなく、遅延で次の旅程を諦めるファンや帰宅に間に合わない
旅行者も出てくるかもしれません。一人の身勝手がいつ自分に降りかかってくるかわかりません。
ファン一人の行動は、たとえ自分自身でなくても別な形で自らに跳ね返ってくるかもしれず、
そのためには一人一人が自覚を持つ、その責任感がとても重要なことだと考えます。

それから…路線や一部区間が廃止になるということは、合理化がなされるということです。
結果、そこに関わる労働力の一部が不要になるという意味を含んでいます。
ファンは一時的なお祭り騒ぎとか趣味感覚で訪れるだけですが、現場の職員さんたちは
仕事を失う可能性と共に時間を過ごしている可能性だってあると思うんです。
そういうナーバスになっている方々が、最後まで鉄路を守るために努力している職場である、
その意識だけは心の片隅に置いて訪れていただきたいのです。

鉄道は廃止されればもうその場所からなくなってしまうけれど、歴史と記憶は残ります。
そこに参加しようと訪れるのであれば、訪問者にも相応の責任があるはずです。
最後の瞬間が人々の記憶に最良の形で残るよう、協力していただければと思っています。
Posted at 2016/12/04 16:43:55 | コメント(1) | トラックバック(0) | 卓上鉄道ブログ試し読み | 日記
2016年12月03日 イイね!
鉄道の話題を検索されてご覧いただいております皆さま、お越しいただきありがとうございます。
これまで当ブログの都合上、一部鉄道の話題を転載する形で取り上げてきました。
今後この公開方法について運用方針を変更させていただくこととしましたので、
大変申し訳ないのですがご了承の上ご協力いただけましたら幸いです。


●このブログの方針について
鉄道ファンの読者様から「イイね!」をいただけますこと、有難く思います。
通常ブログでしたら素直に歓迎すべきなのですが、ここは少々特殊なジャンルを専門にしています。
コンピュータ上の合成音声によって歌声を作り出す「VOCALOID」というソフトウェアと、
それを運用・使用して実際に歌声を作り出す活動、またその活動から生み出される創作、
そのような独特の世界観を公開するのがここの方針です。
鉄道の話題についても鉄道そのものや鉄道模型のことを取り上げている記事はなく、
将来的にVOCALOIDの世界観に連結させるための中継の意味で扱っています。
従いましてここのお友達やファン登録についてはVOCALOIDや音楽・イラスト等にご縁のある
方のみに限定させていただいております
(プロフィールの自己紹介に記載しています)。
私自身鉄道ファンではなくアニメオタクでもありませんので、アニメオタ兼鉄オタと思われるのは
避けたいのです。そういうことから来年よりここの運用は制限させていただくことにしました。
年明けより縮小運用とし、公開頻度を下げて転載記事も限定的にします。
ご覧いただいた方には楽しみにしてくださっている方もいらっしゃると思いますが、
ここはそういう趣旨でやっているブログですので、最適化を図らせていただきます。

●「イイね!」について
皆さま気軽にブログを閲覧して、いい記事には「イイね!」を押されていることと思います。
ところがこの機能にいろいろ思いを持っている利用者は多少いるようで、
無意味に押されたり気軽にクリックされたりという用途を嫌う方もおられるようです。
私としては押してくださること自体は有難いのですが、ここの方向性からしますと
VOCALOID以外で盛り上がることは本意と異なりますから、
専門性の高いこのブログ内についてはあまり好ましくないと判断しています。
先日「イイね!」についての機能停止についてお願いを掲載したのですが、
みんカラでは「イイね!」の受け付け停止が設定できない仕様のようですので
そのままご利用いただける状態にしてあります。従いまして年内はこのままご利用ください。
2017年1月1日からの運用について、「イイね!」の利用については制限させていただくつもりです。
公開の都合上「イイね!」は機能したままとしますが、できましたらクリックはご遠慮ください。
もしご利用が続く場合、鉄道ファンの読者の方を誘引してしまう要素と判断し、
卓上達道記事の転載分に関しては「お友達限定」の公開に変更させていただきます。
鉄道ファンの皆様にお伝えしたい「イイね!」についての当方の考えについては、
下記にて説明させていただいております。ご一読いただければ幸いです。

 →11月30日 「イイね!」機能を停止します
12月31日まではこれまで通り「イイね!」をご利用いただいて結構ですが、
2017年1月1日以降の縮小運用開始からは「イイね!」はこの方針で扱いますので
ご協力いただけましたら幸いです。


大変面倒で小うるさいお願いばかりですみません。
小難しくて偏屈でこだわりのあるやつが情熱を燃やしてVOCALOIDに取り組んでいる、
その成果をお伝えすることと、そこから繋がる交友を見つけて深めようというのが
このブログの目的です。
鉄道は好きなのですが、趣味にまでしようとは思っていません。
また鉄道での交友は求めていません。その余裕がないのです。
私は今の活動に注力するのが精一杯ですので…。
このような私の我儘をお許しいただき、ご理解いただけたらと思っています。
Posted at 2016/12/03 21:28:52 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
2016年12月03日 イイね!
お知らせしております通り、ここ「りんりん通信 みんカラ出張所」については、
2017年1月1日より主に連絡と保守を目的とした縮小運用に移行予定です。
2016年12月31日までは準備期間として移行前の臨時運用を行っております。

今後の公開方法について、少々変更しますので一応お知らせしておきます。

[移行準備期間(2016年12月31日まで)]
本館で公開済みの記事のうち、転載が必要なものについては今月中にすべて掲載します。
現在公開中の西方面調査旅レポ(全9話の予定)については年内に転載を終了します。
卓上鉄道ブログについては年内は今まで通りの方法で転載を継続する予定です。

[縮小運用開始後(2017年1月1日より)]
年間5~6回程度を目安に、本館ブログから最小限の転載を行います。
下記については本館で公開があった場合、原則としてこちらにも転載します。
 ・新年恒例運試し
 ・必要と思われる告知記事
卓上鉄道ブログについては一部転載を継続することとしますが、
「イイね!」の利用状況により友達限定公開とします。公開頻度は未定です。
友達限定公開の場合、交友内で需要がなければ扱う意味がありませんので、
展開次第で公開を停止する可能性もあります。

※「イイね!」について
VOCALOID専門ブログとして運用してきましたので、このブログについては
お友達登録・ファン登録共にVOCALOIDに絡める方のみにお願いしております。
卓上鉄道ブログもVOCALOIDの活動とリンクした企画という性格上
将来的につながりがはっきりするまでの間ここで転載を続ける予定でしたが、
鉄道ファンの読者の方を呼び込んでしまい、雰囲気を狂わせてしまいました。
ファン登録いただいているお仲間もいらっしゃるのでとりあえず卓上鉄道ブログも
このまま公開しますが、「イイね!」についてのお願い文を公開して理解を呼びかけます。
反応次第で卓上鉄道ブログについては友達限定公開に切り替えます。
これにより外部の不特定多数からのアクセスは遮断できることになりますので
この問題については解消可能と考えています。

※みんカラの方々との交流について
ここは保守の形態での運用に留めますので、転載の時とコメントやメッセージ返信時以外
ログインすることはほとんどなくなると思います。皆様のブログにお邪魔することができません。
あくまで今までの交友を維持するため、連絡窓口として機能させるため、
またバックナンバーの保管という意味で残すことにしたものです。
ですから今後ここでの積極的なやり取りはあまりできなくなってしまいますので、
その点はお許しいただければと思います。
大変勝手なお願いですが、今後も活発なやり取りをいただける方、また私の活動に
ご賛同ご協力いただける方は、新ブログでの交流をご検討いただければと思います。
新ブログは純粋にVOCALOID専門、さらにアクティブな活動のやり取りをしています。
これら方向性に合う方は新ブログをご紹介いたしますのでお問い合わせください
(現在積極的にVOCALOIDにご関心をお持ちでない方はあまりお楽しみいただけないと
思われますので、その点ご検討のうえで判断いただければと思います)。


以上、現状での方針と、勝手なお願いを掲載させていただきました。

次回、時期的に転載すべき卓上鉄道記事がありますので、これを公開します。
明日12月4日に転載予定です。



Posted at 2016/12/03 20:51:28 | コメント(0) | トラックバック(0) | 日記
プロフィール
「【おしらせ】12月1日から簡易運用準備期間とさせていただきます。転載が必要な記事は更新しますが、それ以外の行動(皆様のページの閲覧やコメントなど)は以後極力控えさせていただくことになります。また「イイね!」機能は受付停止します。申し訳ございませんが、ご理解いただければ幸いです。」
何シテル?   11/30 23:07
2016,年12月より運用縮小準備期間としますので、更新はしますが皆様のブログにお邪魔することは控えることにさせていただきます。2017年より維持目的の縮小運用...
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