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異質のものの混成物、異質のものを組み合わせて一つの目的を成すもの。

ハイブリッドという言葉には、そんな意味があるそうです。

1997年に世界初のハイブリッド車が発売されるまで、この言葉を知りませんでした。
21世紀も10数年経った今ではすっかり浸透していますね。



「車を動かす」という目的に対して、ガソリンを燃やして動力を生み出すエンジンと、電気の力を動力に変えるモーターというそれぞれ異質のものを組み合わせた車が、ハイブリッド車というわけです。（あってるかな？）








さて。


このハイブリッドな製品というのは、なにも車だけの話ではないようです。

先日、探し物をしていて倉庫の中から見つけ出した計算機、シャープ　EL-428、通称ソロカル。








今から30年くらい前かな？母が家計簿とかをつける時に使っていたもの。

古来日本に伝わる伝統的な算盤と、当時すでに日本のお家芸となりつつあった小型電化製品の電卓。

異質のものを組み合わせて、「計算をする」という目的を成そうとした、まさにハイブリッドな製品です。

もの珍しさもあってこの計算機を買ったようですが、ほどなく母は昔からの算盤に戻ります。
「算盤の方が、簡単で速いから。」

当時はアイデア製品だったかもしれませんが、算盤を使う人はまだそれなりにいて、そういう人達は昔から愛用している黒光りの算盤を使う、その一方で珠算学園に通う小学生も徐々に少なくなり始めたし、電卓ももっと高機能で小型化が進む、そんな時代の流れの中で、このソロカルも姿を消しました。


液晶ディスプレイや太陽光パネルを始める前、シャープが出していた昭和の時代の、ちょっと懐かしい電化製品ですな。