プリウスの後付けオートクルーズ表示装置を作ってみた（その3・埋め草編）

本機の機能としては、オートクルーズ情報が二つ、それに水温（70度超え）をLED表示するだけなのだが、16F716のプログラムエリアが半分以上あいているので、何か追加できないかと考えた。追加できたとして、それをどう表示、人間に伝えるかという事も考える必要がある。

マイコンと人間間をインターフェースするのは、本機ではLEDだけだ。LCDを液晶を使う手もあるが、運転中によそ見してまで見るわけにもいかず、何か他にないかと考えたとき、ブザーを使ったモールス符号でもいいことに気がついた。

水温を直接、数字で知ることができれば、現状より便利だ。

で、モールス符号エンコーダーを組み込んでみた。１時間くらいでできた。

次に、水温以外に何か表示させたいものはないかと考えあぐねた結果、普通のクルマにはあってプリウスにはないエンジン回転数を出してみる事にした。

CAN通信には、そのクルマの動作に関わるすべてが流れている。問題はアドレス、IDをどうやって知るかという事だが、それは実際にCANラインを流れているデータを取得して、解析するしかない。

プログラム上では、水温＋エンジン回転数をモールス符号で送出するときに、SWの短押し、長押しで切り替えて出力する。（なお、水温は２桁あるいは３桁で、エンジン回転数は２桁で送出。回転数は１０の位と１の位は省略。回転数の上限は８２００回転あたりまで。）

実際、クルマで動作確認できたわけではないが、おそらく動くだろうｗｗ

ここまでで、だいたい８０％のプログラムエリアを使った。あと２０％は何に使おう。。。？

と、久々に昔、無線で覚えたモールス符号（分速３０字くらい）を聞いてみたら、聞き取りに支障が出たｗ
はやい話、勘が取り戻せないというか、脳みそが硬直化してるというか。とにかくさっぱりトンツーについていけない事が露呈したｗ

で、モールス符号聞き取り練習機の機能を、残り２０％に押し込んでみた。
ランダムな１０字が続けざまに出てくる。

最初、１は「・ー」に、２を「・・ー」にするなど勝手に略号してみたが、あんまりなので、元に戻した。ただ、現実のモールス通信の世界では、９には「ー・」（エヌN）をあてたり、０には「ーーー」（オーO）や「ー」（ティーT）を当てたりしているので、そっちはそうしようかと思ったが、標準の符号に戻した。

さて、モールス符号の聞き取りができるようになるまで、どんぐらいかかるだろう？ｗｗ

書き忘れていたが、本機起動時には、「HR HR BT」を送出し、CANのデータが取得できなかった場合には自動でスリープ状態に入る。スリープに入る前、モールスで「SLEEP」と出るようにもしてみた。

んで、CANデータが流れだして（普通はプリウスのイグニッションスイッチONで）くると自動で復旧する（はずｗ）。

できれば本機をACC連動で使いたいところだが、あいにくODB2コネクタには、バッテリー直結の12Vしか出ておらず、できるにはできるが、さらに手を入れる事が必要。現状でスリープと復帰が自動でいく事がきちんと確認できたら、また追加で報告します。ちなみにスリープ時の本機暗電流は4.6mAと出ました。意外と大きい。

スリープ時、PIC16F716とMCP2515合わせて数百μオーダーAだが、MCP2551をスリープさせる方法が今ひとつわからず、4.6mAのほとんどをMCP2551が喰っている格好。おそらく8ピンにRs抵抗を入れてプルアップすればいいのだと思うが、時間がなくて確認できない。今後の課題です。