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“RACING CAR EXPLOSION”というタイトルの、１９７４年８月に発売されたＬＰレコードが今も私の手もとにあります。
これはなんとナレーションの類がまったく入っていない、レーシングカーの走行音のみを収録したレコードです。しかもＤＥＮＯＮ－ＵＤ４レコードという、１９７０年代に存在した４チャンネル規格のレコードでした。これを入手した当時は、実家に同居していた祖父がどういう訳か４チャンネルステレオと言うものを所有しており、これ幸いとそのステレオが設置してある居間にこのレコードを持ち込み、ひとりでサーキットの音を再現して聴き入ったものでした。多分中学生のころでしたが、クライ子供だなー（笑）



本題ですが、このレコードの素材というか音源は１９７２年の富士スピードウェイで行われた日本グランプリです。
コースは現在とは反対の反時計まわり４．３ｋｍショートコースです。
レコードの中身は、サーティースTS10が単独でテスト走行する音をサーキットの中で収録してあったり、セリカ１６００GTの同じく単独走行、決勝レースのスタート音３カテゴリー分、フェアレディ２４０Z車内音等です。
メインレースは２０００ｃｃのＦ２であり、もとワールドチャンピオンのジョン・サーティースが自前のサーティースＴＳ１０－ＢＤＡを持ち込み来日して、余裕のぶっちぎり優勝しました。しかし当時の人気でいうと、メインレースのＦ２よりもツーリングカーのＴＳ-a、ＴＳ-bの方が上だったようです。


私は、この１９７２年日本GPについては、今まで映像記録を見たことがありませんでした。
しかしこのツーリングカー１６００ｃｃ以下のTS－aレースに関しては、こんなに鮮明な映像記録が存在していたのですね。

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１．２ｋｍの直線を駆け抜けて、下り１５０Rに飛び込む第一コーナー他、１９７４年以降しばらく使われた４．３ｋｍコースを反対向きに走るツーリングカーのバトルが克明に記録されています。
驚異的な映像です。

私個人的には、その①に一瞬良いアングルで映るセリカ１６００GTのキュートな後姿に最も郷愁を感じ、心打たれましたが。