さくまろ工房 ステッカー職人養成講座 quattro

この記事は、やっぱり「MT下がります」作り直しについて
書いています。

約11ｹ月振りのステッカー職人養成講座です(^^;


みん友のさん坊さんの以前のブログでさくまろ仕様MT下がりますステッカーをプレゼントさせて頂く
事になったので､早速製作に取り掛かりました。パンダ乗りやパンダに興味のある方はご存知かと
思いますが、内装関係は◇…ではなく□で構成されている事もあって△のステッカーは合わないと
の事でさん坊さんのオリジナルデザインをベースにリデザイン。
ステッカーデザインは以前のステッカー職人養成講座でも紹介したソフトを使ってベジェ曲線で描い
ています。


印刷タイプであれば､デザインさえ出来れば後はスイッチポン！でステッカー完成となるのですが､
カッティングシートで作製する場合は色の違うシートをそれぞれカットして重ね貼りするので､今回の
ステッカーでも３または４回に分けてカットします。
この時､文字やクルマを抜きにするのか別の色で重ね貼りするのかは質感や耐久性を考慮しなが
ら直感で決めます。今回だと下段のステッカーのモールやMTの文字は重ね貼りでも良いのですが､
抜きで作製しました。


先程のデザインをカットしたところ。写真だと分かりにくいですね。ここまでは機械がやってくれるの
でラクチンなのですが､手間の掛かるのはこれから。


カッティングマシンはスイッチポンで完成品が出てくる訳ではないので､余分なバリの部分を手作業
で剥がしていきます。この時､小さい文字やパーツを一緒に剥がしてしまったり､ズレない様に気を
付けて作業します。


一通りのバリを剥がしたところ。まだ終わりではありません。


A,e,oなど文字の囲まれた部分の内側やライト､モールなどのパーツをデザインナイフで丁寧に剥が
していきます。


白い方も同様に。


全部剥がし終えたところ。カッティングマシンが用紙送りするための左右の余白やバリとして捨てら
れる部分など､結構歩留りは悪いです。


大型パーツを貼り合せる場合は両方に霧吹きをしてから貼り付けます。これはカッティングシートの
間に空気が入らない様にするためと位置決めする際に微調整をし易くするためです。


黒の上に白を貼り合せたところ。


細かいパーツはセットでアプリケーションシートに転写して､慎重に位置決めしてから思い切って貼り
合せます。


台紙の余白部分をステッカーに合わせてカットして完成！作者的にはなかなかいい感じに仕上がり
ましたが､今回作製して改めてさん坊さんのオリジナルデザインのスゴさを実感しました。さすが！
只､そのままマネしても芸がないので､さん坊さん拘りの「前輪の浮き」は踏襲しつつ､「Attenzione!」
（イタリア語表記）や､後続車の「驚いた表情」など私なりの拘りも＋してみました。


売っていそうでどこにも売っていない世界でたった一枚のステッカー。無いモノは作るをモットーに
デザインするのも実際に貼り合せるのも愉しみながら製作出来ました。
こちらのオリジナルデザインの版権はさん坊さんにあり､さん坊さん用にリデザインしたものですの
で､この2枚をプレゼントした後は一切作製しません。
巷ではさん坊デザインのパク･･･リスペクト(？)商品が流通している様ですが､オリジナルの本モノ
のデザインはコチラです。デザインの好みや感性は人それぞれですがバランスを良く見て注意
してから購入して下さいね。

写真だと分かりにくいですが､印刷タイプにはない微妙な凹凸とマットブラックの質感が相まってなか
なかいい感じです。あとはさん坊さんに気に入って頂けると良いのですが。