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メカおやじのブログ一覧

2016年08月13日 イイね!

白馬大池ー白馬岳縦走(3日目:大雪渓下り)(遭難?)

白馬大池ー白馬岳縦走(3日目:大雪渓下り)(遭難?)
「遭難」と言うと大袈裟ではあるが、
登山中に自力で行動できなくなった状態を「遭難」と言うらしい。

まさか自分がこんな事になるとは思いもよらず、
情けないやら恥ずかしいやらではあるが、
自戒と今後の教訓とするため詳細を記録に残す事にする。

下山まであと少しという地点での「遭難」で、
最後まで気を緩めてはいけないと再認識した。



1.事態発生


 午前10時頃に大雪渓を下り終わりアイゼンを外す。
 ここまで来れば登山口の猿倉まではあと少し。

 途中の白馬尻で休憩し、
 昼は八方で温泉に入ってビールを飲もうと思いながら谷沿いのザレ場を下り始めた。

 数分後、次第に膝に力が入らなくなり、よろけてしまう。
 あれ?と思っているうちに更に力が入らなくなり、地面にへたり込んでしまった。

 どこか痛い訳でも痺れている訳でも無いのだが、
 膝に力が入ず立ち上がるのが難しい。
 やっとの思いで広い場所にたどり着き、少し休憩することに。

 大雪渓の下りで足が疲れたのだろう。
 きっと筋肉疲労だからちょっと休めば回復するだろう。

 多くの登山者が通り過ぎるのを横目で見ながら、
 太ももを伸ばしたり揉んだりして1時間ほど休憩したが、一向に回復しない。

 何とか立ち上がれるのだが、一歩踏み出そうと膝を少し曲げると、
 力が入らず膝がカクンと抜けて倒れてしまい、全く歩けない。

2.場所

 大雪渓を下り終えれば、ケルンはすぐそこという思い込みがあった。
 しかし後で分かるのだが今年は残雪が少なく、
 ケルンから大雪渓まで河原のような斜面を500メートル位歩く必要があった。(秋道) 
 歩けなくなったのはケルンと雪渓の中間あたりと思われる。

3.救助要請

 幸い携帯電話の圏内なので、
 最寄りの白馬尻の山小屋に救助要請できるか問い合わせたところ、
 山小屋まで下山できないかとの事。

 更に1時間ほど様子を見たが膝に全く力が入らず歩けないので、
 仕方なく救助を要請する事にした。

 間もなく大町警察署より確認の電話が入り、
 登山ルートや現在の状況、自宅の住所や電話場号を聞かれる。

 山岳救助は民間に要請するため有料であること、
 遭難者の統計としてカウントされること、
 家族に連絡すること等々を言われ、あわてて家に連絡する。

4.パトロール到着

 その後、1時間位待っただろうか。
 パトロール隊員1人が山の上から下りて来た。

 大雪渓上部の葱平(ねぶかびら)でバテる人が多いので、
 待機中であったが下山してくれたらしい。

 歩けない旨の状況を説明すると、
 それは「シャリバテ」(飯が足りずにバテること)だろうと、
 栄養補給のため顆粒状の「アミノバイタル」をくれた。

 即効性があるから30分くらいで回復すると言われ少し安心する。
 また、隊員本人の弁当を分けてもらって食べた。

 しかし、1時間ほど経っても膝に全く力が入らず歩けない。

5.下山

 待っている間にもう一人のパトロールが登って来た。

 視界が良ければヘリコプターで吊り上げるのだが、
 ガスが出ているため歩くしかないとの事。
 とりあえず白馬尻まで下山することになる。

 急な斜面は後ろ向きで四つん這いで下り、
 それ以外はパトロール2人に挟まれて肩を借り、
 何とか白馬尻小屋に辿り着く。

 白馬尻小屋には更に4人の救助隊員が待機しており、
 ここから林道終点(御殿場?)まで隊員2人に交代でおんぶされて下山する。

 林道終点から猿倉までは車に乗り、
 猿倉からは救急車で八方の診療所へ搬送された。

6.診療/治療

 急に膝に力が入らなくなったと伝えると、
 筋肉疲労が原因と思われるが、急な発症であり回復が遅い事などから、
 神経系の障害の疑いもあるとの事。

 ギランバレー症候群が似たような症状であるが、風邪の症状は無い。。
 腰痛が原因で神経を圧迫している可能性もあるが、足の痺れ等は無い。

 結局、筋肉疲労が主原因だろうという診断で、
 ビタミン剤を注射してもらい、しばらく休んでいたら少し歩けるようになった。

7.帰着(宿泊)
 
 診療所の方々にお礼をして、
 ヨロヨロとタクシーに乗り、宿泊予定の宿に戻る事ができた。

 大町警察から宿にも連絡が届いており、ご主人が心配して出迎えてくれた。
 宿の温泉に入り3日間の汗を洗い流して温まると、ようやく歩けるようになった。

8.救助費用


 パトロール隊員の話によると、一人3万との事なので、
 パトロール2人+救助4人=6人だから、18万という計算か?
 事後に請求書が届くらしいが、見るのが怖い・・・ 

9.不幸中の幸い


(1)歩けなくなった場所が、大雪渓上等の危険な場所では無かった事。
(2)他の登山者が多く、携帯電話の圏内であり救助を要請できた事。
(3)日中で天気が良かったため、救助を待つ間に体力を消耗する事は無かった事。
(4)登山ルート上にパトロール隊員が常駐していたため、救助が早かった事。
(5)上空にガスが出ていたため、ヘリコプターによる救助ができなかった事。
   民間のヘリコプターに救助を依頼すると、数十万の費用が掛かるらしい。 

10.教訓

 今回の遭難を振り返ると、色々な原因が考えられる。
 同じ過ちを繰り返さぬよう、今後気を付けたいと思う。

(1)体力不足
   山の下りは登りとは違う筋肉を酷使するため、日頃のトレーニングが必要。
   スクワットが良いらしいが、下りの筋肉は下りでしか鍛えられないので、
   経験を積むしかないらしい。
(2)水分/休憩不足
   大雪渓を下ってアイゼンを外した時点で休憩し、水分補給するべきであった。
(3)栄養不足
   熱中症予防用に塩飴を舐めていたが、
   カロリーメイトやウイダーinゼリー等を持参して、栄養補給するべきであった。
(4)情報収集不足
   白馬岳の山小屋で、大雪渓を登って来た人達が、雪が少ないと話していたので、
   ケルンから雪渓までの距離を聞いておくべきだった。
(5)気の緩み
   ゴールが見えた所で気の緩みがあり、先を急いだ結果として休憩を怠ってしまった。
(6)アイゼン
   チェーン式のアイゼンを使用したが、
   シャーベット状の柔らかい雪渓上では滑り易く、変な歩き方をしたのが敗因かもしれない。
   4本爪の軽アイゼンを使用している人が多かったが、
   こちらも滑っていたので6本爪が良いと思われる。   
(7)レスキュー保険
   年4千円の保険料で、300万まで保障してくれるらしい。

以上
Posted at 2016/08/20 22:22:29 | コメント(0) | トラックバック(0) | 登山 | 旅行/地域
2016年08月12日 イイね!

白馬大池ー白馬岳縦走(3日目:大雪渓下り)

白馬大池ー白馬岳縦走(3日目:大雪渓下り)白馬岳縦走3日目は、大雪渓を下って八方へ戻る。
下りだけなので楽勝と思っていたが、
思わぬ事態が発生した・・・


白馬岳よりご来光を望む。


朝日に浮かぶ白馬岳。


雲海の向こうに、八ヶ岳、富士山、南アルプスが見えた。


剣岳のモルゲンロート?


下山まえに再び山頂へ。
遥か彼方に槍ヶ岳?が見える。


山頂の展望板越しに剣岳を望む。


山頂から見た大雪渓。


白馬山荘から下り、大雪渓への分岐点。


白馬岳頂上宿舎の前を通過。


葱平(ねぶかびら)上部のお花畑。


雷鳥を追いかけるなと書いてあるが、雷鳥はいなかった。


登山道脇の避難小屋。


更に下ると大雪渓が見えてくる。
大雪渓も今年は残雪が少なく、ガレ場を歩く距離が長い模様。


大雪渓上部の大きなクレバス。


大雪渓の取り付きは登山者が大勢。


ときおりガスがかかり、冷たい風が吹き抜ける。


大雪渓下山途中の大きなクレバス。

この後、カメラのバッテリーが切れたため写真が撮れなかった。
フル充電で3日間、約500枚の写真を撮ることができた。

更に、人間も体力が切れてしまい、山岳レスキューのお世話になる羽目に。
詳細は後日・・・
Posted at 2016/08/15 22:59:22 | コメント(0) | トラックバック(0) | 登山 | 旅行/地域
2016年08月11日 イイね!

白馬大池ー白馬岳縦走(2日目:白馬岳)

白馬大池ー白馬岳縦走(2日目:白馬岳)念願の白馬岳に登頂した。
苦労して登った甲斐があり、
山頂から眺める景色は格別である。


朝6時に白馬大池を出発。
空模様は薄曇りでいまひとつ。


雷鳥坂の稜線を登り、船越ノ頭へ。
日本海側から冷たい北風が吹き上がり、じっとしていると寒い!


船越ノ頭から、振り返って眼下に白馬大池を望む。


船越ノ頭から、白馬鑓ヶ岳と白馬岳の山頂が少し見える。


更に稜線を進むと、白馬岳が見えてくる。


小蓮華山への登り。
北風は相変わらず強く寒いが、日差しは暖かい。


小蓮華山頂着。


いざ白馬岳へ!


一旦下って、三国境から雪倉岳を望む。


馬の背と呼ばれる急坂の岩尾根を登る。


更に急坂の岩場を登る。


岩場を登ると視界が開け、白馬岳の山頂がすぐそこに!


右手には立山連峰の剣岳が見えてくる。


山頂への最後の登り。


白馬岳登頂!


白馬三山の杓子岳、白馬鑓ヶ岳を眼下に望む。
山頂から少し下って白馬山荘へ。


白馬山荘着。


夕日を眺めるため、再び山頂へ。
剣岳方面の夕焼け。


山頂から富山湾に沈む夕日を望む。


今夜も快晴で、満点の星を眺める事ができた・・・


おまけ。
「白馬山荘」で「山の日」制定祝いの手ぬぐいをもらった。
Posted at 2016/08/15 22:57:45 | コメント(0) | トラックバック(0) | 登山 | 旅行/地域
2016年08月10日 イイね!

白馬大池ー白馬岳縦走(1日目:白馬大池)

白馬大池ー白馬岳縦走(1日目:白馬大池)八方に行く度に下から眺めていた、白馬岳に登った。
栂池から白馬大池で1泊し、
白馬岳に1泊する2泊3日の余裕の行程で、
天候にも恵まれて良い景色を楽しむ事ができた。
しかし!最後の最後で思わぬ事態が発生した・・・


八方のバスターミナルから、バスで栂池に向かう。
快晴の空に白馬三山を望む。


栂池のゴンドラ乗り場にて。
登山計画書はここで提出。


ゴンドラから白馬三山を望む。


ロープウェイを乗り継いで、栂池自然園の入口脇から登山開始。
ガスが出て景色は見えない。


天狗の原まで登るとガスが消え、これから登る岩山が見える。


岩だらけの登山道を登る。


更に岩を登る。


岩を登って、眼下に天狗の原を望む。


去年雪渓の上を歩いたコースは雪が無く、岩の上を歩く事に・・・。


白馬乗鞍岳山頂。


眼下に白馬大池を望む。
去年は日帰りでここまで来たが、今回はこの先へ進む。


湖沿いの岩場を歩いて白馬大池山荘へ。


白馬大池山荘着。


白馬大池から、白馬乗鞍岳方面を振り返る。


白馬岳方面への登山道。
明日はここから白馬岳向かう。
Posted at 2016/08/15 22:55:59 | コメント(0) | トラックバック(0) | 登山 | 旅行/地域

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