サイバーナビの通信機能(スマートループ)を利用するためのお話です。
少々難しいですが…(実は私も完全に理解できているわけではない…汗)
サイバーナビ等、カロッツェリアのカーナビでスマートループを利用するには、
専用の
通信モジュールを接続するのが一般的ですが、
Bluetooth対応スマートフォン/携帯電話を使うことも可能です。
ただし、通常のペアリングでは、音楽を聴いたり、電話をかけたり受けたりは可能ですが、
スマートループは利用できず、別途
DUN/
PANプロファイルでの接続が必要となります。
参考:
Bluetoothプロファイルとは
これまでは、DUNのみの対応でしたが、2015年モデルからはPANでも接続可能になり、
(
サイバーナビ/
楽ナビ)
私も使用しているサイバーナビ2014年モデルも、本体を最新バージョンにアップデートすれば、
2015年モデル同様、PAN接続が可能になります。
アップデート前は、DUNで接続するしかなかったわけですが、
ガラケー全盛の頃は多くの端末に実装されていたDUNプロファイルも、
最近のスマートフォンでは、ほとんど使えなくなっています。
私のスマートフォン、Xperia ZL2(au SOL25)もDUN非対応です。
そこで、DUNプロファイルを使えるようにするアプリを導入していました。
私が使っていたのはこちら。
CobaltBlue3
具体的な使い方は、
こちらに詳しく書かれています。
なお、Google Playでは無料となっていますが、2日間しか使えない、自動接続できない、
などのアプリの機能制限を解除するには、別途750円必要です。
私の環境では、あらかじめスマートフォンとナビを通常のペアリングで紐付けした上で、
ナビの「Bluetooth設定」→「通信接続設定変更」で「au(PacketWIN)」を選べばOKでした。
(もちろん、DoCoMoやSoftbankを選択することも可能です)
一度アプリの設定を済ませてしまえば、2回目からは、
スマホ側のBluetoothをONのままにしておくことにより、
スマホを車内に持ち込んでエンジン始動→ナビ起動→自動接続、となります。
また、通信料もパケット定額の範疇に収まっています。別途請求が来ることはありません。
不満な点といえば、イーモバイルのモバイルルータを持ち込んで、スマホをWi-Fi接続とすると、
ナビが通信できなくなります。回線がauではないからでしょうか。
それ以外には大した不満もなく使っていましたが、
せっかくPAN接続に対応したので、PANでも繋いでみました。
テザリング可能なスマートフォンであれば、特にアプリなどは必要ありません。
今度は、ナビの「Bluetooth設定」→「通信接続設定変更」で
「インターネット接続共有/テザリング」を選択します。
スマホ側の「Bluetoothテザリング」をONにしておくと、ナビ起動時に自動接続…
のはずですが、知らぬ間にテザリングがOFFになっていることもしばしばあり、
その場合は自動接続しません。テザリングをONにして少し待つと接続します。
もちろん、スマホはテザリング契約が必須です。
私は以前からWi-Fiテザリングを使っていたので、契約済みでしたが。
ちなみに、モバイルルータ接続でもナビは通信できます。
ナビ側にキャリアを選ぶ項目がないからでしょうか。
DUN/PAN接続も、上手に使えば非常に便利なのですが、
決定的に通信モジュールにかなわない部分があります。
【カロッツェリアのサイトより引用】
「スマートループ アイ」「スポットウォッチャー」「マップチャージ(差分更新)」には非対応です。
また、DUNプロファイル対応の携帯電話等では「フリーワード音声検索」もご利用いただけません。
詳細は
こちら
一部利用できない機能があるのです。
私の個人的感想としては、「マップチャージ(差分更新)」を利用できないのが不便ですね。
これが使えれば、いちいちSDカードを抜いて自宅に持ち込まなくても良くなるんですが…
というわけで、それぞれのメリット/デメリットをまとめてみると、
・Bluetooth(DUN)接続
【メリット】
通信モジュールが不要
スマートフォンのテザリング契約が不要
(私の環境では)アプリ使用で確実に自動接続が可能
Bluetooth対応の多くのガラケーで通信が可能
【デメリット】
多くのスマートフォンでDUNプロファイルを利用するためのアプリが必要
ナビ側の設定と違う回線を使うと接続できない(モバイルルータ持込時などに不便)
一部利用できない機能がある
・Bluetooth(PAN)接続
【メリット】
通信モジュールが不要
(テザリング可能なスマホであれば)アプリ不要
ナビ側のキャリア設定が不要(モバイルルータ持込時に便利)
【デメリット】
テザリング契約が必要(有料である場合がほとんど)
ガラケーでPANプロファイルに対応している端末は非常に少ない
(私の環境では)自動接続できないことがある
一部利用できない機能がある
・通信モジュール接続
【メリット】
すべての通信機能が利用できる
面倒な設定がほぼ不要(少なくとも通信端末側の設定は無し)
【デメリット】
(場合によっては)割高感がある(後述)
3年間の通信料込みの価格なので、それ以降も使う場合は追加料金がかかる
といったところでしょうか。
通信モジュールの価格に関しては、本日現在、
Amazonの税込17,421円が最安のようです。
テザリングの場合、auはオプションで月額540円(税込)ですから、
540円×36ヶ月=19,440円で、3年間では通信モジュールよりハイコストということになりますが、
データ定額プランでテザリングが無料になるので(詳細は
こちら)、
スマホをフル活用している場合は、通信モジュールの方がコスト高になると思われます。
結論としては、一番面倒臭くないのが通信モジュール、
Bluetooth接続は、各自の環境に合わせてDUN/PANを選べば良いかと思います。
私は今のところ、実験的にPAN接続としていますが、
確実に自動接続してくれるCobaltBlue3を使ったDUN接続も捨て難く…
750円払ってアプリ買っちゃってますし(笑)
本当は、レーダー探知機やドライブレコーダーのように、
カーナビもWi-Fi通信してくれると一番いいんですけどね。
Wi-Fiで接続しておけばすべて自動更新…これが理想ですね。
通信機器好きな皆さん、いろいろ試してレポートしていただけるとうれしいです!