@ドトール。
先輩が後輩にアドバイスする場面をよく見かけます。
失敗パターンは、先輩ばかり話す系。
聞くことがずっと続くと飽きますし、頭も働かない。
的外れなアドバイスが続くも、遠慮する後輩はずっと聞き続けるハメに。
うまいアドバイスは、後輩の話を聞き、短く反応し、考えさせる系。
仕事柄、インタビューすることがあります。
著名人の場合、各所に過去の発言が落ちてますので、可能な限り読み漁ることが第1のポイント。
第2は、過去に発言していないことを引き出すこと。
第3は、引き出すための工夫です。
著名人の場合は過去発言がたくさんあるので準備に困りません。
サボると、過去の発言の焼き直ししか引き出せません。
準備は「新しいことを引き出す」工夫の基礎になります。
工夫とは、上から目線で聞くということです。
ずっとではなく、ある瞬間、新しいことを引き出すために。
上から目線とは、「その場で考えてもらうヒントを与える」ということなんですが、著名人が凄い人だと思い込んでいると、上から目線が出ません。
圧倒的な人以外は、未整理な思考や経験が必ずあります。
圧倒的な人でも、30秒前の思考や経験を整理しきれていない可能性が高いわけです。
さらに、人は体裁を整える必要があり、発言に影響します。
面白いから、ビジネスチャンスだから始めたことも、「意義」を後付けしなければならないのが社会です。
著名人の場合はなおさらです。
よって、万人に対して、上から目線で対峙する必要があります。
そのための準備です。
準備なくして上から目線に立つ瞬間は訪れません。
先輩と後輩。
ずっと話すということは、常に上から目線ということです。
ちょっと聞いただけで、後輩の悩みの全貌を理解しきれる場合でも、相手に考えさせること無しに、悩みは解決しません。
人は、悩みの中にある種の安心感を抱えます。
時に、快感にもなります。
悩みから抜け出すことは、痛みを伴います、思考と行動が要求されるから。
悩みの小道を抜け、その先の晴れ晴れとした大通りを歩いて初めて、人は悩みから解放される喜びを知りますが、その経験の積み重ねこそが、「悩むことの快感」から抜け出すための「痛み」の貴重さを実感させます。
後輩のために、自分のアドバイスに酔うことなく、インタビューするつもりで対峙しようと、自分自身も思います、コーヒーを飲みながら。
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Posted at
2017/11/15 17:00:25