どうも、ブラジルです。
最近、また気になる車を見つけてしまいました・・・・・(ナンダイメダヨ
いや、日本には並行物しか無く、生産も3600台弱程度ですので、絶対手に入らないし、見る事も出来ない車・・・
でも、故に気になるのか・・・・いやいや、やっぱりスタイルが気になります(;´∀`)ぇ
その車の魅力と存在に気づかなかったのは、
対比的な車が、当時身近に有ったかでもありました。
ランチア K(カッパ) クーペ
1993年~2000年にかけて生産された、ランチアの最上級モデル。
セダン、クーペ、ステーションワゴンの3タイプがラインナップ。
うち、クーペは3600台弱しか作られなかった希少車。
因み、セダンは大統領専用車に採用された実績あり。
気になった理由は、このリアのデザイン。
この時代(特にテーマ&デルタ以降)のランチアって、どうにも地味で興味が持てなかったのですが(幼少期(;´∀`)
「えっ?! こんな綺麗なクーペがあったの?!」
と純粋に驚いたのでした。
しかも、少しコンパクトなサイズ感がとてもイイ。
アメリカには、2ドアセダンやセダンクーペと言うジャンルがありますが、
それともまた違う、エレガントなクーペ。
アルファロメオと比べると、インパネ周りのデザインこそ地味ですが、
ウッドの使い方や、
革や生地のあしらい方何ともエロい。
何だろう・・・・免許取り手ての頃に見た、「ランチア アウレリア」のシートを思い出す・・・・
一体どんな走りをするのだろうか?
中学くらいの時に、詳しい方に
「普通(標準)のランチアはどんな走りをするのか」
と言う質問をした事があったっけ。
返ってきた返答が、
「多分、想像しているのと全然違うぞ。
何と言うか、君に分かりやすく言うと、走りの上のでのキャラクターは、アルファとハイドロのシトロエンくらい違うよ。
アルファはクセのあるスポーティーな走り、ランチアはクセのあるエレガントな走り、かな~」
中学の私には・・・・その「クセ」がもはや日常になっていたので、何たるかは聞かなかったwww(ぇ
しかし、なんでこんな美しい車を今までノーマークにしていたのだろう・・・・・
それは、父がある車の紹介を受け見に行った時に印象がイマイチだったから。
ランチア デドラ
アルファ155の兄弟車として有名ですが・・・・見に行った個体が、並行物でソリッドの白、グレード低めの個体・・・・
しかも、隣に並んでるのがアルファ145のボクサーだったものだから、余計に地味に見える(-_-;)
その頃の我が家の車は、
アルファ 164 な訳で・・・・・
父との共通見解は、
ランチアと言えば、当時のフラッグシップの「テーマ」でしたので、完全にデドラには不利(-_-;)
紹介だした人も、ちょっとは分かって欲しかったかも・・・・
皆さんが想像する「ランチア」は、
「ストラトス」 か 「デルタ インテグラーレ」
が多いかと思います。
でも、どうしてランチア標準モデルはアルファとキャラが違うのか・・・・
単に「同じフィアット傘下ゆえの差別化」でかたずけず、
歴史から見比べてみようかと・・・・
まず、大前提として、イタリアの自動車業界は大昔から「フィアット」が市場を独占状態にしていた、と言う背景がありました。
アルファ、ランチア共に、フィアットとはかち合わないニッチ路線の製品開発を行ったいました。
その一方で、両メーカーとも、対決の場をレースに比重を置き、対フィアット、対ドイツメーカーを掲げていました。
アルファは、
高所得者向けの高級車に比重を置いた市販車開発を行っていました。
当時は、貴族階級の人間がレースのスポンサーを行ってたので、
スポンサーを満足させる「高級車」と、
レースで培った企業イメージを市販車にフィードバックさせて「スポーティ路線な車」
を中心に作っていました。
「エンツォ・フェラーリ」の独立前の古巣と言えば、どれだけ活躍していたか想像できると思います。
一方ランチアは、
レースシーンとは別に、
ムッソリーニ体制の頃から「高級車が公用車に採用」される傾向が強かったため。
スポーティーな車とは別に、
VIPの移動車の製品開発に力を入れていた事が見て取れます。
それ故なのか・・・・・私が子供の頃から耳にしている
「イタリアの自動車カースト」があります・・・
マセラティは貴族階級の乗り物。
ランチアは官僚、大統領の乗り物。
アルファは警察機関、マフィアの乗り物。
フィアットは大衆車。
今では、そんな面影を垣間見れませんので・・・・これはホントだったのかどうか(-_-;)オイオイ
因みに、こちらは ローマ法王の御料車 「ランチア ジュビレオ(テージス改)」。
そんなランチアも、今やは本国でも小型車の「Y(イプシロン)」の継続生産のみで、
後は、親会社フィアットの合併相手「クライスラー」の車を販売するために、エンブレムを明け渡している様な状況・・・
大統領車は「マセラティ クワトロポルテ」が担っている状況・・・・(キゾクカイキュウ ヲイ
イタリアの上級公用車担当のランチアが作った「小さな高級クーペ」。
どんな味付けの車だったのか、とっても気になる存在です。
もしかして、地の底に「遺物」を探しに行くような気分になるのか・・・・・(マテ
Posted at 2017/10/05 23:39:29 | |
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