曲がった排気バルブ

サルベージした、曲がった排気バルブ　６本中の１本です。








昨日、分解準備の段取りを行いましたが、更に分解で参考にするマニュアルの必要ページのみコピーして、蛍光マーカー入れて、ファイリングしました。



また、今回バルブを取り外すので、外したバルブや、コッター等の小物パーツを入れる小袋も準備しておきます。



今回のシリンダヘッド分解で使用する工具等










それでは、作業を開始します。



とここでイキナリ、手持ちのハンドツールでは、カムプーリーボルトを緩めることが出来ないことが発覚。



無駄な努力は、怪我する元になるので、素直に近所のホンダカーズ知立へ持ち込み、インパクトで、一発緩めていただきます。



無事取り外し完了





この直後、FaceBookのお友達が、見学に来てくれました。



小一時間程、エンジンブローに至った経緯とかのおしゃべりしながら、バルブ取り外し前に燃焼室のカーボンをエンジンコンディショナ（ケミカル）を使用して除去しました。










使用したエンジンコンディショナはこちら。




この段階で、当日朝からパーツ取り付けを実施して、そろそろ手が空いた頃のみん友　サンタクさんに電話し、

『時間あんでしょ！？　うちにエンジンバラシを見においでょ♪』

と直電。


手が４本欲しい作業のための人員手配しました。



３０分後に、サンタクさん来宅。


ここからが本日のメイン作業です。


１０年くらい前、モンキーではしょっちゅうやっていた、バルブスプリングコンプレッサを使用しての排気バルブ取り外しです。


プラスチックハンマー，磁石付きピックアップツールを手元に置いて、

サンタクさんにシリンダヘッドを横に立てた状態を保持してもらいながら、バルブスプリングコンプレッサをチョイのチョイと駆使して、圧縮。


バルブコッターは、ピンセットではなく、磁石で落とす事無くピックアップし、準備していた小袋に入れます。


バルブステム（軸）が曲がって、固着したバルブをロッカーアーム側から、プラスチックハンマを ”コンコン” と優しく小突いて燃焼室側に押し出します。

５ｍｍ位動いたあとは、少し抵抗を感じながらも、手で抜くことが出来ました。

残り５本の排気バルブについても同じ作業を繰り返します。


そしてサルベージしたバルブがこちら。


全バルブ共、ほぼ同じ形状に座屈変形していました。


バルブ除去した燃焼室はこちら



見た目では、バルブガイドの損傷具合が判定できません。


ここで、バルブガイドリーマーのセットである　ピンゲージ
　・φ5.48mm
　・φ5.49mm
　・φ5.50mm
をバルブガイドに通して、バルブガイド内径の損傷を確認。



結果、＃ １気筒のタイミングベルト側のバルブガイドの内径でピンゲージの最小径（φ5.48）がスムーズに通らない状況で、バルブの変形が目視でひどい位置と一致しました。


これで本日の作業は終了。


工具を撤収し、物置の中に、分解したシリンダヘッドをホコリよけのタオル被せて、崩れないように配置し収納しました。


今回の分解で、交換が必要となる部品が明確になったので、明日から部品手配と、必要工具の入手検討を進めることができます。


また、排気ポートのカーボン除去も合わせて進めたいと思います。



翌日に続く・・・・・。