クルマに慣らし運転は必要か否かで、たまに議論される事ってありますよね!
「最近のクルマは慣らしが必要無い」とか、「やっぱりちゃんとやった方が良い」とか、
いろんな意見を耳にしますが・・・。
今回、AMG車両を購入して、D担当者から、
「このクルマはちゃんと慣らしを・・・」と助言されて、
あらためて取扱説明書を見てみたら・・・
Cクラス(W205)取扱説明書
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慣らし運転の注意事項
■重要な安全上の注意事項
一部の走行および走行安全システムでは、車両が納車された後、
あるいは修理後に一定距離を走行する間に、センサーが自動的に調整されます。
この認識手順が終了するまでは、完全なシステムの効果は得られません。
新しい、もしくは交換されたブレーキパッド/ライニングおよびディスクは、
数百キロメートルの走行後に最適な制動効果を発揮します。
ブレーキペダルにより大きな力をかけることにより、減少した制動効果を補ってください。
■最初の1500km
最初から十分な注意を払ってエンジンを取り扱うことにより、エンジンの寿命まで
最大限の性能を得ることができます。
・最初の1500kmは、さまざまな車両速度およびエンジン回転数で走行してください。
・フルスロットルで走行するなど、この期間は車両への大きな負担は避けてください。
・手動でギアをシフトするときは、タコメーターの針がタコメーターのレッドゾーンの2/3に
到達する前に適時シフトアップしてください。
・ブレーキを効かせるために、手動で ギアをシフトダウンしないでください。
・オートマチックトランスミッション装備車両:
踏み応えがあるところを越えるまでアクセルペダルを踏むこと(キックダウン)は避けるように
してください。
■Mercedes-AMG車両の慣らし運転についての追加の注意事項:
・最初の1500kmまでは、140km/h以上の速度で走行しないでください。
・エンジンをエンジン最高回転数4500rpmにするのは、短時間のみにしてください。
・最初の1500kmは、主に走行モードCで車両を運転してください。
1500km後は、最大負荷およびエンジン回転数まで車両を徐々に加速することができます。
車両のエンジンおよび駆動系部品の交換を行なった場合も、慣らし運転についてのこれらの
注意事項に従います。
常に許容最高速度に従います。
■リアディファレンシャルロック(Mercedes-AMG車両)
車両には、セルフロッキング式ディファレンシャルがリアアクスルに装備されています。
リアディファレンシャルの保護を向上させるために、以下のようにオイルを交換してください。
3000kmの慣らし運転後
50,000 km または 3 年ごと
これらのオイル交換により、ディファレンシャルの寿命が延びます。
オイル交換は、指定サービス工場で行なってください。
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ここまでしっかり最高速や走行モードまでメーカーが提示しているということは、
やっぱりAMG車両はきちんと慣らしをした方が良いみたいですね。
また、この説明書の記載事項を見ると、最近の「慣らし運転」って、
部品のなじみ的な機械的な意味だけでなく、
昨今のセンサーてんこ盛りのクルマの場合は、
その初期値の学習・・・的な意味合いもあるみたいですね!
赤こばくん、現在1000kmちょっと超え!あと500km頑張って慣らししようっと!
ところで、これまでのアウディは取扱説明書なんて、一度も見なかった。。。
アウディ、ポルシェ、BMWなどは、慣らし運転の記載どうなんでしょう?
<おまけ>
ちなみに、最近の日本車の場合はどうなのか・・・と興味がわいたので、
ネットで検索してみたら・・・
(
日産の見解)
ならし運転
走行距離が1,600kmに達するまでは、エンジン性能を最大限に引き出し、
お車の信頼性と経済性が実現されるよう、次の推奨事項に従ってください。
推奨事項に従わないと、エンジン寿命が短くなり、エンジン性能が低下するおそれがあります。
・エンジンの回転数を4,000rpm以上に上げない。
・アクセルを完全に踏み込んで走行しない。
・急発進は避ける。
・可能な限り急ブレーキは避ける。
(
トヨタの見解:お客様相談センターのQ&Aより)
慣らし運転の必要はありません。
ごく一般的な安全運転に心がけていただければ、各部品のなじみは自然と出てきます。
お客様が新しい車に慣れられるための期間を慣らし運転の期間と考えてください。
(
ホンダの見解:お客様相談センターのQ&Aより)
現在の車は、エンジンやその他の部品精度が向上しているため、慣らし運転を行う必要はありません。
ただし、機械の性能保持と寿命を延ばす為には以下の期間はエンジンや駆動系の保護の為に、
急激なアクセル操作や急発進を出来るだけ避けて下さい。
・取扱説明書に慣らし運転期間の記載がある場合 → その期間
・取扱説明書に慣らし運転期間の記載が無い場合 → 1000km走行までを慣らし運転の期間
(
スズキの見解:HP Q&Aより)
現在販売しているスズキ車は、特に慣らし運転の必要はありません。
慣らし運転はお客様が新しい車に慣れるまでと考え、急発進・急ブレーキなどを避け、
安全運転を心がけてください。
(
三菱の見解:お問い合わせQ&Aより)
基本的には慣らし運転はしなくても、お車をご使用頂くうえでの支障はございません。
ただし、より長く良いコンディションを維持して頂くためには、新車1ヶ月点検までは
急な加速や激しいシフトチェンジなどは避け、エンジンの回転数や速度を抑えて走ることは有効です。
一般的な目安としては、エンジン回転が3,000回転以下、車速は80km/h以下程度と言われています。
メーカーの見解によると
日本車は、日産車以外は慣らしの必要無し!・・・のようです。(笑
Posted at 2015/11/05 08:00:24 | |
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