改めてフォレスターに試乗してきました。
今回はNA、ターボ両方に試乗できました。
しかもディーラーの人が忙しいため、同乗無しでの走行です。
いつものコースからちょっと離れていくつかテスト出来ました。
フォレスター 2.0i-L ES バーニッシュドブロンズメタリック
まずはNAから試乗です。
このカラーは全体の3%くらいで断トツの不人気カラーです。
iモードでの加速。
CVT特有の踏んでから一瞬のタイムラグの後、加速を始める。
その後は流れに沿うくらいは快適にこなす。
しかし、iモードだと途中で軽く踏み増ししても加速しない領域があって咄嗟に
反応できない場合がある。
先行車が加速して引き離されると再加速しても間に合わないので割り込みされて
ストレスが溜まりします。
Sモードでの加速。
スタートはiモードと同じ。CVTでは仕方ない。
動き出した後はiモードより若干加速が良いがするがあまり違いがわからない。
よくスバルのCVTはチェーン式でレスポンスが良いと言う記事を読むがやはり
CVTはちょっとと思っている人にはお勧めできない。
ただし、マニュアルモードにすると豹変する。
出足は1速なので回転数があがるだけで走らないのは当たり前。
反応しないわけではなく単に踏んでも加速しないだけ。
2速、3速と上げていくとスムーズに加速してiモードと言う事を忘れるくらい
快適に運転が出来る。
Sモードだと過剰反応してかえって楽しくない。
2速で3000回転くらいまで軽やかに加速して3速に切り替えて再び加速する。
ここぞと言う時に3速のまま踏み増ししたらちゃんと加速がついてくる。
CVTだと言う事を忘れさせてくれる。
よく出来ていると思った。
足回り
今回はいつものコースを外れて荒れたアスファルトのところを走行しました。
足回りが硬い、サスペンションが仕事をしないと噂に聞いていましたが走って
みると問題無しでした。
荒れた路面で跳ねてもすぐに収束するし、突き上げも痛くなかったです。
スバルらしい足回りです。
ハンドリング
マニュアルモードで小さい連続カーブを走行。
ハンドルに対して車がきっちり反応して曲がってくれます。
しっかりグリップして適度にロールするし、S字カーブも危なげなくこなせます。
ブレーキ後の再加速もマニュアルモードなら違和感なく出来ました。
NAは車重とブレーキ、タイヤのバランスが良くて加重移動がやりやすかった。
視界
ボンネットが見えるのでフロントがどこまであるか掴みやすかった。
横幅は1795mmで幅広ですがいつもの電柱が邪魔な道も特に気ならずいつもの
感覚で走ることが出来ました。
それから左後ろの見切りが良くて巻き込みの危険度は低そうです。
アイドリングストップ
何度か動きましたが精神衛生上は良いですが、後からかかるバッテリー代を
考えるともったいない気がします。
止まっても急に室内が暑くなるような事がないのが救いです。
ある程度停車してると勝手に再始動します。
空調優先なんだと思う。
Xモード
試す場所がありませんでした。
VDC
横滑り防止も反応しませんでした。
アイサイト
使っていません。ターボで試します。
フォレスター 2.0XT ES ヴェネチアンレッド・パール
次はターボモデルの試乗です。
この色は7%、中堅でブロンズよりは売れているようです。
iモードでの加速。
これターボ車だっけ?となるくらい緩やかな加速です。
このままではターボ車の意味がありません。
気持ち多めに踏んでみると過給が始まり急に加速する。
過給圧は0.8くらい。
一瞬で凄い速度に達する。
昔のB4と違って恐怖感は薄い。
ボディの作りが良いのかあまり揺られないからだと思う。
しかし、個人的にはトルクもパワーもあるんだから踏んだ分だけリニアに
加速してくれると楽しいんだけど、急な立ち上がりは運転しにくい。
これもやっぱりカタログ燃費の弊害なのか。
Sモード
iモードのマニュアルモードが一番楽しいのであまり使ってません。
出足が悪いのは同じ。加速は良い。
S#モード
使っていません。
足回り
NAと同じく荒れたアスファルトのコースに行く。
NAと違って硬いです。
硬すぎて跳ねたまますぐに揺れが収まりません。
突き上げはNAより少し痛い程度です。
全体的に硬すぎるセッティングだと思います。
でもターボのパワーで高速走行するならこれくらい硬い方が安定すると思う。
今までのスバルならマイナーチェンジでセッティングを変えてくると思う。
ハンドリング
これまた同じくマニュアルモードで連続カーブを走る。
フロントが重く感じます。
そのため慣性で突進しようとしているのを無理やりブレーキで止めようと
して前のめり感がでてしまいます。
エンジンスペックに対してブレーキが弱い気がします。
ブレーキ後の再加速もNAより立ち上がりが遅く重さを感じます。
コーナーも重量物を曲げるためにタイヤに無理させてる感じを受けてしまいます。
走る、曲がる、止まるはNAの方がうまくまとまっていると思います。
視界
NAとまったく同じ。
アイドリングストップ
ありません。
停車中にエンジンかかっていると申し訳なく感じる時はある。
そういえば、アイドル状態の振動もNAよりターボの方が大きかったです。
アイサイト
前車に追いつくと結構きつめのブレーキがかかります。
同乗者がいるとちょっと気持ち悪くなると思われるブレーキです。
指定速度がほぼ先行車と同じくらいで微妙に追いつく時は軽やかなブレーキで
車間を維持します。
先行車から離れて左折するとき、急に加速します。
先行車がいなくなって設定速度に戻そうとするので当たり前ですがあせります。
本当は曲がる前にブレーキを踏めばいいだけです。
これは慣れの問題だと思います。
自動運転は非常に楽です。
マニュアルモードで楽しく運転しつつ、疲れたらアイサイトで自動運転。
なかなか欲張りで良い設定だと思います。
乗り比べての感想
+30万円でDITターボが付いてくると思うとお買い得ですが、本当にその加速が
必要なのか吟味が必要です。
運転のしやすさ、乗り心地はNAの方が印象が良かったです。
でも高速メインならターボも良いかもしれない。
なお、NAには6MTがあります。
大半の人はCVTのマニュアルモードで十分と思われますが、MT派ならやはりMTを
選ぶべきと思います。
世の中からMTがなくならないように是非保護してください。
フォレスターは視界が良くて人も荷物も余裕を持って乗せられるし、運転が
楽しくて自動運転も付いている。これで250万円からだからそりゃあ売れるわ。
今日もスバルは人がいっぱいでした。