治療の帰りに試乗してきました。
Dマンは中間職と思われる方でししたが、親切で笑顔の素敵なナイスダンディでした。
試乗だけに行って申し訳ない。とにかく、素敵な対応に感謝です。
三菱 アイミーブ(IMIEV)X
ボディタイプ 軽-RV系
ドア数 5ドア
乗員定員 4名
型式 ZAA-HA4W
全長×全幅×全高 3395×1475×1610mm
ホイールベース 2550mm
トレッド前/後 1310/1270mm
室内長×室内幅×室内高 1790×1270×1250mm
車両重量 1090kg
足回り系
ステアリング形式 パワーアシスト付きラック&ピニオン
サスペンション形式(前) マクファーソンストラット式
サスペンション形式(後) 3リンク ド・ディオン式
ブレーキ形式(前) ベンチレーテッドディスク
ブレーキ形式(後) ドラム(リーディングトレーディング)
タイヤサイズ(前) 145/65R15
タイヤサイズ(後) 175/55R15
最小回転半径 4.5m
駆動系
駆動方式 ミッドシップ
トランスミッション CVT(無段変速車)
LSD ----
後退 ----
最終減速比 7.065
GOOD
◎ユーザーインターフェース・・・・ガソリン車準拠で使いやすい。
◎動力性能・・・・ややマイルドな仕上げだがモーターのトルクをちゃんと感じる仕上がり。
◎シャシー・・・・軽としては異例の剛性感
◎ステアフィール・・・電動パワステとしては世界有数ではないだろうか
NO GOOD
▲
航続距離・・・これ一台で、という使い方にはまだまだ厳しい電気自動車
▲
走りの細部の仕上がり・・・まあ、軽ベースだし仕方ないとは思う。
■雑感■
エクステリア
三菱iと同じ。ぶっとんでカッコいいわけではないが、悪くもない。
でも、宣伝としては「電気自動車です!」とアピールできる何かがあったほうが良かったかも?
プリウスみたいに一目でわかる何かが。
インテリア
軽ベースなので安っぽいが、僕は拘らないのでOKだ。
キーシリンダー、ATのシフトゲートなどは、アイからの流用?コストダウンになっているのだろうが、従来の車と同じ操作系というのも利点になりそうだ。
BMWi3などは、スペシャルな車を演出するために変なスイッチ満載でレクチャーが必要だったが、この車はすんなり走り出せる。現状の実用車として良いUIだと思う。
シートはまあ、軽だしあんなものだろう。
車体
かなり良い。ボディに剛性感あり。軽としては突出している。
ラダーフレーム状の骨組みを持つ車体だが、ハッキリと効果を体感できる。
薄いモノコックの軽ミニバンとは全然違う。
動力性能
良い。
以前、リーフの試乗時にコメを頂いたのだが、リーフは年次改良によって、アクセルオンに対する応答性が「鈍く」なってきているらしい。最初は電気自動車らしい低回転からの力強さだったらしいが、おそらく、CVTになれたユーザーからクレームがあったのだろう。そのため、リーフはAT車のような曖昧さが大きくでていた。
アイミーヴはBMWi3とリーフの中間、ややi3より。
i3ほど低回転から力強く応答するわけではないが、少し踏み込めば十分にモーターの美味しさを体感できた。もっと低回転から鋭く反応しても良い気がするが、日本のユーザーにはこれくらいがウケるのだろう。
変な例えになるが、もしガソリンエンジン車だとしたら
BMWi3・・・・1000rpmから最大トルクが出る。
アイミーヴ・・・2000rpmから最大トルクが出る。
リーフ・・・3000rpmから最大トルクが出る?(あいまい)
こんな感じかな?
レスポンスに関してはBMWが一歩リードだが、アイミーヴの実用者として「抑えた」セットアップも悪くない。そういえば、アイミーヴはアクセルオフの回生ブレーキも過剰ではなく乗りやすかった。
走り関連
驚いたのはステアフィールの良さ。ノーマルのアイ自体も良かったが、アイミーヴはさらに良い印象。わざわざアイミーヴのために高級なパワステユニットを新調するとは思えないので、車全体の出来が好影響を与えているのだろうか?パワーアシスト量の変動が少なく、中立からきり始めの段付き感もない。スーッとキレイに走ってくれる。路面からの情報も電動PASとしては豊富に感じる。タイヤのたわみ感を感じられる電動PASって稀だと思う。この良さの背景には、前輪の荷重が少ないこと、後輪駆動であること、車体がしっかりしていること、などがありそう。
車体がしっかりしており、しかもリアミド車ということもあって、コーナリングもなかなか楽しい。試乗では環状線も走らせてもらったが、定常円のような状況でもバランスの良さを感じさせた。ただ、着座位置自体が高いのは欠点で、バッテリー搭載でj低重心化されているとはいえ、その上、ロールセンターより上に座っているフィーリングがあり、腰高感を感じる。この点はE46のような従来のBMWには遠く及ばないところ。BMWは車体の正に中心に座っている感じだが、アイミーヴは中心付近にスノコを置いて、その上にすわっている感じ。それでも重量バランスは良好なほうなので、そこそこ飛ばす分には悪くないと思う。けれども、0.6Gとか出そうとすると不安定感を感じそう。
あと、気になったのは旋回中、段差を踏んだときのリアの感触。はっきりとヨレる感触あり。タイヤのたわみだけではないはず。おそらくサスペンション取り付け部のブッシュではないだろうか。3次元的に(主に横方向)ズレる動きが出る。まあ、軽ベースの車だから、コストやスペースの制約があるし仕方ないとは思う。
経済性と拡張性
アイミーヴは航続距離120キロのMと、180キロのXがあるが、どちらも真夏に使うと航続距離は短くなるわけで、実用上はMは80キロ、Xは120キロくらいだろう。ファーストカーに使うには航続距離が短い。
それと、電池の寿命も電気自動車共通(当然、i3 リーフも。)の欠点。Dさん曰く、5年使用後の電池容量は新車の80%くらいとのこと。航続距離の低下自体は緩やかな下降線を示すらしく、10年後に60%になることは無いようだが(70%くらいとのこと)、少しずつ走れる距離が短くなっていくのは確か。ちなみに、もし電池を全交換するには80万円くらいかかるそう。この点は電気自動車の難しさを感じる。
拡張性としては、アイミーヴはOPパーツ(インバータ?15万円)を接続して100V電源のコンセントとしても使えるらしい。車体からコードを引っ張ってこなければならないが、簡素で良いかもしれない。
これに対してリーフは、家全体の電源をハックして、家のすべてのコンセントからリーフに充電した電気を使うことが出来る。いわゆるエコキュート的(安い夜間電力を貯蔵して日中に使う)な使い方をして家の電気代を抑えることが可能。。利便性はこちらが上だが、家に本格的な工事が必要になる(数十万円の費用)。便利ではあるだろうが、工事費用の回収には時間がかかりそう。
まとめ
もしかしたら、ベスト・セカンドカー?(足クルマ的な意味で)
Mで75万円、Xで85万円の補助金が出る。実質、車体価格は200万円強だ。
航続距離を割り切るなら、小型車全体としても相当に実力のあるクルマだと思った。良い車に仕上がっていると思う。
まあ、ガソリン仕様の小型車より数十万円高いので、それを相殺するのは簡単ではないが・・・今選べる小型車の中では稀とも言えそうな、地に足付いた走りをしてくれる一台だった。
三菱さんにご提案。
富山では試乗車がありませんでした。もったいない。
このクルマを全部のDに置きましょうよ!出来れば宣伝して!利益率が低い?いやいや、将来への布石になるかもしれませんよ? 輸入車DのBMWがそうやってプロモートできているんだから、国産Dとして三菱もやるべきだと思います。
Posted at 2014/06/25 23:51:39 | |
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