KSR110(2013)、KSR PRO ボアアップ作業その1 準備編
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誰もがいずれ考えるボアアップ。。。今回は125CCへのボアアップについて考えてみます。
ご承知の通り、2013年版のKSR110とKSR PROはそれ以前の仕様と随分変わっていますので、既存のボアアップキットを使う場合に幾つか制限があります。
実際に作業をする前に、その違い(エンジン関係)についてネットで得た情報その他を纏めてみます。
KSR PROのオーナーの皆さんでここに迷い込んでしまった方も内容は同じですのでそのまま御覧下さい。
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・カムシャフトにデコンプ機構がついている。その為カムシャフト、カムスプロケットの穴数が違い、専用パーツがある。
・カムシャフトの径が違うので、旧KSR用のカムシャフト(ハイカム等)をKSR PRO系のシリンダーヘッドにそのまま入れる事は出来ない。
・カムシャフトスプロケットが薄い
・カムチェーンが細い
よって、純正のシリンダーヘッドを残す場合、旧KSR110用のカムシャフト(ハイカムなど)をそのまま使う事は出来ません。
武川のカムシャフトアダプターとカムシャフトスプロケットを付けると使用可能ですが、その場合デコンプ機構をつけられません。
・純正ヘッドを残す(シリンダー、ピストンだけのボアアップをする場合)
→純正カム デコンプ機構あり
→ハイカム+カムシャフトアダプター デコンプ機構なし
の二択になります。純正以外のヘッドを使う場合は。。。そもそも純正のカムシャフト入れないでしょうから無関係。ですが、カムチェーンの幅が違うので、それに対応した薄いスプロケットが必要です。ちなみに武川のキット(ヘッドまで変えるタイプ)はデコンプ付きがあるらしいです。
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他には
・バルプのスプリングが弱いので、ボアアップするとチキチキ音がする
・デコンプを外すと当然セルモーターの負担が増えるが、125CCくらいなら問題ないと言う情報も。
こう言う情報を見ると、ヘッドまで全部とっかえてしまいたくなります(笑)が人柱報告も兼ねてボアアップ+純正カム(デコンプを残す)、ボアアップ+ハイカム(デコンプを外す)の両方をやってみる予定です。
ヘッド含めて変えた場合のレビューは。。。下さい(笑)
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パーツの型番を調べると、シリンダーの後ろは旧KSRと同じガスケットを使っていますが前は違う型番のガスケットでしたので少し心配でした。
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実際に比較し、また純正のガスケットをボアアップキット付属のものと合わせてみると形が同じでしたのでここの部分の違いはないと判断しました。
(ここまで外してるって事は結構作業進んでるんですけど)
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またこれは旧であろうがPROであろうが同じですがボアアップすると当然クラッチにかかる力が増えるわけで、クラッチスプリングを増強した方がよいとのこと。ただ、125CC程度なら問題ないと言う情報もありました。
これは実験する勇気はないので最初から追加購入し、増強します。
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他に準備するモノ
・各サイズのメガネレンチ/5mm六角棒レンチ(鬼トルクでついています)/延長付きのボックスレンチ10mm(奥まった場所のボルトが2本あります)等の工具とプラグレンチ。
・メンテナンススタンド(リア)
なくても出来そうですが、結構な力でネジを回すので車体を安定させる為に。チェーンやスプロケット交換にも使いますからボアアップしようとする方は持ってるかな(笑)。
・極細のマイナスドライバー
メガネ用よりは大きいサイズ。ピストンの軸を外すのに視力検査のCみたいなピンを外し、またつける作業があります。
・ラジオペンチ
シャフトを摘んで引き抜く箇所に必要です。
・シックネスゲージ(隙間ゲージ)
0.04mm~0.08mmの隙間を開けると指定されている箇所があります。あまり出番はありませんが必要です。
・旧KSRとちがって、鬼トルクのプラスネジはエンジンの下にある1箇所だけですから、インパクトドライバーは不要と言うより無駄。その代わりにネジザウルスがあるといい。外したらボルトに交換。
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・パーツクリーナー
エンジンを自分でボアアップしようなんて考える様な方はとうの昔に持っていると思いますが(笑)、脂分を強力に落とすスプレーです。ホームセンターで安く手に入ります。安売りの時に大量購入が吉。
作業において、どうやっても工具と手にエンジンオイルがべったりつきます。それを落とすのにはこれです。
・シリコンスプレー
パーツクリーナーとは逆で、潤滑用のスプレーです。クレ556等の潤滑油ではなく、なぜシリコンスプレーかと言うと、こちらはゴムや樹脂に対して影響がないと言う性質があり、私は工具をパーツクリーナーで綺麗にした後、錆止めとして使っています。556の様に金属同士が擦れる部分の潤滑にはあまり向きませんがおすすめです。
・エンジンオイルが滴り落ちるのでその対策。下に敷くモノや耐油手袋。力一杯レンチを回すので頑丈な耐油手袋と使い捨て手袋を用意。
・仕上がりをチェックする際に照明が欲しい。エンジンオイルが漏れたり吹き出したりしていないかを丁寧にチェック。
・丁寧にやってもエンジンオイルまみれになってしまうので、作業用の服装を。工場で働いている友人のお古の制服を貰ったんですが流石によく出来ていて油汚れも落ちやすいし丈夫。餅は餅屋。
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後は、排気量が増える分、吸気側、排気側の両方を増やさないと十分な効果が得られませんので、ビッグキャブ、エアクリーナーと社外マフラーへの交換が必要になって来ます。これらの方がボアアップより遥かに簡単なので先にそっちをやっておいた方がいいかも。
またスプロケットの丁数変更等も視野に入れておいて下さい。つまりバイクの殆どのバランスが変わるって事です。
最後に、数日間作業出来る鍵のかかる場所が欲しい。これはちょっと環境次第かな。
次回から実際のエンジン分解作業を紹介
続く
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