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松本真由美のブログ一覧

2010年12月30日 イイね!

北海道バイオエタノールプロジェクト

こんばんは。早いもので、明日は大晦日ですね。今年はみんカラでブログを始めさせていただき、皆さんからコメントをいただいたり、新しい出会いにも恵まれることができました。本当にありがとうございました。来年もどうぞよろしくお願いします!

さて、12月初旬に訪ねた北海道上川郡清水町。目的は国内最大規模のバイオエタノールプロジェクトを見学することでした。少し遅れましたが、やはり年内に情報アップておきたいと思います。プロジェクトを請け負っているのは、北海道バイオエタノール株式会社で、平成21年4月から操業を開始しています。農林水産省補助事業バイオ燃料地域利用モデル実証事業(バイオエタノール混合ガソリン事業)です。  



ホクレン製糖工場内にこのバイオエタノール製造工場があるのですが、敷地面積が広くて、私のカメラではとても全景は撮れないほどです。



この北海道バイオエタノールプロジェクトは、JAグループ北海道が中心となり、北海道の経済界や経済団体も協力したオール北海道体制の大規模なものです。このプロジェクトには、石油連盟も協力していますが、ここでできるバイオエタノールは、首都圏を中心にすでに販売が開始されているバイオガソリン(ETBE混合ガソリン)製造に使われています。

原料は、余剰農作物。具体的には、交付金対象外のてん菜(ビート)と規格外の小麦を使っています。 日産50キロリットル、年間300日操業で1万5000キロリットルのバイオエタノールを製造することができます。 ちなみに平成20年度は、余剰てん菜5000トン、規格外小麦が1500トンがバイオエタノール製造に使われました。

これが原料となるてん菜です。皆さん、ご存じでしたか?てん菜がこんなに大きいなんて!私は初めて見て、びっくりしました。重さは1個あたり800グラム前後でしょうか。宮古島では、さとうきびを原料に砂糖を製造していますが、北海道ではてん菜を原料に砂糖をつくっています。ちなみにてん菜もさとうきびも精製して結晶化させると白砂糖になります。



今回、バイオエタノール製造施設の他に製糖工場内も見学させていただいたのですが、こんな風にてん菜がコンベアーで運ばれていました。

 

下も製糖工場内の様子です。てん菜から砂糖を作るために、熱をかけて、いくつものプロセスを経て結晶化していくんですね。お店で買う砂糖がとてもありがたいものに感じます。



バイオエタノール製造のプロセスの流れです。
①原料受入設備(1日に200トンの小麦の受け入れ可能)
②粉砕設備(ハンマーミルで液化しやすいように全粒粉砕)
③液化設備(粉砕した原料を温水と混合し、酵素を添加し液化)
④発酵設備(液化した原料を33度で発酵)
⑤蒸留設備(発酵液をエタノール濃度約95%まで濃縮し、さらにゼオライト膜脱水装置により約99.5%以上の製品にする)
⑥副産物処理棟(蒸留後の残さを処理し、飼料製品にする)
⑦排水処理設備(排水を嫌気的に処理を行いバイオガスを回収、ボイラー燃料として使用)

これは、まだ蒸留途中の発酵液です。色がついていますね。



蒸留して最後には、透明の濃度99.5%以上のバイオエタノールになります。 まわりにも甘いお酒のようなエタノールの香りが漂っていました。



この工場で作られたバイオエタノールは、タンクローリーで苫小牧まで陸送され、苫小牧のバイオ燃料貯蔵出荷施設を中継して、タンカー船で横浜の根岸の製油所に搬入されます。そこで、バイオエタノールとイソブテンによりETBEを製造し、さらにガソリンを混合してバイオガソリンが製造されています。
石油連盟のHPによるとバイオガソリンを販売しているSSの数は、2010年12月10日時点で約1710箇所だそうです。レギュラーガソリンは、すでにバイオガソリンになっているSSも増えているようです。

このプロジェクトは、北海道で広く行われている輪作を守る、また農村の振興を図ることも大きな目的です。国産バイオ燃料を利活用し、ひいては基幹産業である農業の基盤強化につながればという地元の強い思いがあります。まだ製造コストは、安価なブラジル産のバイオエタノールには及びませんが、将来的には、1リットル当たり100円以下を目指して、補助金なしでも自立できる事業化をめざしています。製造コストや原料の安定調達等、いくつもの課題はありますが、課題をひとつひとつ乗り越えて、頑張ってほしいと思います。

最後に、ホクレン製糖工場の皆さんといっしょに。大変お世話になりました!



十勝はすっかり雪景色なんでしょうね(*^_^*)
Posted at 2010/12/30 18:56:57 | コメント(10) | トラックバック(0) | バイオマス | 日記
2010年12月19日 イイね!

E3の実証実験、宮古島バイオエタノールPJ

こんばんは。朝晩ぐっと冷え込むようになりましたね。クリスマスシーズンの今、街はイルミネーションやクリスマスの飾りで華やいでいます。そうそう、17日(金)は、カービューの忘年会でした。ほとんど初めてお会いする方ばかりでしたが、「あ、松本さんですよね。ブログ見てますよ。」と声をかけていただいたり、楽しい時間を過ごさせていただきました。初対面のみんカラの編集部の方も何人かいらっしゃったので、ご挨拶させていただきました。うっかりその時の写真は一枚も撮らなかったんですよね。残念・・・。

さて、先月下旬に訪れた宮古島。一番の目的は、宮古島で進むバイオエタノールプロジェクトを見学することでした。写真で綴ってご紹介しますね。



宮古島バイオエタノールプロジェクトは、内閣府、経済産業省、農林水産省、環境省、国土交通省、消防庁のあわせて1府5省の連携事業で、E3の実証実験も2007年から行われています。



このE3の実証実験は、2011年度までの予定です。E3専用ローリーには、 ”糖蜜からのエタノール燃料は、地球環境と宮古島のサトウキビを守ります!”の文字。



E3というのは、プラントで製造されたバイオエタノールをガソリンに3%混入させた燃料のことです。宮古島では、さとうきびから砂糖を生産した後に残る糖蜜を原料にしてバイオエタノールを生産しています。このプラントでのバイオエタノールの生産能力は、年間90日稼働して、一日あたり1トン。年間生産量は6000Lです。

地産地消で、地球温暖化防止にもつなげる事業として注目されていますが、宮古島のさとうきび農業の基盤の強化と増産をはかることも大きな目的です。エタノールを製造する際に発生する残留残さ液や醗酵残さ酵母も、肥料や飼料として使うといった技術も開発され、バガス(さとうきび搾汁後の残渣)は燃料利用にと、バイオマスの利活用がくまなく進められています。

この宮古島でのバイオエタノールプロジェクトを遂行している事業者は、株式会社りゅうせきです。このプロジェクトの責任者の新崎さんにレクチャーを受けて、設備を案内していただき、説明していただきました。原料の糖蜜タンクです。年間24トンの糖蜜を使用しています。
 


下の写真は、膜脱水設備(ゼオライト膜)です。これで99.5%以上の無水エタノールが製造されます。最先端のナノテクノロジーを活用し、分子のレベルでエタノールと水を分離することができます。これで大幅な省エネが図れたそうです。



できたバイオエタノールはこちらのタンクで貯蔵。



タンクローリーで、バイオエタノールをE3製造所へと運びます。



E3製造所(E3燃料ブレンダ―)は、ここから20分離れたところにあるそうですが、今回は時間の都合で見学できず残念でした。作られたE3燃料ですが、E3・E10の専用給油設備で販売されています。宮古島では4か所のE3の給油所があります。



E10も製造されていますが、実際に走行しているのはE3燃料車がほとんどです。現在レンタカーを含め約1000台の車がE3燃料で島内を走っています。



E3についてもう少し説明すると、ETBE方式のバイオガソリンとは違うものです。日本でのバイオエタノールの自動車燃料としての使用は、E3とバイオガソリンの両方が並行して進められています。世界では、ETBE方式はフランスやスペイン、ドイツなども採用していますが、E3などの直接混合方式のほうが主流となっています。

ちなみにブラジルでは、E100の車も走っています。フレキシブル燃料車のFFVが販売されてから、市場がさらに伸びているようです。 当面日本では、E3とバイオETBEの両方の施策が並行して行われると思いますが、政府がバイオエタノール燃料を本気で普及させていく姿勢を明確に打ち出すならば、事業が黒字化するのを支援するためにも補助金を何らかの形で継続させる、または燃料税の軽減などの税制優遇措置といったインセンティブも必要になるのではないでしょうか。

宮古島の基幹産業であるさとうきびの廃糖蜜からエタノール燃料を生産し、E3燃料を製造供給し、宮古島で消費するという持続可能な社会循環システム、これからどのように発展していくのか楽しみです。

12月2日に訪れた北海道清水町のバイオエタノールプロジェクトは、ETBE製造に使用されるバイオエタノールを生産しています。このプロジェクトについては、次回書きますね。
Posted at 2010/12/19 22:34:59 | コメント(10) | トラックバック(0) | バイオマス | 日記
2010年11月19日 イイね!

バイオマスEXPO

バイオマスEXPO昨日の18日(木)は、東京ビッグサイトで開催された「バイオマスEXPO2010」に行ってきました。きょうまでの二日間の開催です。私は18日のみの参加でしたが、午前から夕方までほぼ一日ここで過ごしました。

今、バイオ燃料関連のリサーチを進めているところなのですが、EXPOでのコンファレンスや専門セミナーがとても充実していて、バイオマス関連の有意義な情報を集めることができて、喜んでいます。コンファレンスの講演資料集のほか、各ブースでいただいた資料など、収穫大!



来週は宮古島のバイオ燃料関連の施設の見学の予定です。
では、皆さん、よい週末をお過ごしくださ~い(*^_^*)
Posted at 2010/11/19 19:51:39 | コメント(8) | トラックバック(0) | バイオマス | 日記
2010年07月26日 イイね!

びっくりドンキーのリサイクル循環利用

びっくりドンキーのリサイクル循環利用こんばんは。夜になって雨が降り始めました。猛暑続きなので、少し気温もさがってほっとします。さて、少し遅くなりましが、先日見学した北海道の新エネルギー導入の最後の現場について書きますね。4番目に訪れたのは、新千歳空港から車で少し走らせた恵庭市にある株式会社アレフの北海道工場。アレフは、ハンバーグ専門レストラン「びっくりドンキー」などを全国的に展開するフランチャイズチェーン本部です。 訪ねた時にはラベンダーの花が満開でした。



ここでは、十数年前から食品廃棄物のリサイクルを積極的に行い、数々の環境関連の賞を受賞しています。2008年度は農林水産省の食品産業CO2削減大賞における「農林水産賞総合食料局長賞」、北海道省エネルギー・新エネルギー促進大賞「省エネルギー大賞」、そして2009年度は環境省の食品リサイクル推進環境大臣賞において「最優秀賞」を受賞しています。

工場にはさまざまな省エネルギー設備を導入していて、どれから書けばいいのか悩むほど。たとえば、冷蔵庫の廃熱や地中熱のエネルギーを給湯や冷暖房に活用するシステムを2007年2月から導入しています。地下100mの地中熱は年間を通して10~15度。システムの導入費用は約6000万円だそうですが、この新システムにより、年間のCO2排出量を45%削減することができて、空調用の電力消費は3分の1に削減できています。



灯油がなくても暖房や給湯が可能になりました。これが地中熱ヒートポンプ。





また、15キロ離れた千歳にある細沢牧場が生産するバイオガスをボンベで運び、食品工場の調理用の蒸気ボイラー燃料の3割をまかなっています。 バイオガスは、メタン濃度が60%と低く、そのまま使うには専用のボイラーが必要ですが、独自のメタンガス濃縮法で天然ガス並みの90%以上のメタン濃度を実現したそうです。ちなみにコストパフォーマンスもよく、LPガスの半値に近い水準。下の写真は、家畜のふん尿や生ゴミ(食品廃棄物)などを発酵させたバイオガスボンぺ。 ちなみに、生ゴミを加えると、牛ふんだけのバイオガスよりもエネルギー量が約5倍になるそうです!

 

100%バイオディーゼルで走るトラックも稼働中! このトラックは店舗で集められた廃食用油を再利用したものです。



バイオディーゼル燃料に再利用される工場内に積まれた廃食用油。工場内は、カップヌードルのようなにおいが立ち込めていました。(おいしそうなにおい?)



さらに、道内の風倒木や建築廃材を砕いて圧縮した木質ペレットも工場内で利用しています。木質ペレットは、ボイラーで一日約500キロを燃やし、ハンバーグソースなどを製造するための熱源として使っています。 これにより灯油の使用量ゼロが実現できたそうです。



木質ペレットは、圧縮した分チップよりも熱量は大きいですね。



生ゴミのリサイクルや廃食用油の燃料化など、工場や店舗からの廃棄物をむだなく利用しているのはみごとです。またエネルギーをその場で作ってその場で使うというリサイクル循環が計画的に考えられている理想的な地産地消型。工場だけではなく、びっくりドンキーのレストランで使用する食器も、割れた陶器を回収して再製品化したものを使うなど、ありとあらゆることに環境への配慮がうかがえます。

次から次にアイディアを出し、実現させているアレフの実行力は噂に聞いていましたが、工場内を案内してくれた環境事業部の部長さんが解説してくださる様子も熱意にあふれ、失敗を恐れず、さまざまなことにチャレンジすることが楽しくて仕方がないという印象さえ受けました。新しいことに挑戦するには、人の思い(信念)、そして実行力も不可欠ですね!
Posted at 2010/07/26 22:41:11 | コメント(13) | トラックバック(0) | バイオマス | 日記
スペシャルブログ 自動車評論家&著名人の本音

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こんにちは。松本真由美です。 エコやエネルギー問題についてのさまざまなこと、大学での雑感、プライベートの出来事、ご紹介したい人、講演やイベントについてなど...
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