愛車遍歴～その３

一気に書き進めようと思っていたんですが、前回の愛車遍歴から少し間が抜けてしまいましたね。

気を取り直して話を進めましょう。前回は、初めて自分専用の車として所有した１３クラウンを紹介させていただきました。どうしても乗りたくて仕方がなかった１３クラウン。実は後日談として、購入して３年ぐらい経った時に父親が全損事故を起こして一度廃車になってしまいました。その時、あらためてクラウンのフレームシャーシの強さを思い知らされました。

事故を知ったときはかなりショックでしたが、車両保険に入っていたのが幸いして１２０万の保険金が入ってくることになり、次のクルマを探すことに。Y31セドリック後期のハードトップブロアムなんかも物色しましたが、どうしても１３クラウンがあきらめきれず、ディーラーの中古車センターで、同色同グレードの１３クラウンを見つけ即決しました。父には「なんで同じ車を買うんや？セドリックでもええぞ！」と言われましたが、販売価格が１１８万で保険で還って来る金額とほぼ同じというのにも何か運命的なものを感じたのと、純正マルチが着いていたのが決め手となりました。

結局、１３クラウンには８年乗り続け、最後はワタシの不注意でオカマ事故を起こしてしまい、修理代と車検代でかなりの出費になるのを機に乗り換えを決意しました。既に仕事にも就いていたので、今度は自分名義、自分の資金でのクルマ探しをすることに決め、同じ乗るならあまり人が乗っていないセダンが良いということで、いくつか候補を挙げてみました。

条件としては、出来ればベンコラ＆フェンダーミラーの本格セダンが良いということで候補に挙がったのがこの２台。

もちろんグレードは最上級のブロアムVipもしくはロイヤルサルーンG。最初に見つけた物件はY31セダンで、現車確認にお店に行くと、店員さんから「Y31セダンもいいけど、ちょうど今入って来たセダンの下取り車があるので見てみます？」と言われ、お店の裏に案内されて見せられたのが、１５クラウンセダン後期型の３０００ロイヤルサルーンでした。フェンダーミラーの純正ワイドマルチ付きで程度もよく低走行だったので、直感的に良いなと思いましたが、希望のロイGではなかったので、一旦帰って考えることにしました。

父親にも話をして後日１５セダンを見に行くと、父親も別の日に現車を見に来てたみたいで、店員さんから「お父さんも見に来られて、なんでこんな車が良いんやろ？と言いながら帰って行かれましたよ。」と言われました。

その間にもほかのお店で１３クラウンセダンのロイGも見ましたがベンコラではなかったのと、Y31にしても基本設計の古さが否めず、乗り換えるならハードトップと一緒にフルモデルチェンジをした１５セダンの方が良いということで、１５セダンのロイGに的を絞ることにしました。しかし、変態好みのマニアックなクルマだけに、なかなか近くの中古車センターでは現車に巡り合えることが出来なかったので、結局、１３クラウンでお世話になった町の車屋さんの社長に頼んで生まれて初めてオークションで引っ張ってもらうことにしました。

ワタシが出した条件は、１５クラウンセダンでグレードは最上級のロイヤルサルーンG、フェンダーミラーで中期以降の純正ワイドマルチ（７インチ）を装備、塗色は黒または紺、もちろん低走行というものでした。

それから数日、条件に近い物件がオークションに出で来ると社長から連絡が入るんですが、なかなかドンピシャの物件に出会うことはありませんでした。しかし、１３クラウンの車検が間近に迫ったある日、出張先のワタシの携帯に社長から「条件に見合う物件がオークション出でてるけどどうします？」との連絡が入ったので、「予算額の範囲内で競ってください！」とお願いをして電話を切りました。

するとしばらくして社長から「一度ボタンを押しただけですぐに落ちました！」との報告が・・・。結局、誰も競争相手がいなかったようです。（笑）

結果は、「平成９年式　ロイヤルサルーンG　フェンダーミラー　純正ワイドマルチ付き　走行距離６０，０００キロ　無事故車　塗色は紺色　評価点４．５」という物件で９０万で落ちました。補足説明としてボディーの小傷や補修痕、シートの薄汚れ等の記載はありましたが、中古車なのでこの程度の使用感は仕方がありません。

こうしてワタシの元にやって来たのが１５クラウンセダンです。

初のフェンダーミラーには最初戸惑いましたが、慣れるととても見やすく「セダンに乗っているな」という実感が湧いてきました。もともと東京八王子にある石油卸の商事会社の社用車だったので、自動車電話のセットとDOCOMOアンテナが装着されており、納車後に純正リア電動カーテンとサイドカーテンを装着してまんま公用車仕様にして乗っていました。

そういえば、みんカラを始めたのも１５セダンに乗っていた時で、この１５セダンのおかげで多くのみん友さんにも出会えましたし、オフ会に参加をするようになったのもこの１５セダンです。なんといってもこだわりの「ロイG」だったので、後席の豪華さはセンチュリーにも負けないものがありました。特にマッサージ機能とオットマンはワタシも父親もお気に入りの装備でした。

この１５セダンも１３クラウン以上に気に入って大切に乗っていました。そして気が付けば１０万キロ以上走っていました。１台の車で１０万キロ以上走ったのはこの１５セダンが初めてで、今でも色んな思い出が蘇って来ます。

この１５セダンも８年乗り続けましたが、走行距離が１８万キロを超えて今後の維持費を考えた時に不安も出て来る時期に入ったこともあって、乗り換えるかどうか悩むようになりました。

随分長文になってしまいましたが、この続きは次回の愛車遍歴で。