ってことで、2回目の新聞広告。
今回は、日産の高級車"セドリック"、プリンスの高級車"グロリア"を取り上げます。
そして、この"セドグロ"を語る上で、欠かせないクルマ"シーマ"もちょびっと登場します。
登場時はライバル車だったのに、後に兄弟車になってしまったこの2車種。
先に誕生したのは、グロリアでした。
昭和34年1月、その2年前に発売していたスカイラインの高級版として、英語で"頌栄歌"を意味するグロリア1900が発売。
翌35年2月には、スカイラインと共に日本初の4灯ヘッドライトを装備。
昭和37年10月、2代目グロリア(S40)発売。
当初は先代と同じ1900だったが、
昭和38年6月、朝日新聞。
2000のスーパー6発売。
"ハチマキグロリア"という愛称もあるS40。
ハチマキといえばこのスーパー6を思い浮かべる方も多いはず。
その後、2500のグランドグロリアやワゴンのエステートなどを発売。
昭和41年8月、日産に吸収合併されたプリンス。
昭和42年4月。
3代目グロリア(A30)発売。
余談ですが、この新聞社の縮刷版、昭和42年4月が創刊。
昭和44年11月。
マイナーチェンジで日産のL20に換装。
一方、セドリック。
グロリアから遅れること1年。バーネット著の"小公子"の主人公の名を冠したセドリック(30)が誕生。
こちらも2800のスペシャルや、なんと2000のディーゼルも発売。
いすゞベレルの対向でディーゼル出したんだろうなぁ…
昭和40年10月、2代目セドリック(130)発売。
ピニンファリーナの流麗なボディを纏っての登場だったが、ブルーバード同様、それが仇となり販売面で苦戦。
毎年のようにマイナーチェンジをします。
昭和41年10月にマイナーチェンジし、
昭和42年10月、マイナーチェンジ。
さらに昭和43年9月。
大々的なマイナーチェンジに。
そして昭和44年10月。
最後のマイナーチェンジ。スペシャルGL、パーソナルDXを発売。
…と、迷走したセドリック。
昭和46年2月。
"ゆとりのセドリック"
"小さなタメ息が生まれる 大きなグロリア"
セドリックは3代目、グロリアは4代目(230)にフルモデルチェンジ。
セダンが先行発売。2ドアHTは4月に発売でした。
昭和47年8月。マイナーチェンジ。
と同時に、
"後ろのドアからどうぞ"
"満ち足りのグロリア。"
日本初の4ドアHTを発売。
愛車紹介にもあるように、うちもグロリア2000GLを所有してた4HT。
よくオーバーフローしてたけど、持っててよかったと思った1台でした。
昭和50年6月。
"美しい出発"
セドリックとグロリアは330系にモデルチェンジ。
セドリックは4代目、グロリアは5代目ですね。
当時はオイルショックか、はたまた排ガス公害の影響か、広告は小さめ。
何故かグロリアのが見辺らなかった。
もちろんセドグロにもNAPSを装備。
昭和50年10月。
2000にEGI搭載車、ディーゼルDX追加。
昭和52年6月。
上のディーゼルの広告は、たぶん北海道ローカルかな?
マイナーチェンジで2800ブロアム追加。
同時に、2200ディーゼルを発売。
その1年前には、ブロアムの前の最上級、Fタイプ発売。
昭和54年6月。
"快適ローデシベル空間。"
"サイレント・グロリア登場。"
フルモデルチェンジで430登場。
セドリックは5代目、グロリアは6代目。
この430といえば…
日本初のターボ搭載で有名ですが、個人的にはLD28、つまり2800ディーゼル搭載でしょうか?w
昭和56年4月。
マイナーチェンジ。
セドリックはエクストラだったけど、グロリアはCMキャラクターから、"ジャック・ニクラスバージョン"なる特別仕様車を発売。
昭和58年6月。
"日本を代表する高級車"
"グロリアの歴史は、高級車の歴史。"
Y30登場。セドリックは6代目、グロリアは7代目。
昭和59年6月。
V6 3000にターボ追加。
昭和60年6月。
"素晴らしき人生、素晴らしきセドリック。"
"静かな王国です。"
マイナーチェンジ。
VG20に可変A/Rのジェットターボを、また、ディーゼルはLDからRDにそれぞれ搭載。
昭和62年1月には、V6生産100万台達成記念車を発売。
セドリックは、
NAのエクセレンスG、ジェットターボのアーバンGを。
グロリアは、
NAはグランデージG、ジェットターボはアストロードGを。
それぞれ発売。
昭和62年6月。
"新しいセドリックは、いいね。"
"彼は、さりげなく、ぜいたくです。"
Y31発売。セドリックは7代目、グロリアは8代目。
このモデルからスポーツグレード"グランツーリスモ"発売。
で、その中でも、
このセダン・グランツーリスモは、ちょびっと所有してみたい1台。
↑やっぱり変かなぁ、うちwww
この頃の日産は、このY31にスペシャルなサルーンを提案。
昭和62年の第27回東京モーターショーに市販前提のコンセプトカーとして、シーマを展示。
翌63年1月。
"誰だって、ふり返る。"
"THE BIG CEDRIC(GLORIA)"
スペイン語で頂点を意味するシーマ発売。
正式には、セドリックシーマ/グロリアシーマ。
3ナンバー専用ボディを身に纏い、この500万もする高級車が売れに売れた。
いわゆる"シーマ現象"。
リアが沈みこんでフル加速させるシーマをよく見掛けたものです。
一方セドグロですが、平成元年6月。
"こういう走りが、これからのクルマだと思う。"
"グロリアの時間は、ゆっくりと流れます。"
マイナーチェンジ。
5速AT登場。
シーマも、平成元年8月。
"彼はシーマに乗っている。彼はそういう人だ。"
フロントグリルなどの一部変更。
平成2年10月。
グランツーリスモに、スーパーSVとSを発売。
平成3年6月。
"MIND SHIFT 私はセドリックにする。"
"mr.g 彼は、グロリアではじまる。"
Y32型セドリック(8代目)、グロリア(9代目)発売。
セドリックはブロアムを、グロリアはグランツーリスモを全面に出た広告構成。
尚、セダンはY31のままマイナーチェンジ、ワゴン・バンはY30のまま。
なんとこの頃は3世代のセドグロが新車で買えた…
このモデルチェンジから遅れること2ヶ月。
"大人だってドキドキするさ。"
シーマもY32へ。
"官能フルボディ、V8、4100cc、DOHC。"
当時のTVCM、よく覚えています。
今は亡き青江三奈さんの唄うWhen I need you(はるかなる想い)にのせて、
ダークグリーンのシーマが出てくる…
無論、プラモデルはダークグリーンに塗りましたw
平成5年6月。
"姿と、かたち。"
"I'm g 変わったのは、グロリアか、私か。"
マイナーチェンジ。
そしてシーマも、
"Cima New それは、サルーンを駆るよろこび。"
マイナーチェンジ。
4100のみだったシーマに、VG3000ターボが復活。
っと、広告はここまで。
その後、セドグロは平成7年6月にY33へ、平成11年6月にY34とモデルチェンジし、平成16年10月に後継のフーガへ。
今でもタクシー仕様のみにセドリックの名を残し、セドリックは44年、グロリアは45年の歴史に幕となりました。
一方シーマは、平成8年6月にY33に、平成13年1月にF50にモデルチェンジし、フーガベースでY51が発売してますね。
個人的には、やっぱ初代シーマが好きですね。
"きっと、新しいビッグ・カーの時代が来る。"
やっぱり80'sカー好きですな、うちは(*^^*)