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　開始3分で涙腺崩壊…。トップガン・マーヴェリックを見て来ました。友人から「トップガン見た？開始3分で涙腺崩壊した！」と連絡があり「そんなに…？（また大げさだナ…）じゃ俺も見て来るわ…」と見に行った所、私も開始3分で涙腺崩壊しました。ズルいですよ、あのオープニングは…。

　発達したCGに慣れてしまって映像的には何があっても驚きは少ない昨今ですが、本作は映像の迫力が桁違いに感じました。GPZ900Rが出て来たり911が出て来たり必然性の少ない細かいシーンまでイチイチカッコいい…。2022年の映画ですが、終始80年代のアメリカンな空気感が溢れている不思議な感覚でしたね。

　ストーリーは敵国に対する直接的な言及はなく、ボカされてて「あ～このご時世、ハリウッドも各方面に配慮しているのね…」と現実感に乏しい所もありますが、単純なので前作を見ていない上に、F/A-18（ホーネット）とF/A-18E/F（スーパーホーネット）が区別されている事や、F14が中東の某国ではまだ現役である事ぐらいしか知らないミリタリーマニアではない私の様な素人でも十二分に楽しめる内容です。最後に無事にセオドア・ルーズベルト（CVN-72）に帰還した時には拍手してしまいました。この興奮を誰かと共有したい一本です。

※写真は昔スミソニアン博物館で見たF14。かなり大きいんですがコレがあんなに軽快に動くのかと…

　昔の友人に再会した様な…。「マトリックス レザレクションズ」を観て来ました。昔の3部作は傑作だった1作目はDVDで何度も観ました。2作目は勢いに陰りがありながらもカーチェイスシーンの迫力ある映像と音楽が記憶に残っています。3作目は…仮想現実外側の真実の世界で激しい銃撃戦があった事ぐらいしか思い出せません。（そもそも本当に3作目があったのかどうか…）

　衝撃的だった1作目から20年以上経過し、ネオ、モーフィアス、トリニティが帰って来ました。私もおっさんになりましたが、彼らも（皆私と違ってカッコいいけど）おっさん、おばちゃんになっていて同窓会で再会した様な安心感があります。（エージェントすら昔の友人で「久しぶり！」みたいな感じです。）

　ストーリー的には1作目の様な斬新なモノはなかったと思いますし、ネオの行動の動機付けが弱い気もしましたが（1作目の時も思いましたが、お金持ちとか権力者とかの設定であれば「電池」として仮想現実で生きていく方が気楽で良いのにな…と思う社会の飼い犬的思考。）、新しい物を受け付けにくい懐古主義なおっさん向けには丁度いい塩梅でした。

　まぁ映像は2022年現在、CGが発達し過ぎて改めて心揺さぶられるモノはありませんが、随所に過去作をなぞるセルフオマージュがありドキドキしましたね。何でしょう、観ている途中で当時の事が断片的に思い出されて文字通り「回春剤」としてはおススメの一本です。（はっきり言ってグダグダになったSWのEP8～9よりは全然後味スッキリです。監督のウォシャウスキー女史も続編はないと言い切っていますので信じていいですよね。）

※写真はイクスピアリにて。長男が「パパが観て面白かったら俺も吹替え版が観たい」と言っていたのですが、親的にはR指定です。（人がバタバタ落ちて来るシーンはちょっと…）

　ようやくワクチン1回目を接種しました。翌日は念の為、自宅待機日として平日休みとしていたんですが、注射を打った腕が痛いぐらいで体調の変化はなし。長男の運動会の振替え休日と重なりましたので「どこか行くか？」と聞いた所、「マスカレード・ナイトが観たい」というので2人でイクスピアリに行って来ました。（シルバーウィークにテレビで1作目の「マスカレード・ホテル」を観て、観たくなった様です。）

　コロナ禍になって、初めて映画館に行った様な気もしますが、平日の昼間という事もありガラガラで快適でした。内容については触れませんが加齢のせいか、登場人物が多数出て来るとイチイチ覚え切れず、（他の場面で「あの人が怪しい」とか「この人は疑いがあるんです！…」とか言われても顔が思い浮かばず）時々置いてきぼりになってしまいました。又、伏線や情報を畳みかける様に重ねて来ますので理解が追いつかないままにストーリーが進行する場面があったりして…（話自体は犯人を探すだけなので単純なんですが…）

　大人の私でもこんな感じで「子どもにこの内容がわかるんかいな…」とも思いましたが、一応犯人が誰だったのかは長男も理解しておりその点は安心しました。

※写真は館内にて。次はマトリックス観たいなあ・・・と。

　少し前のハナシ…GWの最終日にそろそろ寝ようかナ…と思って深夜にテレビを付けると「昔のF1」というよりは「昔の映画」がやってました。ちょうどスパ=フランコルシャンのオー・ルージュをF1マシンが駆け上がるシーンだったのですが「うわっ昔のF1はスゴイな…（素人目にもダウンフォースのなさそうなロケット状の車体にパワーだけを追及したエンジンを乗せて、タイヤもブレーキもプアなまさに「走る棺桶」…）」とウトウトしながら見入ってしまいました。昔のF1も興味深かったんですが、60年代のヨーロッパの田園風景やスマホや携帯はおろか、パソコンもない時代の生活感や空気感みたいなものが画面から伝わって来ます。

　恐らくですが、出て来る登場人物のほとんどは今の私の年齢よりも年下だと思うんですが、ふとしたやり取りや仕草がみんなオトナに見える訳です。昔の戦隊モノの隊員とかも20代そこそこの年齢なんでしょうが、きっと今見てもオトナに見えるはずです。一体これは何なのか…

　正直半分寝ながら見ていたので、ヒューマンドラマやストーリーについては全くアタマに残っていないのですが、最終戦のイタリアGPではフェラーリのドライバーが激しくコースアウトするなど「えぇっ！？いいのかよ？」という様な現代のエンターテイメントからはかけ離れた衝撃的な映像、終わり方でした。

※画像は拾いモノです。改めてDVDやYoutubeで見ようという気もないんですが、たまにこういう昔の映画と一期一会するのもいいものですよね…

　物語は、完結へ…。ラストを飾る「EP9」、観て来ました。前作が余りにも「攻め過ぎた」内容であった為、投げ出したファンも多かったと思いますがライトなSW初心者の私はある意味「怖い物見たさ」で非常に楽しみでした。とは言っても７も８も観たのは2年以上前の事なので前作までの内容はほとんど忘れていましたが、ご丁寧にも公開前にテレビで放送してくれていたので「レジスタンスは残り20～30人ぐらいしかいなくなった」「手持ちの兵器はファルコン号だけになった」…何より「敵軍の総大将は暗殺されてしまった」というレジスタンス的にも視聴者的にも絶望的な状況を思い出しましたが、映画の冒頭で「レジスタンスはどこかの星に潜伏し反撃の機会を伺って」おり「敵軍の総大将だと思っていた将軍は実は大ボスの手先の駒に過ぎなかった」（ハーゴンとシドー、バラモスとゾーマの様な関係（設定）ですね。）という事で「EP8」なんて無かったかの様にリスタートです。（なるほど、こういうやり方もあるんだ…と関心しましたね）

　ストーリーは基本的に善（レジスタンス）が悪（ファーストオーダー）を如何にして立ち向かって行くのか…というだけで何ら難しい事はないんですが、登場する人名や地名、惑星名が流れの中で覚えきれず、映像の情報量が多くて、頭の処理が追い付かない感じです。過去作と同様に人物の心理描写や細かい枝葉の説明等は余り描かれていない様に感じました。（主人公の葛藤ぐらいだった様な…）まぁ映像と雰囲気を楽しむ映画ですね。又、オールドファンの為でしょう、過去作へのオマージュが随所に見られて気分が高揚しました。（最後、急に旧作のスタート地点に行ったりしてドラクエのエンディングを思い起こさせます。今回はRPGゲームの様な感じもありました）

　ディズニーは今後もSWの続編を作っていくそうですが、今作までで旧シリーズの遺産（主人公たち、大ボス、兵器（ランド・カルリジアン、パルパティーン、ルークのXウィングでダメ押し））を完全に食い潰してしまった様にも思えますが、どうするんでしょうか？「世界観」だけを残して全く新しい話を作っていくのか…という疑問はありますが、小難しい事はおいて私も何とか9作完走です。終始スクリーンが賑やかかつ大音量で2時間半弱座っているのは疲れますが、40代以上の回春剤としては良かったと思います。

※写真はイクスピアリにて。レイが赤いライトセーバーを持っていたのは何事かと思いましたが…