【iCode】 フルコンピュータ・チューニング(FFM)

忘れもしない年明けのまだ寒い時期。インターネットで調べた豊田市のチューニングショップに、思い切って電話をしてみました。「はいアイコードです。」今では聞き慣れた、「はい」と「アイコード」を繋げた応答。一瞬躊躇いましたが、意を決して切り出しました。「リミッターを切りたいんです。」
「一度話をしに来てください。それから決めてくれたらいいです。」ちょっとぶっきらぼうな感じで、かといって不愉快なわけでもなく、飄々とした男性の声が受話器から響いて、通話が途切れました。その足で向かったお店でお会いしたのが、電話の主、iCodeの鶴田社長だったのです。
お店に入ってからのおよそ1時間。私がどういう経緯でレクサスのIS Fを購入したのか。普段どんな仕事をしていて、何で生計を立てているのか。実家にいる両親はどんなひとなのか。リミッターを切りたいと思ったのは何がきっかけだったのか。クルマ以外のこともたくさん尋ねられて、できるだけ丁寧に答えました。
ぶっちゃけクルマのチューニング屋さんが、そこまで私のことを知る必要は無いかもしれませんが、そのときの僕にとっては逆に、理解しようと努めてくれる姿勢が嬉しかったのを憶えています。社長にとっては、息子よりも年下の男が、こんなクルマに乗りつけてやってきた。そりゃ訝しがりますよね。
その頃の僕は、IS Fが納車されて4ヶ月ほど。本当なら初心者マークを貼らねばならない身分なのに、調子に乗って、夜な夜な高速道路を走り回っていましたが、すでに物足りなさを感じてました。1速、2速、3速とフル加速してしまうと、あっさり到達してしまう限界点。本当ならもっと先に行けるはずなのに、だけど行っちゃいけない。その本音と建前で葛藤していました。
選択肢は2つ。ひとつは15万円を支払って、単純にリミッターを切るだけに留める。ドライビングの感覚はまったく変わらずに上限値だけを変えること。もうひとつは30万円を支払って、リミッターだけでなくエンジンのレスポンスやレブリミット、燃調などのマップも書き換えてしまうこと。
しばらく悩む時間を貰って、決めた答えがコレでした。
フル・コンピュータ・チューニング。IS Fが持っている性能を極限まで引き出し、手の届かないところにあった封印を解いてしまうカスタマイズ。これが私にとって、最初のチューニング・メニューだったのです。(そのときはコレでおしまいにすると決めてたはずなのになぁ。。。)
効能は皆さんも良くご存知の通り、全体的なアクセルレスポンスやパワー感の向上。とくにSports Modeでの暴れっぷりは、自重するほどに強烈でした。リミッターを越えた速度域での走行は、もちろん未知の経験。20km/hオーバー、40km/hオーバーと、徐々に心身を慣らしていく作業が必要でありました。
今日に至るまで、メンテナンスや修理などで幾度となくディーラーに入庫していますが、ECUがリセットされたことも、またエラーが発生したこともありません。初めのうちは不安でしたが、長く付き合うほどに信頼性を体感するチューニングでした。
IS Fを購入された方に、まず初めにお勧めしたいチューニングです。確かに値は張りますが、このクルマの性能を引き出すため、どうか少しの辛抱を…。
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