今回は、サニーちゃんがまだ治っていないので、耐久レースの助っ人ドライバーで参戦です。
前夜ボディーカバーをかけて、泣く泣くおいてきました…
浮気相手はD-Commitさんの510ブルーバード。ライトブルーの方の18号車です。(^^)
二年前の2014年に初出場して優勝、昨年は44号車に全力を注ぎたいという僕に気を使ってもらい参
戦取りやめ、そして今年二回目の優勝目指して準備してきました。
一昨年走って気になったところを手直しして、何度かテスト…
とかいって、僕は口だけ出して、ほとんど何もしていませんけどね(^^;;
鬼監督と美人マネージャー、1stドライバー兼メカ長に任せっきりでした。
風のうわさと一昨年のタイムから、今回ガチで勝負することになりそうな車は、当初3台でした。
一台はエンジンが間に合わず(?)、もう一台はちょっと深い事情で出られなくなってしまいました…
ということで、ライバルは一台!
実績タイムベースでいくと、二秒近い差があります。
これは勝負にならないというのが、一般的な見方ですが、そこは耐久です。
しかも1時間耐久という、ほぼ全開で走る超ショートな耐久レースですし、2回もドライバー交代があります。
アクシデントも含め、勝負の行方は、終わってみなければわかりません(^^)
行きの道中、18号車を積んだ積載車の後ろで、サービスカーを運転しながら監督と話をしました。
鬼 「予選走ってさ、タイム見てから決勝の乗る順番決めようよ。」
kan『そうですね…でも、やっぱり祐一にフィニッシュさせた方がいいと思ってますよ。』
鬼 「まあ、走ってからかんがえようよ」
kan『わかりました。手抜きしないで走ります。(^^;;』
いやー、そうは言ったものの、スタート苦手なんですよね。
しかもローリングスタートですから、ただ全開で行けばいいわけでもないし…(^^;;
そんなこんなで、ちょっとモヤモヤしながら、現場入りです。
ライバルはもう到着しています。
ほんとはね、こういうところも負けたくないんです。(^^;;
荷物おろして準備を終えたころ、懐かしい車が…
分かる人にはわかるよねぇ
あれから三年か…
いろんなことを背負って、ここに来たんだろね。
そしてもう一台。
感無量
ですね
そうこうしているうちに車検の時間です。
これがまたねぇ、いつもイライラの時間なんですよ。(^^;;;
メカドラやってると、車検が長引くとブリーフィングの時間にギリギリになっちゃったりする。
こんかいは割とすんなり。
いいねえ、みんなちゃんとやってきたんだなぁ(^^)
そして、ちょっと腹ごしらえして、上機嫌のまま予選が始まるのでした。
まず、1stドライバーの祐一がタイヤ作って一発アタックする手はず…
「満足いくまで走っていいよ。」と言ったものの、いつでも代われるようにすぐ仕度(^^)
先月のベルギーの失敗の二の舞はごめんです。
ところが、「ん?」 戻ってきません。
鬼の顔も曇ります。
なんと1ラップもせずピットロードを進んできます…
かくかくしかじか…
(チームオーダーにより内容は割愛します) (^^;;
ボンネットオープン
喧々諤々???
これは一大事です。
そして運よく?悪く?
赤旗が出ます。車両撤去に時間がかかるとか(^^)
対策を考えます。
ここにきてギャンブルは出きません。
安パイを取ることにして、とにかくこのままドライバー交代して出ることに…
えー
1ラップもしてないから、実質一人で予選じゃん(TT)
するとね、スイッチはいるんです。
バカだから、不安とか全部21番ピットに置いて…
とりあえず一周目、確かにエンジンはご機嫌ナナメです。
上が回らない。ちょうど良いところが使えない…
それでも、なんとかごまかして、クリアラップを見つけて、あたーっく…
気持ちが空回り→第一ヘアピンにて車も空回り(TT)
やりました。2年前の決勝も同じシチュエーション…
ま、エンジン止まって一旦心のスイッチも切って、お・ち・つ・い・て(^^;
次のラップであたーっく(^^)
成功です。一コーナー周ってタワーを見ると、トップタイムです。
よっしゃ、もう時間切れだろ(^^)
と思ったのもつかの間、最終コーナー周ってくると、再び47号車がタイム更新。
これはやばいと、再び一コーナーから気合を入れなおしますが…
前方にはPクラスの車が何台も居ます。無理だよねー(^^;;
結局一番手は0.235秒差で47号車に持っていかれ、二年前と同じ二番手スタートです。
なんでしょうね…
ここ一発ってところで失敗するんですよ。
あのスピンしたラップが悔やまれます。
一コーナーからヘアピンまでは明らかにあのラップの方が速かった。(TT)
で、肝心のエンジン不調は、いろいろ思案の末、無難な対策だけして決勝に臨むことになりました。
人間は良く寝て、体調万全のレースなのに、今回は車が満身創痍の状態。
なかなか100%で臨むのは難しいものだと痛感しました。
そして、決勝のドライバーオーダーが決まりました。
1st kan→2nd 祐一→3rd kan
おしっこちびりそうです。
もうそこからモンモンとスタートのイメージが頭の中ぐるぐるです(@_@;;
そのままメディカルチェック受けに行ったら、血圧が過去最高…
もう、笑い話じゃすまないですよ。
今回のイベントは、なんたってこの耐久レースに「横山剣さん」が出ることです。
そうあのクレイジーケンバンドの剣さんです。
テントの周りはずっと人だかり…
空いたころにサインでも貰いにいこーかな(^^)なんて思ってましたが、それどころじゃなくなりました。
なんとか気持ちを落ち着け、心穏やかにその時を待ちましょう…
TSでは熱い戦いが繰り広げられ、
二番手スタートの#55 ○福トマト・ビルズ・VRK☆コジマサニーが2位
そしてそして、チームビルズの代表車#61 ビルズ★ウチダTSしかスターレット
10番手スタートからの
驚異の追い上げ
なんと、初表彰台!三位でフィニッシュ!!
ちょっと勇気もらいましたね。
ちょっと(?)トラブル抱えてのスタートとのことだったけど、あきらめず戦って、念願のお立ち台ゲットです。
刺激をもらって、次は僕たちの番です(^^)
腹は決まりました。
きっちりスタートドライバーの役割果たして、前半でプッシュして、良いポジションで祐一にハンドルを渡す。
エンジンが頑張り切れなかったら、それはそれでしょうがない。
ダミーグリッドについたとき、うすうす気づきました。
いいよねーメカニックやってると(^^)
47号車も手負いの状態のようです。
フォーメーションラップが始まり、確信に変わります。
侍なら相手の不幸を喜ぶべきではないのでしょう…
でも今日はだめです。僕らも手負いです(^^)
どっちが先にくたばるか耐久選手権、やってやりましょう !
1ラップ目はなんとしてもプッシュプッシュです。
TSののりで、ガンガン行きます。
抜けなくたっていいんです。非力なエンジンですから!
ぼくはここにいるよーって(^^)気づいてもらえれば、それでいーんです(^^)
どうやら、その後毎ラップ0.5秒ずつ差が開いていったようですが、
9ラップくらいはバックミラーに写っていたんじゃないかなぁ…
結局16ラップしてドライバー交代。
なぜかベルギーの耐久と同じパターン(^^;;
汗の書き具合も疲労度合も、おんなじくらいですねえ。
やっぱり走った距離じゃないよ。ラップ数に比例するんだ(^^)
戻りましょう(^^)
ここで2ndドライバー祐一は不運に見舞われます。
出た直後にオイルを垂らしながらピットに戻ってきた車が一台。
どうやら、第2ヘアピンからここまで、ずっとよだれを垂らしてきたようです。
第2ヘアピンのイン側はもう使えません。
実はここがすごく問題です。
バックストレートのトップスピードはここの回り方に左右されます。
イン側を走れない祐一は、かなり苦戦したようです。
しかし、ここで転機が訪れます。
47号車が3ラップ遅れでピットに入ってきましたが、なかなか出ていきません。
予感は的中したようです。しばらく格闘していたようですが、リタイヤを決めたようで、車はパドックに戻されました。
祐一は察したように、ペースを落として確実に走行中。
すると10ラップほどしたところで、鬼監督はびっくりするようなことを僕に言います。
「かんちゃん、行けるか?良ければ2ラップ後に入れる…」
えーまだ30分ちょいよ~(^^;;
あと25分以上乗れっての??
監督からは、あとは壊さないように流せという指示…
でも、ドライバー交代は、耐久慣れしてるAutoCraftしげみちゃんに手伝ってもらって全開最速。
ここからある意味ちょっとした拷問ですよ。
今日はここまでで25ラップ近く乗っています。
そして更に20ラップ以上乗れと?
45ラップってのはね、ベルギー スパの3時間分ですよ(^^;;
そんでね、流して走るって言ったって、目の前に現れる車は全部抜かなきゃならないし、全車に1ラップ以上のアドバンテージがあるといったって、追い上げてくる後続に抜かれるのは気分的に嫌だ。
だから、結局後ろ気にしながら、神経使いながら、何台も何台も抜いた…
見える後続が距離詰めてくると、シフトポイントは変えずに、ダンロップ下とか最終コーナーとか、アクセル抜く利用をコントロールして、ちょっと差を広げたり、意外と気を遣うのよ(^^;;
最後5ラップくらいは、もういーよー早くチェッカー出してよー
言いたかったねぇ…
そして最後のラップと悟ったとき、バックストレートで、剣さんとこのハコスカですよ。
迷ったんですけどね…
並走してフィニッシュにしようかとか…
でも、余計な手抜きはしないと決めていたので、ズバッと行かせてもらいました。
最終コーナーをインベタで周り、チェッカーです(^^)
やりました。優勝2回目。作戦勝ちです!!
良かったねえ。壊れなくて。
機械はね、素直だよ。
やったことやらないこと。ちゃんと反映して結果を返す。
調子悪いときはさ、ちょっと労わってやらないとね(^^)
いいね。
自分で言うのもなんだけど、いいコンビだ。
鬼監督の采配も最高。
美人マネージャーも良く動く。
(^^)
なんかさ、レース楽しいな~
って改めて思った。
お金、時間、良い車、良いドライバー、そして運。
全部揃ったら、絶対勝てるよね。
でも、どれも100点じゃなくても、全体のバランスが取れた時、勝てるときがあるんだ。
今日もたくさんの人に助けられ、たのしーレースでした まる(^^)
そして剣さんとパチリ(^^)
い~ねっ!
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