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このところ、ダンパーのオーバー・ホールに追われている。

なぜか、作業が集中する…



なかでも、こいつはかなり重症。

あわよくば、オイル交換とダメなシール類程度と考えていたが、まず4本中1本はカートリッジがシェルケースから抜けない。



仕方ないので、そのまま臓物を取り出す。



だいぶ前からオイル漏れしていたようで、漏れたオイルは乾ききって、一見すると漏れが無いように見えたが、実はオイル漏れ「出来ない」ほど、オイルが無くなっていた。

新品のオイルは透明だが、ご覧のとおり、ずっと交換していないエンジンオイルのごとく、真っ黒だ。

さぞかし長いことOHしていなかったのか…

と思ったあなた!

実はこれ、2年ものですは…まあ、距離はそれなりに走っているし、ハードな使い方をしているのかもしれないけどね。

皆さんはダンパーをどういう位置づけで見ていますか?

消耗品?それともエンジンのように永く付き合うパーツ?

どっちも正解ではないでしょうかね…

安いカートリッジ式を搭載する車は、今時旧車と呼ばれる車しか使っていないと思いますが、いわゆる「非分解式」と呼ばれるタイプを使う場合は、消耗品として定期交換すべき。

そして、国内外の少々お値段の張る「分解式」のダンパーを使う場合、ある意味エンジンのような付き合い方をしなければいけません。

たまには(定期的に)オイル交換も必要だし、オイル漏れやガス漏れなどがあれば、シール類の交換が必要。

シリンダーやロッドといった、主要部品を健全に保つようにメンテナンスを続ければ、案外永く付き合えるというわけです。

逆に言えば、メンテナンスを怠ると、主要部品が異常に摩耗し、その金属粉で中身は全部使えなくなったりします。

おっと…だけど自分で分解しようなんて、無謀なことはやめたほうがいいですよ。

どんな構造か知らずにバラすと、とつぜん内臓が飛び出すなど、とんでもない事件が起きますので…(^^)