○世界各地の工場での同一品質管理の難しさ!
世界シェア2割を握る自動車部品メーカー"
タカタ"(本社・東京)製"
エアバッグ"不具合で、世界の自動車市場が大揺。三菱自,ホンダ,トヨタ,GM,米フォード・モーター,独BMWなど名だたる自動車メーカーが搭載し、
900万台超のリコールを発表。米運輸省道路交通安全局(NHTSA)は7/18日、「車に乗っている人が重傷を負う可能性がある」とWEBで強い警告を発した。
織物業でシートベルト等も製造し、技術力の高い日本の"タカタ"が、同乗者の生命を守る"クリティカル・デバイス"エアバッグ製造に乗出し、世界を席巻「
エアバッグの帝王」と云われているが、2001~02年
米国とメキシコ工場で製造した、エアバックを膨らませる
インフレータ(膨張装置:硝酸アンモニウム)ガス発生剤の
成型時加圧力不足や過度に
吸湿した物が混入、エアバッグ展開時にインフレータ内圧が異常上昇し、容器の破損、飛散、出火等、乗員が負傷した。
今後、"
更なる品質管理体制の強化・徹底を図る"との事だが。
○エンジンの復活!
産業革命以来、
蒸気機関→内燃機関→電力機関へと進歩している。電気は排気ガスも無く効率が良いが、大容量で安価な携帯電池が出現する迄は架線が必要。亜流として燃費効率向上させたプリウスHybridが登場したが、贅肉が多く高価で、化石燃料を補給すれば、エンジン動力を得、発電や暖房・油圧制御し、自由に移動できる内燃機関が自動車に最適である。
今後、温暖化や環境を汚す排気ガスの低減や効率向上を徹底的に見直す為に、国内メーカーが結束し、
エンジンに関する基礎的な研究開発を共同で取組むAICE組合が発足した。
AICE(自動車用内燃機関技術研究組合):自動車用エンジンの高効率化、低排ガス化の課題を共同解決する為の
国内自動車メーカ8社及び1団体から成る研究組合。
○小型大容量の充電池!---次世代電池
電力でモーター駆動走行する電気自動車は、空調や車内装備品も電子制御の小型ユニットで構成され、容易に製造できるが、要はFCVも含め
安価で軽量・大容量の充電池が必要である。
現在は、リチウムイオン充電池が高価で、リーフは電池容量24kWh,航続距離228km価格320万円。米国テスラは85kWh,500km,900万円と高価である。
東大工学系水野哲孝教授らは、
酸化リチウムと過酸化リチウム間で酸素電子をやり取りする反応を発見。充電容量は理論的に
従来の約7倍。コバルト未使用の為、軽量安価で2030年頃の実用化を目指す。
エアバッグ世界シェア20%「タカタ」品質問題で揺らぐ世界の自動車業界
「今やらないと、日本のクルマは負ける」エンジン研究の共同組織AICEのトップに聞く
自動車用内燃機関技術研究組合
充電容量7倍リチウムイオン電池