2012年06月20日
プロが教えない本当のドライビングテクニック パート1 ブレーキング編
よくプロのレーシングドライバーが言う「プロとアマチュアの差はブレーキングテクニックの差がそのままタイムの差になっている」と小耳に挟んだことがある方も多いと思いますが実はその先の事が最も重要なんです!
勿論、曲がる為のブレーキング所謂、ブレーキ初期の踏力をいかに減速最大Gまで短時間にもって行けるかがカギとなり、タイヤにかかる荷重によって、接地面の拡大と路面とタイヤの摩擦係数の増加によってよりコーナーリングGを増やせるかがポイントとなります。(タイヤを潰すこと)
もうひとつは、踏力の緩め方がポイントで、ステアリングと共にブレーキの踏力を少しずつ緩めていき、コーナーのボトム(クリッピングポイント)までに素早くアクセルに移行するのがより安定したコーナーリングを約束してくれます。(クリッピングポイント付近でのアクセル開度は2~3割程度)
しかしこれは速い速度から大きな減速を伴うコーナーリングテクニックであり、高速からほんの少し減速だけで曲がるコーナーでは危なっかしくて使えません!!
例えばですが、鈴鹿サーキットで言うと1コーナー、S字一つ目、デグナーカーブ一つ目、スプーンカーブ進入、130Rなどがこのほんの少しの減速で入っていくコーナーに属するのですが、これが今回のテーマであり、プロもあまり教えてくれないテクニックなのです。
一言で言ってしまうとプロとの違いは「場数」なのですが、「この車のコーナーリングスピードはこんなものやろ~」的感覚でプロドライバーはみんな曲がっています!!あとタイヤのグリップ、内圧変化、トレッド面の状態によって若干微調整をしているのみなのです。しかしこれが一番難しいテクニックでプロも鈴鹿の練習で飛び出す、クラッシュするなど上記のコーナーが殆んど!
私のフォーミュラのサイドポンツーンにグラベルの石をしこたまピットに持ち帰ってきて、プロドライバーに「何処で飛び出したん?」と聞くと恥ずかしそうに「○○」と殆んどがこのコーナー達の餌食になっているんです。
そしてプロとアマチュアのタイムの違いは、実はこの様なコーナーの違いが大きな「差」を生んでいるのです。
では、どうすればより速く、安全にこの様なコーナーを攻略できるのか・・・・・
それはステアリングがまだ真っ直ぐの状態の時に、コーナーに先駆けてブレーキングを済ませる事(曲がれる速度の95%程度の速度に減速しておく)。そして初期ステアと共にアクセル開度を4割~全開(コーナーのRによる)状態で加速しながら通過する。(これが所謂「場数」です)
この状態のコーナーリングではクリッピング付近から後半はまずアンダーステア気味でアウト側に少しずつ膨らむのですが、どアンダーならアクセルの踏みすぎ、ステアリング初期からオーバーステア気味なら進入速度の速すぎ、かもしくはブレーキペダルからアクセルペダルへの移行が遅すぎなのです。
これを安全にマスターしたい、プロと同等のタイムで走りたいと思われる方は是非サーキットでの練習をお勧めします。事前ご一報下さればアドバイス致します(無料)笑
完全にマスターすれば、後輪軸に加重の乗った「リアの掴み主導のコーナーリング」が出来るはずです!!
手応えとしては、「クリップから後半アウト側にはらむ時にフロントタイヤの接地面変化によってステアリングホイールが小刻みに勝手にソーイング状態(クルンクルンした感じで暴れる)になれば」間違いなくMAXでコーナーリングしていると言えるでしょう!!この経験がある方、いつもそう感じている方はアマチュアでもプロと同等のタイムでしかも、同等のテクニックをお持ちの方でありましょう!!!!
この経験のない方が、テクニック云々言うのは100年早いと思うのですが如何でしょう!!?(笑)
車、タイヤの状態を感じた上で、「目測で減速しながらコーナーリング速度を決める」これが一番難しいんです。もっとも重要なのは「場数」ですが、くれぐれも公道での実験はやめましょう~~~~!
あっ、書き忘れてましたが、コーナー出口付近は既にアクセル全開ですぞぞぞ~
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Posted at
2012/06/20 12:50:01
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