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モータージャーナリスト 町山絢香のブログ一覧

2011年10月31日 イイね!

【試乗五選・第77号】 ホンダスピリッツ復活への序章。

 今年末に新型軽自動車が、ダイハツ・タントやスズキ・パレットの対抗馬として、全高1.7m強の両側スライドドアを装備してデビューするわけですが、これが久々にホンダスピリッツを感じさせるものになりそうな予感です。

 というのも、スクープ写真が公開されて、フィットで定評あるセンター燃料タンクレイアウトを採用し、ハイト系に相応しい運転席着座位置の高さを誇り、それに合わせてステアリングコラム位置も高めに設定され、後席もフィットで定評ある座面跳ね上げ式で植木鉢などの長尺ものを立てらせて収納しやすい荷室にもなる設計で、それは正に初代オデッセイで日本にミニバンを定着させ、初代ステップワゴンで室内効率の良さを見せつけて以来の快挙ではないか、と今から楽しみなのです。

 後は、ハンドリングがナチュラルでありさえすれば、相当出来のいい軽四になるところですが…。

 そんな希望が見えてきたホンダに、続々とニューモデルが登場し、今回紹介するフリードハイブリッドとMCされたオデッセイがそれに相当します。


ホンダ フリード ハイブリッド・ジャストセレクション Lパッケージ 6人乗り CVT (276.3)


 これまでのガソリンエンジン車と同様の1.5Lエンジンをベースに、電気モーターで補助する方式のハイブリッド搭載で、動力性能面で不足を感じさせることなく、ガソリン車比で確実にパワー・トルクアップして、走りに余裕を感じさせる程でした。

 ハイブリッドシステムも自然な制御で、ガソリンエンジンと電気モーターとの繋がりが滑らかで、また全体的に軽めの操舵力だけど、電動PSの制御も滑らかであり、特にクルマへのこだわりがない方ならば、これと言った不満がないくらいの出来具合でした。

 だからこそ、エンスーな筆者は車両感覚が掴みやすいインパネ形状にし、ステアリングコラムをもっと高めにして、高い着座位置でドライビングする前提で、内外装のデザインをしてくれたらどんなに素晴らしいクルマになるか…と、悔やまれるところなのです。

 脚のしなやかさも相当なもので、より車格の大きい後述するオデッセイと比較しても優位にあるもので、ベースとなったフィット同様スポーツサスを意識しなければ、かなり走りの質感は高いだけに、惜しいところなのです。

 せめて、今度出る新型軽四「Nボックス」がフリードを超える全高で販売台数を稼いで、2代目フリードがNボックスを彷彿とさせるデザインで一新されれば、相当魅力的になるところなのですけどね。^^;


ホンダ オデッセイ Mエアロパッケージ 18インチ仕様 FF 6速?CVT (317.6)


 簡単に説明すれば、レギュラーガソリンでアブソルートに似た雰囲気のクルマです!

 というのも、エアロ付きでオプションの18インチアルミが装着され、そのアルミのデザインがアブソルートと共通なのです。

 エコカーブームの裏側で販売不振なオデッセイへのカンフル剤として投入された仕様ですが、実際のところ本物のアブソルートとの価格差が然程なく、それならばハイオクガソリン仕様だろうが何だろうが、本物にした方が余程お得なのでは…と思うものでした。

 実際に試乗しても、確かに外観はアブソルートそっくりですが、中身はファミリー志向の脚そのもので、柔らかめで締まりがない脚のまま18インチにインチアップしたために、荒れた路面での凹凸を拾いやすい傾向にあり、標準の16インチなら好転するでしょうが、わざわざカッコ悪い組み合わせにすることも…と思うものでした。

 先述のフリードにも傾向はありましたが、少しアクセルを踏んだだけでグワっと加速する動質で、丁寧に確実にスピード管理しながらドライビングしにくいクルマな印象でした。

 先代から継承された全高1.55mの立体駐車場対応パッケージングも、腰下が初代以来抜本的には変わっていないため、屋根だけ低くしたレイアウトとなり、それが結果的に車両感覚の掴みにくさに繋がっている、そんなところに先代からのオデッセイの根本的な問題点がある、そんな気がしてならないのです。



 Nボックスへの大きな期待とは裏腹の酷評になりましたが、この11月に予定されている4代目CR-Vも、正直厳しいところです。

 というのも、FFのみ2Lにダウンサイジングされて幾分か国内市場に配慮したところは見受けられるのですが、基本的な骨格は北米向けな現行型継承臭いだし、第一初代のカジュアル志向に戻りたいのか、又はホンダのハリアーになりたいのか、目指す方向性が曖昧な、そんな船出になりそうな予感なのです。(´;ω;`)
Posted at 2011/10/31 18:13:06 | コメント(1) | トラックバック(0) | ホンダ | クルマ

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「メルセデスやBMWと比較するのはやめましょう──レクサス新型ESを考える
https://carview.yahoo.co.jp/news/market/20190123-10378107-carview/

これね、次期GSが計画されてない、というのが謎の答えだと思うんだけど。」
何シテル?   01/23 21:07
モータージャーナリスト 町山絢香です。よろしくお願いします。
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