モータージャーナリスト　町山絢香のブログ一覧

　日産　ノート　直３・１．２　Ｓ　ＣＶＴ　ＦＦ　（１２５．０）　１３．０４（１０３０ｋｇ／７９馬力）


　これが、現行２代目ノートの最廉価グレードＳの外観である・・・。

　売れ筋グレードのＸとの違いに注目して欲しい・・・。

　何気に、シンプルで潔いデザインに思えるはずである・・・。

　それもそのはず。

　外装に関しては、ドアノブを始めとしてウレタン樹脂剥き出しになった部分が多々あり、爪でドアノブの塗装を剥ぐリスクを大幅に減少することが出来る・・・。

　そして、虚飾を廃した美しきインテリアを・・・。

　販売筋では、たったの５万円アップでより豪華でより豊富なメーカーオプションをバックにＸグレードを勧めてきますが、ここは低グレードフェチとして、または実利主義者として、あの貧乏臭い高級感に惑わされてはいけない・・・。

　見た目の爽快感では、明らかに虚飾を廃したＳグレードにこそ分があり、しかも５万円余分に予算が浮いた上で手に入るというのだから、むしろ積極的にＳグレードを推奨したい・・・。

　しかも、各地の日産ディーラーで安売りバーゲン実施中で、展示車若しくは試乗車の現物だったら相当にお安く買える絶好のチャンスなのです！

　ということは、唐沢さんと指三本でポーズやってる場合じゃない！ってことですよね？（マーチなら更に２０万円安いのだし・・・。）


　で、肝心の乗り味だけれども、運転環境に関して言えばシート座面平板でお尻がずれそうな？マーチのそれを思うと、相当にマシなノートの運転環境だし、車重１ｔ強に１．２Ｌ３気筒ＮＡは非力ではあるけれど、エンジンレスポンス面では売りのＤIＧ－Ｓよりも遥かに優れ、エンジンを使い切る楽しさではＮＡを積極的に推奨したいくらい・・・。

　それどころか、レスポンス過剰気味なスカイアクティブデミオよりも、革シートが滑りやすいベリーサよりもお勧めしたい・・・。

　それもエンジンパワートレインのみならず、ハンドリングでも同様に言えることで、デミオ程クイックじゃないけど、それが返って扱いやすさに繋がり、結果人馬一体感を得やすくなっているし、インフォメーション云々言えば、ホンダＮボックス勢を遥かに越えて、最近のスズキ軽のようなエネチャージで制御過剰感も薄いはグッド！



　ただ、ノートの弱点として、後席着座姿勢が寝そべり気味で前方見晴らし性がいまひとつであること・・・。とはいえ、足元の広さではカローラアクシオを凌いでいる。


　大人２名までならば、同じ１．２Ｌでも４発旧世代のＡＤバンを・・・という選択肢もあるけれど、お安い大人４人乗り小型車として、ノートのＳグレード指名でお勧め車の一つにするのもいいのでは・・・という１台でした・・・。