早朝5時48分、川越市から池袋に向かう東武東上線急行は、はや満席である。こんなに早起きして都心へ向かう事情は人それぞれであろうが、その表情に爽やかさはあまり感じられない。
かく言う私も寝不足で、半ば朦朧とドアに寄り掛かっている。
一週間の帰国期間は、仕事、接待、人間ドック、親戚の結婚式など、のんびりする間もなく過ぎていきました。
しかし最後の2日間、何とか時間を捻出し、福島まで令嬢308ccを飛ばして来ました。
秋の深まる東北道を、クルコン入れてのんびり…という思惑は残念ながら外れ、復興需要に行楽客が重なってか、結構な交通量。緊急工事のため車線規制区間もあり、神経を使うドライブでした。
福島市内は静かな印象。
東南アジアの喧騒から戻ると東京すら静かに感じることがあるので、自分の感覚のズレ?と最初は思いました。
しかし注意してみると、子供の姿が少ないことに気付きます。
書店には原発や放射能関連の本が何冊も、平積みで売られていました。
知人の中には、子供の健康のためやむなく福島を離れた人もいるし、中にはノイローゼになりかかっている人もいるようです。
無責任な「頑張れ」的発言は慎むべきと思っています。
それでも、ジャカルタの大気汚染に馴染んだ身には、福島の空の透明感が何とも眩しく、吾妻連峰の紅葉も今がまさに見頃、そして一緒に飲んだ友人達は悲壮感などおくびにも出さず、明るく前を向いて暮らしていました。
福島と、福島の友人達から、安らぎと元気を貰って、これからまたジャカルタに向かいます。
Posted at 2011/10/20 06:34:34 | |
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