先の連休、
ホント久々に半日以上のまとまった時間を貰えたので、
懸案事項の1つであった作業をさせてもらう為に師のガレージへ
生憎の小雨模様も軒下に頭から突っ込ませてもらえばボンネットを開けられますし、
埃がたたないように水撒きしてくれたんだと考えればむしろこの天気は今回の作業向きかも と
発想の転換でモチベーションを維持してみる
早朝、雨戸を開けた時には本当にガッカリした、
何で今日に限って雨なんだヨ って
強い雨足に延期もちらと頭をかすめたけれど
この機会を見送れば、年内にチャンスが巡ってくる可能性は限りなくゼロ‥
ちょっとぐらい濡れたって、コレは決行するしかないでしょう!
師の工場に着く頃には雨がほとんど気にならないレベルにまで天候は回復
やっぱり家で燻っていなくて良かった
有難い事に師は空いていたリフトスペースを使っていいと言ってくれましたが、感謝しつつも今回は辞退します
少し時間のかかる作業ですし、
リフトを使う予定のない今回の作業に、1基しかないリフトを占領してしまうのは勿体無い
リフトスペースには他の車を入れてもらう事にして、私は予定通り鼻先だけ工場の中に突っ込まさせてもらいました
これだけでも雨風は充分防げます
さあエンジンが適温に冷めるのを待って作業開始!
ダイヤルゲージを使って1番シリンダーの圧縮上死点を出したらアッパーチェーンを外して細い針金でつないでクランクケースに落としておき
バルブスタンプ防止の為、クランクを回して1番4番のピストンを少し下げておきます
これで準備は整いました
もう何をやりたいかお分かりですね
そう、散々勿体ぶりましたが、やりたかったのは単なるタペット調整です
(笑)
根気さえあれば誰にでも出来る単純な作業に違いありませんが‥
じゃあソレをなぜ自宅ガレージでやらないかと言いますと“シム”の問題があるからなのですよ
例えばコレがキャブレターのジェッティングだったとします
勿論それにも各種ジェットにエマルジョンチューブ、それにベンチュリーなんかが揃っている必要がありますけれど、
こと自分の車だけが対象となれば必要なジェット類はせいぜい各々数十個、
ベンチュリーやエマルジョンチューブに至っては数種類用意しておけばまず困る事はないでしょう
これならちょっと頑張れば、個人レベルで揃えておくのも難しくはありません
でもこれがシムとなるとそうはいきません、
何しろコンマゼロイチ単位で異なるシムを数百単位でストックしていなければならないのですから
おまけに私のエンジンに使ったバルブは通常の9mm径じゃなくて8mm径だとなると、作業が出来る場所は自ずと限られてしまうのです
作業をさせて下さいと切実に(笑)お願いしたのが前日だったにも関わらず、場所の提供を快諾して下さったばかりか機器の使用まで許してくれる師の存在なくして私のカーライフは成り立ちません
なにげに恵まれているんですね、私は
エンジンを組み上げてから走行 約7000Km
本当はもっと早く1000Kmくらいの時にやらなきゃならなかったタペットクリアランスの調整は
やはりというか当然というか予想通り狂っておりました
組む時に0.35mmに合わせたEX側は
①0.42②0.39③0.38④0.37
0.30mmに合わせたIN側で
EX側程変化はないものの、それぞれ
①0.32②0.32③0.31④0.30
といった数値になっています
これを調整して再びIN 0.3mm EX 0.35mmに合わせていくのですが、インナーシムはとにかく面倒くさい
だっていちいちカムシャフト外さなくちゃシム交換出来ないんですもの、、。
シックネスゲージ差し込んでクリアランス測定してシム厚の増減量を決めたらカムシャフト外し、
今入っているシム厚をマイクロメーターで計って次に入れるべきシム厚を求めたら、ストックの中から最適なシムを選ぶべくまたマイクロメーターを当てる
ぴったりのが見つかれば良し、
もしなければちょっとオーバーサイズを定盤の上に置いたペーパーで研磨して合わせる
そしたらまたカムをセットし、規定トルクでキャップを締め付けたらクリアランスを測定
規定値との誤差をチャート表に記したら、納得のいくまでまた同じ作業の繰り返し
地味で単純で、それでいて手間のかかる作業なんだけど‥
決して疎かにはできないんだよなぁ、タペット調整
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Posted at 2012/11/29 11:38:11 | |
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