名古屋からの帰り道・・・・語り口調版（稲〇淳二風で）

語り口調でいくので、ちょっと偉そうになりますが、
ご容赦のほどよろしくお願いします・・・



確かあれは10月12日の出来事です。
何で覚えているかって？
そりゃあ、なんたって全国オフの次の日ですから、忘れたりはしませんよ。そりゃあ。

前の日はすごかったなぁ
なんたって全国オフですからね、日本中から集まるんだ、フーガが！
121台ですよ！
そりゃもう壮観の一言ですよ！こんな経験めったに出来るもんじゃない。
参加してよかったと思いましたよ。めったに会えない人とも話できましたし、出来なかった人もいた。

そしてその後の名古屋名物制覇・・・これもめったにできるもんじゃないですからね、
おいしかったぁ・・・

そんな経験をした帰り道なんですけどね、

ナビを「自宅に戻る」「有料道路優先」にセットして高速に乗る、
後はもうナビに沿って帰るだけだ。

交差点もなければ、歩行者もいない。ほぼ一本道だ。
真っ直ぐ帰ればいいだけなんだ、疲れたら途中にあるＳＡやＰＡに寄ればいいだけですからね。

i phoneを車に繋ぐ、音楽が流れる。
いい気もちだぁ、時々歌ったりなんかしてね。
もぅ周りは暗くなってきているから対向車も中は見えませんからね、
自分だけの空間になるわけですよ。

でもそんな事も１・２時間すると
うつら～、うつら～としてくるわけですよ、二日間の疲れが出たんですね。

ＳＡに寄って休憩するんですが、なかなかうまくとれない。
そこで音楽から怖い話にかえるわけですよ、そうすると先が気になって
眠たいと思ってる暇ありませんからね。
これが正解だった。順調に運転できるわけですよ。

そうしているうちに、高速の看板に分岐点の表示が現れる。
大阪と京都方面の。
分かってはいますが一応ナビの表示を見てみると・・・
「おやっ？」と思うわけですよ。

ナビは2画面になっていて右が現在の自分の走行場所を表示し
左は３つ・４つここからＳＡやＰＡ。出口やＩＣを表示し、
分岐点が近づくとどちらに行きなさいと表示が切り替わるわんですが、


それがない。


「おっかし～～な～」と思ったんですが、どちらに行ったらいいかは分かるわけですから
そちら行く車線に変更しようと右を見ると・・・



いるんですよ、



くるまが！






たまたま後ろに車がいなっかたのでスピードを落としてその車の後ろにつこうとしたら


その車の後ろにも車がいる。

「早く行って下さい。早く行って下さい。」と思うんですが、これがなかなか行かない。
分岐点がせまる。
でも速度を落としても隣の車は並走して前に行かない。

でも、無理やり車線変更するわけにはいきませんからね
高速道路なんですから、スピードが出ているわけだ。
そんなことをしたら大事故だ。



そうしているうちに分岐点を過ぎる・・・
でもまだあせることはありませんからね、
反対方向を走っているわけではないですし、
次で降りればそんなに遠回りになるわけでもない。

そこで、中央から右車線に移って
もう一度ナビを見てみる・・・すると


動いてないんですよ、左側の画面が。
最後の場所はとうに過ぎた場所なんだ。

前方を確認しながらナビを何度か再検索してみる
でも、画面は変わらない。
もう一度・・・・と思っているとふと右側が気になる



すると



見えてるんですよ出口が・・・
そうしているうちに横から後方に出口は過ぎていく・・・

「やっちまった～～～～～！」

と、思ったんですが　もう遅い。
もう次の出口まで待つしかないんだ。

次の出口を待つまでに、ナビを弄ってみるがもうどうにも動かない。
それどころか左側の地図も高速以外の道路は全て消え、地名も消えて
もう真っ暗な画面の中、一本道を走っている画面になる。

早くどこか安全な場所に戻ってエンジンかけ直さないと。
そう思いましたね～～。
そうしているうちに高速道路の案内板には　舞鶴の文字が出てくる

あせりましたね～～～。

舞鶴についてしまったら日本海側に出るということだ。
まだこれが昼間なら　舞鶴港でも行こうかということになりますが、
今は夜だからそうも行かない。

そうしているうちに高速の出口が見えてきました。もちろん今度は降りましたよ。
料金所を出る。

さてどうしようかと思いましたよ、
何せナビはもう真っ暗な画面の中を走ってるんだ、辺りを見ても街の光が見えない。
これが知っている場所ならあっちに行って～、こっちに行って～～もできるがそうはいかない。

初めて降りる場所ですからね、しかもそこは端に止める場所もないし後ろから車も来ている。
止まる訳にはいかない。そのまま進むしかないわけですよ。

そうしているうちにT字の交差点に出ると右側にに小さな飲食店のような物が見えてきた。


「助かった～～～」


市街地の端のほうに出てきた、これでもう大丈夫。そう思ったのがいけなかった。
少しでも正しいルートに戻りながらついでにガソリンスタンドを探そうと左に曲がったんですが・・・

いつまでたっても建物の明かりが見えない。それどころか道は登り続けラブホテルや変な建物が見えては消えていく・・・

「これは山を登っている！戻らなければ！」
そう思ったんですがもう遅い。片側1車線で後ろには後続車、
反対側には感覚を開けて対向車が下りてくる。脇に止めるスペースもないし、わき道もない。
もう前に進むしかないわけだ。

そりゃもう怖いですよ、
「やだな～、やだな～～」そう思いましたけどひたすら山道を登っていきました。


そんな中、ふと左を見ると明かりが見えてきた。
しかもよく見るとセブンイレブンの看板の明かりだったんですよ。

「助かった～～～～」本当にそう思いましたね～～～。
そこで車を止める。トイレも行きたかったし、のども少し渇いている。
次いつコンビニに着くか分からない。
もちろん入りましたよ。しかし思ってた以上にあせってたんですね～～～。
思わず言ってしまったんですよ。

「ここはどこですか？」って・・・

その瞬間コンビニ内の雰囲気が変わったんですよ


「しまった～～～！」と思ったんですがもう遅い。
これがドラマや映画なら不思議ではないですがね




現実に言う馬鹿はいない。




商品整理をしている男性はなぜか遠ざかり、理由を話しても空返事、
レジの女の子は目を合わせようとしない。

レジの女の子ですよ。商品を買っているお客さんですよ、
笑顔で明るくとは言いませんが、お客の方を向いて「ありがとうございました」と
言ってもおかしくないのに。
終始うつむいたまま何も言わない。こちらから話しかけても返事もない。
まるで目を合わせてはいけない人を目の前にしてしまったような感じなんですよ。

まぁそれも仕方ないかもしれませんね、

車に戻ってエンジンをかける・・・ナビの画面は変わらない。
コンビニの光以外ない静かな暗闇だ、

もう一度切ってエンジンをかけ直す・・・でも画面は固まったまま。
ナビが壊れた！？それとも・・・・
その時はそう思いましたね。

でも理由はどうであれ、
現在地もわからないこんなところで壊れてしまったら帰れない。
「勘弁してくれ～～、勘弁してくれ～～」
そう思いながらまたスタートボタンを押したんです。


そうしたら・・・



いつものナビ画面に戻ったんですよ！！


ちゃんと周辺道路・地名が表記され、
目的地を「自宅に戻る」にしたら黄色で行く道を示してくれるんです。
その時メーター類をみると帰りのガソリンが足りない。

そこでナビ検索すると・・・
ちゃんと出る。ルート追加してその場所に行くと・・・




ないんですよ！


スタンドが！！



そんなはずはない。地図にはちゃんと表記あるんですから、書き換えも車検の時しているから
そんなに古くないからないなんて事はないはずなんだ。
かつてあった痕跡すらない。

そんなことありえないんだ。

考えていても仕方ないから次にいくと閉まっている。
そして3番目にやっとセルフスタンドについた。

後会計で建物の中での支払いの為、
払う時にそこのおやじさんに起きたこと話したら。
「大変でしたね」と笑って言ってくれた。
何かほっとした感じしたな～～～～～。

その後？

もちろん何事もなく帰りましたよ。
今も普通に動いてます。


あの夜の出来事・・・
いったいなんだったんですかね～～～～。


そんな話もあるんですよね。