CVTジャダー対策

CVTオイルも新車から交換されていないようなので交換します。

車検切れで走らせた事が無いんでジャダーの有無はわかりませんが同時に対策もしてみます。

一般的にCVTオイル交換の手順は、交換後CVTクラッチの当たりつけ（焼きこみ・擦り合わせとか色々言われてる）を行った後再度オイル交換をしCVTの学習をし直して終了という手順ですが、前の職場でこの車に携わっていた時に調べた内容はこうです。

この年式のCVTはトルコン制御ではなくスタートクラッチ制御です、ジャダーはこのスタートクラッチに鉄粉等が付着して発生します。

交換後のCVTクラッチの当たりつけとか呼ばれている作業はスタートクラッチに付着した鉄粉等を削り取る作業で、オイル交換を２回行うのはミッション内部に残った抜けきらなかった古いオイルを１回目の交換時の当たりつけ作業で撹拌されたオイルを再度抜き取る事で出来るだけ古い残留オイルを少なくしようという事です。

鉄粉を追い出す作業なら別に新しいオイルでしなくても特に問題ないと考えオイル交換前に削り取り作業を行う事に。

削り取り作業の手順は
　　（１）Dレンジで３秒間フルアクセル
　　（２）Nレンジで15〜20秒間3000rpmを保つ
　　（３）Dレンジで３秒間フルアクセル
　　（4）Nレンジで15〜20秒間3000rpmを保つ
　　（5）Rレンジで３秒間フルアクセル
　　（6）Nレンジで15〜20秒間3000rpmを保つ
です。

作業は安全を確保した場所で行いましょう。

リフトに移動し作業再開。

CVTサイドにあるドレンボルトを外せば簡単に抜けます。

抜き取ったCVTオイル。

ナラシが終わったLSDオイルみたいに鉄粉でギタギタです。

ディーラーではCVT（AT）オイル交換は不要みたいに言われていた時期もありましたが、やはり最低でもある程度あたりが出た早い時点での交換は必要だと思います。

ドレンボルトに付いているマグネット。

鉄粉がどっぷり。

清掃後はこんな感じ。

今回使用するのはホンダ純正HMMFとマグネファイン ATF PSF オイルフィルター。

主に鉄粉がジャダーを引き起こしていると考えるのでオイル交換では一時的な対策としかなりません。

オイルラインにフィルターを新設し発生する鉄粉を除去するようにします。