ずいぶん更新をサボっていましたが、3台分まとめて近況です。
① C5
走行距離温存をはじめて1年半、ODOの伸びは予定通り抑えることができ、つい最近77,777 kmを迎えましたので、記念撮影。
73,000 kmでAdvan dBを履き替えて、ちょっと前まで絶好調だったのですが、3,000 km~4,000 km走ると、dB新品の美点である得も言われぬ異様な軟らかさがどこかへ消えて、夢の時期が過ぎ去ります。ちょうど今が現実に目覚めるときで、あぁ・・ちょっとフツウの静音タイヤになったなという状態になっています。といっても、中・低速域での特筆すべき当たりの軟らかさがなくなるだけで、依然として全速度域で静かですし、特に高速域ではハイドロ効果+アクティブサス効果で空飛ぶ絨毯全開になりますので(これは7年以上が経過しても新車のときと一緒)、タイヤの力は関係ありません。次は、いつスフィアを交換するかですが、すでに5月5日付ブログで報告したように、リアスフィア油圧バルブのトラブルで「抜けた」ときの感覚は体験ずみですので、おそらく”そのとき”は気づけると思います。少なくとも今のところ全く問題ないダンピングと姿勢制御ができていますので、続く限りは現状を楽しみたいと思います。
② プリウス
デミオXDにかわり、この5月に我が家の足クルマに着任してくれたプリウスSツーリングですが、早くも走行距離が7,777kmに達しましたので、記念撮影。
まだまともにプリウスの感想を述べていませんでしたが、導入の目的は完璧に達成しています。もとはと言えば、一度は惚れて手に入れたデミオXDとの予想外の相性でした。小型ディーゼル技術に強く惹かれて所有したものの、年齢のためかどうにもあの視線が常に縦揺れするダンピング特性に慣れることができず、1年あまりという短期間で手放すことになったのです。次の足クルマについては、当初デミオと選択を迷った現行Cクラス(ここの文脈が通じない方は、無視していただくか、旧おかげんいかがですかブログをご参考に・・)をイメージして、C5ほどでなくとも揺れない足回りをもつことを条件に・・ということで物色することになりました。
そうこうしているときに目についたのが、昨年後半にフルモデルチェンジしたプリウスでした。それまでのプリウスは、もちろんハイブリッドの代名詞ですし先進的な動力源の魅力はありましたが、足回りについては、タクシー待ちしていてプリウスがくるとがっかりするというか、特にリアのダンピングの悪さはなぜそれを放置しておくのか、というレベルだったと思います。ただ、今回はマスコミの新型試乗記などをみても乗り心地がかなりよくなっているという評判でしたので(といっても、鵜呑みにはできませんが)、これは是非機会を作って試乗させてもらおう、と考えたのです。で、実際に試乗してみると、予想以上にソフトで揺れない乗り心地になっていることに驚きました。また発進時のハイブリッドのしつけがいっそうよくなって、モーター単独で滑るように発進し、気づかないほどスムーズにエンジンが始動してかぶさってくるというのも好印象のポイントとなりました。これなら4気筒ハイブリッドも悪くない(4発の音が嫌いなので)と納得し、遅ればせながら人生初のハイブリッド所有を前向きに考えようという結論に達したのです。
実際に所有して約4ヶ月、7,900kmあまりを走行して、確かに乗り心地の良さを実感しています。特に後席の感触は(それまでのマイナスの先入観があるから割り増し付きですが)かなりすばらしく、あまり上手とは言えない家族の運転でも不快な突き上げや揺れはほとんど感じません。運転席でもほぼ同様です。デミオXDの場合は、確かに文字で表現するとダンピングは良好で、ピッチもロールもよくおさえられているのですが、シャシー全体が細かく上下するバウンスが残ってしまっていて、結果として運転者の視線が上下動して落ち着かない乗り心地になっていました。パッと乗る分にはいいのですが、所有者として繰り返し乗ると、いただけないんですね、これが。この点、プリウスはかなりよく調教されていて、運転席でも快適です。特に通勤に使う程度の中速域(~80 km/hr)では揺れが少なくて、クルマのサイズ感がちょうどよいことと相まって、総合的にはC5より楽なほどで、今では日常ユースである限りプリウスを選択することに迷いはありません。一方で、なぜだか助手席の印象は全くよくありません。常に路面のザラつきがフロアを通じて足に伝わってくるのです。何となく、頭の不安定は揺動も運転席より強い気がします。フロントストラットの位置取りや、マウントの影響でしょうか・・。運転席であまり感じないのは、各種ペダルやフットレストに足があるので入力が緩和されていることや、ステアを握っているため(ハイブリッドの恩恵かステアの微振動はきわめて少ない)助手席とは体を支持する条件が違うことなどによるのかもしれません。いずれにせよ、このクルマはステアを握っていないときには助手席より後席の方が個人的にははるかによい印象です。この点からは、タクシーに向いているかもしれませんね。
③ コスモL
8月、今年も無事に車検を通りました。所有してから4回車検を通ったことになります。ここに至るまで、トルクグライドからと推測しているオイル漏れ、ブレーキシリンダー、キャブパッキンの破損(フルOH)、クラッチカバー破損(クラッチOH)、クーラーコンプレッサー焼付(OH)、排気二次エア漏れ、そしてフロント・リアのショックアブソーバー交換とOHを経てきましたが、今回はこれら主要な機関部分の問題がありませんでしたので、ちょっとシートの問題への対処を・・。
このクルマはもともと九州の某地に相当よいコンディションで居たのですが、経年変化で運転席のシートが破損していました。そこで入手する際に現地の業者にお願いして、後席中央の生地を切り取り、この部分を合成皮革で覆った上で、オリジナル素材を用いて運転席座面を修復してもらいました。
ところが、やはりもともと痛んでいた生地は何年ももつわけではなく・・。昨年あたりからまた運転席の座面に裂け目が見え始めていました。いっそシートを当時モノレカロに・・とも考えたのですが、オリジナルシート形状のホールド性はいただけないもののやはりオリジナルの形は守りたいということで、今回も地元のマツダさんにお願いしてシート修復を(もちろん外注ですが)お願いしてみました。
もともとの様子はこうです(助手席、破損なし)。
これが、張り替え完成後の運転席です。
側面の合成皮革はそのまま残して、今回は座面のみを交換してもらっています。
生地についてはテキスタイルパターンは似たものが全くみつからないそうで、それなら色目と、すべりにくい素材で・・ということでこのようにしていただきました。縫製パターンだけはオリジナルを模倣してもらった形です。
生地がしっかりめになったので、ヤレていた座面が少ししっかりした感じがあり、結構使用感は良好で、思ったよりよい印象です。
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2016/08/31 18:58:58