■ご質問にもあったので、
ちょこっと説明してみたいと思います。
車において
交通事故を想定するような物なので
過度の心配は要りません。
4号炉は、停止中の為
ほやほやの燃料が
プールに浸かってます。
後地盤沈下で建屋が傾いている
ので、プールの下に
つっかえ棒を入れる補強中です。
■問題は、熱量が高く、燃料が水に浸かっているだけという事です。
・5/27 HTCRep.1.5
「 原子炉内が崩壊熱のみによって加熱されている場合に必要な水の投入量の推定 」
(公表データに基づく福島第一原発の燃料データのまとめ)
から発熱量のグラフを引っ張ってきます(貼付のグラフです)
東北大圓山・岡島
/小宮研究室さんのHP
で計算がなされています。
■対数のグラフなので、実際の熱量はもっと下がっているグラフになりますが、
4号機のプールの熱量は既に炉内の熱量を上回っている可能性が強いのです。
■実際の危険に関してはプールの破損が怖いです。
ご存知のように汚染水が一杯なので水を馬鹿みたいにかけているとあふれます。
水を再利用して循環させるのは、蒸発させて水量を減らす、そういった狙いもあるのでしょう。
■水がなくなれば燃料の溶融が始まります、
ただ、建屋は孔があいているので水素は溜まりにくいはずです。
と言う訳で水素爆発の危険は極めて低いというかほぼないでしょう。
■怖いのは水蒸気爆発です。
万が一線香花火みたいに、真ん丸い塊になって、
残った水にジュワって浸かると、火山におけるマグマ水蒸気爆発
と同じで爆発してしまいます。
爆発よりは
ダーティーボムであることが怖いです。
しかも水素がないので、一気に上空ではなく、
四方八方に飛び散るはずです。
■夏~秋に起きると時期的にも太平洋高気圧が張り出しますので
東風が頻発しやすいです。
今度は逃げる人は逃げますから多分パニックも起きるでしょう。
と言う訳で
安定していても、解決には程遠いという話でした。
■急に計画停電を実施しだしたら危ないと思っています(苦笑)
3月15日の計画停電は、緩やかな外出禁止令だったんだろうな、
って思ってますので。
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おまけ) 浄化装置の漏水がガムテープとか言ってますね・・・
ホースならホースバンドのはずなのですが、一体何なんでしょう??
塩ビ管を無理曲げして隙間がある(ガムテープを詰めてみた)と言うのがイメージなんですけど
インチ管に対応できないわけじゃあるまいし・・・
何にせよ、両側から作って、角度が合わないとか、フレキがないとか^^;
設計屋さんの頭の中をそのままプラントにしてしまったのかもしれませんね。
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原発情況 | 日記
Posted at
2011/06/29 14:10:40