残念ながら私は原発プラントの人ではありません。
あくまでフローなどを見ながら勝手に判断しているだけで、
そこは自ら、調べたり、人のブログから学んだり
意見を頂いたり(弘2型さん他)
原因を絞り込んでいます。
色々な意見があると思います。
今回の場合は津波で二次冷却系をすべて持っていかれてしまいましたし
海水が浸入すれば電気系統はぼろぼろです。
海水はこれまたよく電気を通します。
私的には、
1)津波だろうが、鉄塔だろうが、電源喪失は致命的
2)電源喪失をした時に、パッシブシステムが如何に正常に作動するか
またパッシブによって電気が得られないか?
3)自然エネルギーでも何でも、非常用電源として得たい。
この3点が重要だと思います。
難しいのは2)で、
結局は崩壊熱をどうやって除熱するか
たった、これだけのこと。
その点は例えば院長先生も気づかれてらっしゃると存じます。
2011年05月03日
3月11日のSNS(当時の私的予測内容)
地震で原子力発電所は、自動的に停止はしますが、崩壊熱が数パーセント残ります。しかも、長期間。
1100MW x 3 x 数パーセント
でも、たいがいの熱量で、海の水で熱交換をしないと炉心の冷却が維持できません。
あとは、RCICという緊急炉心冷却装置で冷やすしかないと思うのですが、これは数日(あんまり記憶なし)くらいしかもちません。(炉心の蒸気で回すので、電力が必要ありません)
それまでに、どうやって非常用発電機を復旧させるかでしょう。
ただし院長先生は一つチクリとされているのは
津波で電気系統ぼろぼろなのにどうやって電源を系統ごと回復させるのと言うことでしょう。
非常用電源系統のあり方を大きく感じさせるものですね。
ただ、除熱機構さえしっかりしていれば
何とかなると私は思っています。
怖いのはそういった事への検討の話が
まったく聞こえてこないことです
**********************************
■理解としては非常に浅い段階のエントリーですが
(今となってみると間違いもちらちらと)
パッシブで、熱を除熱できればいいだけです。
ただ、この点が40年余もほっておかれていたと言うことのほうが驚きではあるのですけどね。
2011年05月13日
事故発生当初の話【原発こそエコ電源を確保せよ】
■「全電源喪失」してしまうと、最後の砦は余熱による蒸気を循環させると言う、
もう一つの「予備ラジエータ」を動かす。と言う事になる。
そしてそれは蒸気圧で行われる。
■つまり動いているうちは冷やしてはいけないのだ。
冷やすと蒸気の力が弱って、
止まる可能性が出るからだ。
逆に言えば、「独立電力系」を持つICやRCICがあり、
それが何らかの弱い電力で、
パッシブであろうと制御ができたならば、
時間稼ぎがより可能で
後は、そういった場合の電源回復の為の
外部電源のつなぎこみの訓練をしていれば、
今後は防げるはずだ
*********************************
ちなみに除熱は今後もずっと必要です。
でも空冷装置一つであんなに冷やせるんですよ^^
今回の事故の怖さは、その、核分裂からすれば微々たる除熱を除去できずに
メルトダウンを起こしたことにあります。
ようは電源が切れようが、海水に埋もれようが
独立電源かつパッシブで、原子炉が自立的に
冷却が可能かどうか、そこを解決することは、その部分の耐震性を高めれば
十分に可能なはずです。
逆に言えば・・・出来ないんだったら、原発は全世界どこでも危ない物体。
これは日本だけの問題なんかじゃ断じてないんです。
日本の原発の方針を飛び越して大事な問題です。
参考
当ブログを電源喪失で検索
ブログ一覧 |
原発の将来 | 日記
Posted at
2011/09/12 00:56:12