■心筋、筋肉といった部分において、
濃縮部位、内向きカリウムチャネルの存在が重なっており
更に細胞外のセシウムが細胞の電位を
ブロックすることが分かってきたのです。
後はこれが心臓に関わっている事を示したいと思います。
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■その邪魔される電流は
遅延整流カリウム電流とも言われ、
心電図ではIKRと表現されます。
遅延性カリウム電流は大きな役割を心電図においてなしている
QT延長の原因の一つに
、「遅延性カリウム電流の延長」が列記されている
QT延長を促す病態にはこれだけあります(参考)
■
つまり、遅延性カリウム電流の延長は、
QT延長という心臓における心電図異常をもたらし
心不全の主な要因になる、という事です。
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■ここにセシウムは無害であるという、論拠は崩れました。
1)細胞外のセシウム蓄積が、
遅延性カリウム電流を阻害することは、
パッククランプ法として確立されており
2)セシウムはカリウムチャネルという選択透過性により細胞外に蓄積する。
3)薬害によって、遅延性カリウム電流が延長することにより
QT延長症という病気がある。
■QT延長についての害は、実は最近ようやく気付かれた物です。
チェルノブイリの頃はそこまでの研究はなされていませんでした。
なぜか?心臓病の薬はイオンチャネルの、促進や妨害によって
心電図、つまり心臓の電流異常を修正する物であったからです。
最近の研究によって
やっと明らかになってきた分野が
QT延長なのです。
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■ちなみに嘘と思う人は、これを見ればいいと思います。
医薬品によるQT延長の最新知見(H18)結局は医薬品副作用と同じ作用をセシウムが及ぼすと言うことであり
セシウムの蓄積は
医薬品副作用を、ものすごく起こしやすくなるんじゃないかな?と思いますが、
死因としては複合しますから、
セシウムの害って明確にはならないと思う。
面倒です。
■
この論文も、興味深い表現がありますね
キニジンに似た作用をセシウムは起こすと思われます。
イオンチャネルの異常、ですか、類似症状を起こすのでしょうね、
後心肝腎の疾患が、同様効果を促進する・・・
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■もう一つ、テイジンのお薬
TMX67のプレゼン資料より
このようにカリウムチャネルの遮断などによるQT延長は
しばしば心停止などの突然死を招く物であり
薬の副作用を減らすために、様々な研究が進められています。
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いずれにしてもQT延長は心臓病治療薬の
最先端にして重要分野です。
ここ10年の研究でやっと機序が分かってきた分野であり
そこには遅延性カリウム電流のブロックが
大きな原因として挙げられています。
遅延性カリウム電流のブロックはセシウムの起こす機序です
(パッククランプ法)
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■
このようにして、チェルノブイリにおける、
心停止の頻発、については
セシウムが極めて怪しい役割を為しています。
セシウムが、蓄積しやすい部位には他に脳があると言われています。
内向きカリウムチャネル電流(遅延性カリウム電流)の阻害が
脳においても何らかの機序を為すなら、
それは脳におけるチェルノブイリの被害も
セシウムによる害であるという仮説に結びつくでしょう。
次でまとめます。************************
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セシウムの毒性の盲点 | 日記
Posted at
2011/11/27 21:43:51