■岡山大学の研究によって、
アスベスト被曝は、
含鉄蛋白=フェリチンの沈着を招き
重金属吸着によって
ラジウムの吸着
ホットスポットの形成
を招く指摘が為されています。
■岡山大学中村教授によれば、
アスベストに対する炎症等の結果
含鉄蛋白=フェリチンの沈着が発生し
肺組織内で
ラジウムホットスポットが形成されるわけです。
■アスベスト小体の正体こそが、フェリチンに原因を持つ誘導体であるわけです。
そのフェリチンには貼付の図ですが
カドミウムなどの重金属の誘導の
特徴がありました。
※カドミウムはガドリミウム(真ん中)の大分右のピークCdです。
■
一方血清フェリチンは、肺がん、肝臓がん、すい臓がん、血液ガン
等、どちらかと言えば悪性かつ転移性の高いガンの腫瘍マーカーです。
■
逆に肝臓はフェリチン等で重金属が拡散しないよう、解毒の為に内臓沈着させます。
その為、腫瘍マーカーとしてだけではなく、肝疾患におけるマーカーともなるわけです。
■
体内ホットスポット、重金属の誘導
これらには相関があるといえるわけです。
■
まとめですので繰り返しになりますが、フェリチンは恐らく重金属である
ウラン、プルトニウム、ストロンチウムの沈着も、促していると思われます。(肝臓機能)。
(次エントリーにて紹介)
■沈黙の臓器である肝臓そのものが、
放射線防護を果たしているとすれば、これまた面白い事です。
■同時にタバコなどの害の一つにはフェリチンの形成があるのですから、
タバコ(フェリチンの形成)、酒(肝臓への悪影響)
は
内部被曝に対しても複合要素となるべき物で
学術探究心的には今後の福島における内部被曝との関連も
恐ろしくもあり、興味深く見守る物だと思っています。
■尚、ヨウ素は甲状腺、セシウム134,137は筋肉に溜まるデータがありますので、
これらは別々に作用すると推定しています。
(セシウムは奇形との関連が気になりますが)
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【おまけ】
※カルシウムに関しては
一般的には、ビタミンD、副甲状腺ホルモン(PTH)、カルシトニン等のホルモンと
骨芽細胞、破骨細胞が関与しているはずですが
もしかすると骨のカルシウムの取込にはフェリチンは関係ないのですが、
意外なフェリチンとの接点がありました。
トランスフェリンという物質です。
■トランスフェリンとは、鉄を運ぶ運び屋で、骨髄に鉄を運びヘモグロビンを合成させます。
とあります。どうも
鉄イオンと重金属関係を含む体内物質の移送とは
関連があるのかもしれませんね。
あさひ病院HPより
引用
9. 鉄(Fe)、総鉄結合能(TIBC)、不飽和鉄結合能(UIBC)、
フェリチン、トランスフェリン
基準値
血清鉄 男性60~200μg/dl、女性50~160μg/dl
総鉄結合能 男性250~380μg/dl、女性250~450μg/dl
TIBC=トランスフェリン×1.3
不飽和鉄結合能=総鉄結合能-鉄
フェリチン 100~250ng/ml
トランスフェリン飽和率(TSAT) >20%
TSAT=〔(血清鉄/総鉄結合能)×100〕
「貧血だから鉄を取らないと・・・」という会話が日常でも使われるように、鉄が欠乏すると貧血になります(小球性低色素性貧血)。また透析患者さんでは、エリスロポエチンの使用などで鉄利用が行われ鉄欠乏になりがちなので、ある程度は定期的に鉄を補給する必要があります。それには経口、静注の鉄剤投与がありますが、経口では鉄の吸収率が悪い(30%ほどしか吸収されない)ので、主に静注が用いられます。
鉄投与時期は透析患者さんでは主に、フェリチンとトランスフェリン飽和率を指標とします。フェリチンとは鉄の貯蔵庫であり、つまり体の中にどの位鉄があるか反映します。一般に、このフェリチンが100ng/ml以下で鉄補給が薦められています。また鉄(血清鉄)は必ずしも体内鉄の有無を反映しないので、トランスフェリン飽和率が用いられます。トランスフェリンとは、鉄を運ぶ運び屋で、骨髄に鉄を運びヘモグロビンを合成させます。そのトランスフェリンに鉄がどれだけ結合しているかをみるのがトランスフェリン飽和率で、20%以下で鉄補給が薦められます。
総鉄結合能とはすべてのトランスフェリンと結合できる鉄の総量を表し、不飽和鉄結合能とは未結合のトランスフェリンと結合しうる鉄量を表します。
引用終
Posted at 2011/06/14 13:01:55 | |
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