■巷では仁徳帝の「無税」のお話で
論争が起きているとか。
左巻きはそんなの伝説ニダとうるさいのですが
折角なので検証してみましょう。
■時代背景は?
仁徳帝は5世紀前半というのが
考古学や神話、そして中国の史書から割り出される話です。
紀元400年前半、であるんですよね。
(いわゆる倭の五王)
証拠。(
運河と倉庫群の遺跡が出てるんです)
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■そもそもなぜ無税にしたのだろう?
色々理由はありますが
「耕地が大幅に拡大を続けていたから」と言えますね。
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■そもそも大和王権が出来たのは、河内湖などの水運があり
徐々に耕地が広がる環境にあったから、と言えます。
特に河内湖は淡水化していましたから
比較的容易に作物の栽培が出来たんですよね。
ですから、奈良盆地、河内平野の生産力拡大は
日本の形成に大きな影響を及ぼしています。
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■仁徳帝は大きな公共事業を行っています。
即ち運河≒水抜きを行って
河内湖の縮小と水害の頻発の回避
水運の強化を行っているんです。
そしてそこに難波宮を置いたとされています。
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■いずれにしろこの様に、
耕地が大幅に広がっても
税金があって投資が出来なければ、新田は出来ません。
また、面白いのが、
大阪の住吉大社には
「種貸し社」なる物があります。
要するに、最初は金貸しならぬ種貸しだったんです。
(変な意味じゃないですよ)
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■と、考えると、
開拓新田開発の為に
無税の特区を作って、種貸し事業を
民間にさせながら、産業(農業)振興を
図った事が見えて来ますね。
という訳で仁徳帝は別に、
左翼思想に染まった訳ではない(笑)
と考えると、
公共事業は何ぞや?
税金の免除はどんな意味を持つ
(民間活力の導入)
もあった訳で、
そこには土建の利権みたいなものも
当然あった訳です。
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■という訳で、
聖帝伝説は嘘じゃないけど
別にお花畑でそうした訳じゃなく
何だか自民党の親戚みたいな事をしていた。
(ある意味田中角栄的政策)
という事を書くと、
不敬だとか崇高な理念とか
言われちゃうかもしれませんが
聖人でもお花畑でもなく
現実感覚に優れた指導者像が見えてくれば
いいのだと思いますし
当然当時は独占禁止法も
公職選挙法も
労働者保護の法律もあった訳ではありませんから
あんまり神聖化して、
今の日本がーとか言うのは
馬鹿な話だと気付けば面白いかなと思います。
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■
変な言い方この聖帝伝説
左巻きの方が喜びそうな内容なんですが
天皇制アレルギーが、
否定しちゃうんでしょうね(苦笑)
テンノウガー
シンワガー
コウキョウジギョウガー
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■そんな訳で…
古代は古代で面白いですけど
結構厳しくて大変な世界ですから
あんまり夢は見過ぎないように。
そして勝手に幻滅しないで
ほしいものですね。
Posted at 2015/03/06 13:52:33 | |
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