2012年11月06日
サーキットの設計
最近,ブログネタが偏り気味でスミマセン。。。
いくつか,シリーズものは考えているんですが,まだストーリーが描けてなくて・・・
来月からはオフシーズンにもなりますので,ボチボチ考えていこうと思います。
さて・・・またF1絡みのネタです。
先週,第18戦のアブダビGPがありました。
今シーズンは全20戦で,残すはアメリカGPとブラジルGP。
ワールドチャンピオン争いもまだ決着が付かず,なかなか面白い展開になっています。
観戦するにも,コースがわからないと面白くないので,コース図見て,予習してから観戦するんですが・・・
最近できたサーキットって,ほとんどが同じ設計者です。
ヘルマン・ティルケさん(ドイツ人,写真の人)
バーレーン・インターナショナル・サーキット(バーレーン)
上海インターナショナルサーキット(中国)
バレンシア市街地コース(スペイン)
マリーナ・ベイ・ストリート・サーキット(シンガポール)
ヤス・マリーナ・サーキット(アブダビ)
韓国インターナショナルサーキット(韓国)
ブッダ・インターナショナル・サーキット(インド)
サーキット・オブ・ジ・アメリカズ(アメリカ)
・・・等々,まだF1開催していないサーキットでも数多くを手がけています。
本人も,アマチュアレースに参加したり・・・とドライバーでもあるようなんですが・・・
これだけ多くのサーキットを手がけるということは,さぞかしセンスがあるんだろう・・・と思いますよね?
ですが,巷では”ティルケサーキット”などと揶揄されるほど,面白みがない・・・と評価されている面もあります。
なんでも,F1界のボスと言われているバーニー・エクレストンに気に入られたようで,
ここまで多くのサーキットを手がけてきたんだそうな。。。
F1を招致したい国では,「ティルケ設計のサーキットでないと・・・」というのがあるんでしょうね。
何で面白みがないかというと・・・コースレイアウトがワンパターンなんですよ。。。
特徴1:3つのセクションに分かれる
セクター①:ストレート中心のセクション(だいたい,2本のストレートが連続。)
セクター②:高速コーナセクション(だいたい,どっかのサーキットの真似。)
セクター③:低速コーナセクション
よく言えば,3つの要素をバランスよく配置しました・・・なんですが,どこも同じに見えたりします。
また,セクター②の高速セクションはやれ古きよきシルバーストーンのパクりなど,
過去のサーキットのあるセクションのコピーがよくあります。
そしてだいたいセクター①での長いストレートの後に,低速コーナを設けて,ブレーキング勝負をさせて・・・
「はいどうぞ!オーバーテイクです!!」
という感じ。だいたいのレースで,追い抜きポイントにDRSゾーンもあるしね。。。
F1を観戦する醍醐味って,確かにオーバーテイクかもしれないけど,
あたかも人工的に作られたオーバーテイクってやっぱり見ていて飽きるんですよ。。。
じゃぁ,古くからあるサーキットは・・・というと,やっぱりそれぞれ個性があるんですよね。
鈴鹿サーキットは”ドライバーサーキット”と言われるほど,自然の地形の高低差もあれば,
高速~低速コーナがちりばめられているし・・・
イタリアGPのモンツァは超高速サーキットで,ここでは高速用にマシンセッティングがガラッと変わりますし・・・
昨年はクルヴァ・グランデでベッテル-アロンソのすごいオーバーテイクもあったし・・・
ベルギーGPのスパフランコルシャンは”オールージュ”という名物コーナもあるし,
ハッキネン-シューマッハの有名なオーバーテイクもありました。
やっぱり,いくらオーバーテイクを量産しても,こんなオーバーテイクには適いませんね。
もちろん,アイルトン・セナの死亡事故以来,安全性を追求して,あれ以来死亡事故が出ていないのは
サーキットの安全性の向上(広いエスケープとか)のおかげもありますけどね・・・。
安全面の設計は同じ人が担当するのはよいことだと思いますが,コースレイアウトは
いろんな人の意見を取り入れたほうが,”ワンパターン”なサーキットが量産されることはないですよね。。。
やっぱりレースってエンターテイメントですが,
エンターテイメント = オーバーテイク
なんて短絡的な考えは如何なものかと思いますね。
それこそ,どっかのド○フトイベントみたいに,エンターテイメントを追求した結果・・・なことになっちゃいますよ??
再来週のアメリカGPの初開催サーキット・オブ・ジ・アメリカズも”ティルケサーキット”なんだよなぁ。。。
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Posted at
2012/11/06 23:54:13
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