ベストモータリングでお馴染みの、往年の名レーサー、黒澤元治さんが箱スカGT-Rで富士の旧コースを疾走する動画を偶然見つけました。いやあ、富士の旧バンクはいいですねえ。こういうワイルドなサーキットが世界中でどんどん消えています。はっきり言ってF1のせいですが、世界のモータースポーツ主催者の方々には猛省を促したいです。5速全開、アクセル踏みっぱなしの時間が大きい富士なればこそ日本の自動車メーカーのエンジン技術が進歩したのです。韓国や中国のサーキットはそんなレイアウトでしょうか?違いますね、せいぜい直線は800メートルで、その直線の前のコーナーは低速コーナーです。つまりオーバードライブギアでの全開時間は短い。そんなサーキットではエンジン技術の向上はありません。ドイツのホッケンハイムサーキット、イギリスのシルバーストンサーキット、イタリアのモンツァサーキット。優れた車を生み出した国には、必ず高速のエンジンサーキットがあります。そういうモータースポーツの遺産を、日本のみならず世界中の国でもっと大事にしてもらいたいなあ、と思う新年の初めでありました。