間を開けましたが
こちらからの続きとなります
この内容は、ADS-B受信機を作成するための備忘録として文章を起こしてます
内容が長くなりますので興味のない方はこれからの内容は読み飛ばしてもかいまいません
実際に作成する手順は、フライトウェアの
サイトを参照すればわかりますが、より噛み砕いた内容を書いておきます
今回行う手順は、マイクロSDカードへラズベリーパイに使うOSをインストール、そして起動までの手順になります
この時点で必要となる機材は
・ラズベリーパイ(パソコン)
・Windowsが稼働しているパソコン
・マイクロSDカード
・USBキーボード
・HDMIが接続可能なモニタ(HDMI端子のあるテレビでもOK)
・HDMIケーブル
・LANケーブル
先ずは、WindowsPCを使ってインストールするOSをダウンロードするのですが、その使うOSはフライトウェアからリリースされているPiAware(パイウェア)を
ダウンロードします
Raspberry Piで使えるOSは他にもあるのですが、パイウェアはADS-B受信機として最適化されているので安心して使えます
パイウェアのファイルがダウンロードできましたら、圧縮ファイルとなっているので、こちらを同パソコン上で解凍しておきます
次にマイクロSDカードをフォーマットします
フォーマットツールは「
SDカードフォーマッター」を使いますので事前にインストールしてください
※カメラのSDカードフォーマットツールとして便利ですので入れておいたほうが良いですよ!
SDカードフォーマッターを起動します
オプション設定で以下のように設定をしてください
これでフォーマットを実行します
完了しましたら、このオペレーションはおしまい
次に解凍したOSのイメージをマイクロSDカードへ書き込みます
イメージ書き込みツールは「
Etcher」を使います
こちらも事前にインストールしておきます
そして起動
[Select image]をクリックし、先に解凍したパイウェアのイメージを選択します
マイクロSDカードがWindowsPCに挿入されていれば以下の画面まで表示されます
問題が無ければ[Flash!]をクリック
暫く待っていると以下の画面となります
これで起動するためのOS作成が完了しました
すごく簡単でしょ!(^^♪
後はラズベリーパイにできたマイクロSDカードを差し込んで電源を入れるだけとなります
出来上がったらすぐに電源を入れたいでしょ♪
でも、ここから注意があります
ラズベリーパイには電源スイッチがありません・・・
電源ケーブルを差し込んだ時点で電源が入ります
そうすると下手に電源ケーブルを抜いてしまうとマイクロSDカード内がおかしくなってしまいます
なので、初めて作業を行うときには最低でもHDMIケーブルとUSBキーボードを接続した状態で行ってください
それでは、HDMIケーブル、USBキーボードが確実に接続された状態に合わせてLANケーブルも接続します
当然マイクロSDカードも入れるんですよ♪
それではラズベリーパイに電源を入れましょう!
電源を入れてすぐに以下の画面が出てきます
自分はこの画面が出てきただけで嬉しかったですね(笑)
ラズベリーパイ本体に電源ケーブルを挿した時点で赤いLEDが点灯し、その横に黄色いLEDがチカチカすると思います
赤いLEDは通電している状態を表し、黄色いLEDはマイクロSDカードへのアクセス(読み書き)を表しています
しばらくすると以下の画面となります
これでパイウェアの起動が完了しました♪
もし、ローカルネットワークにDHCPが動作している環境であれば自動的にIPアドレスが割り当てられ、しばらくすると画面上に割り当てられたIPアドレスが表示されます
画面はテスト環境なのでIPアドレスは192.168.100.169が割り当たってます
さぁ~、起動ができましたので、ここから皆が嫌がるコマンドによるオペレーションですよ~(笑)
ログイン方法は画面にも表示されてますが次のキー入力になります
[Alt]+[F2]
この表記は[Alt]キーを押しながら[F2]キーを押すという意味です
そうすると、以下のようにログイン入力画面が表示されます
login as:
ログイン名は"pi"になりますので文字入力 pi を入力して[Enter]キーを押します
次にパスワードが求められます
login as: pi
pi@192.168.1.169's password:
パスワードはセキュリティ上画面に表示はされませんが、"flightaware"となりますので文字入力でflightawareを入力して[Enter]キーを押します
そうすると以下のようにログインされ最後の表記は「pi@piaware:~$」になります
login as: pi
pi@192.168.1.169's password:
The programs included with the Debian GNU/Linux system are free software;
the exact distribution terms for each program are described in the
individual files in /usr/share/doc/*/copyright.
Debian GNU/Linux comes with ABSOLUTELY NO WARRANTY, to the extent
permitted by applicable law.
pi@piaware:~$
この「pi@piaware:~$」はコマンドを受付可能な状態で待機していると思ってください
これでパイウェアへのコマンド操作が可能となりました
それでは最低限覚えておきたいコマンドを紹介します
先ずはsudo su -
文字入力でsudo su -(sudo[スペース]su[スペース][マイナス])を入力して[Enter]キーを押します
pi@piaware:~$ sudo su -
root@piaware:~#
コマンド受付待機が「pi@piaware:~$」から「root@piaware:~#」になりました
これはユーザーモードから特権モードに切り替わったことを表します
基本的に設定変更作業などは特権モードでないと操作を受け付けません
必ず特権モードで操作する癖をつけておきましょう!
では特権モードが扱えるようになりましたのでOSの再起動をやってみましょう
コマンドは"reboot"(リブート)、名前の通りですね♪
root@piaware:~# reboot
rebootの文字を入力した後に[Enter]キーを押します
ここでわかってきたと思いますが、コマンドを入力した後はそれを実行するために[Enter]キーを必ず入力します
画面上、色々と文字が出てきてしばらくすると、また、最初の画面に戻ってきます
これで再起動が出来たということになります
では最初のコマンド入力と同じ[Alt]+[F2]を押してからpiでログインし、パスワードをflightawareを入力してください
login as: pi
pi@192.168.1.169's password:
The programs included with the Debian GNU/Linux system are free software;
the exact distribution terms for each program are described in the
individual files in /usr/share/doc/*/copyright.
Debian GNU/Linux comes with ABSOLUTELY NO WARRANTY, to the extent
permitted by applicable law.
pi@piaware:~$
そして、sudo su - で特権モードに入ります
pi@piaware:~$ sudo su -
root@piaware:~#
今度はシャットダウンのコマンド "shutdown -h now"です
root@piaware:~# shutdown -h now
これもわかりやすいですね♪
shutdown(シャットダウン)と"-h"はコマンドのオプションになり「時間(ハワー)」を表し、"now"はナウ、いわゆる「今すぐ」という意味ですね
「シャットダウン」を「時間」、「今すぐ」・・・英語の文法のようにコマンドは組み立てていきます
そうすると、ラズベリーパイ本体の黄色のLEDがチカチカとして、1秒以上の点灯の後、黄色のLEDが消えます
LED消灯後5秒以上待ってLEDが点灯しなければ電源ケーブルを外します
これでラズベリーパイの基本的な操作を覚えることが出来ました
一連の基本手順は
①・・・電源ケーブルを挿す(電源ON)
②・・・[Alt]+[F2]でコマンドモードに入る
③・・・ログイン名:pi/パスワード:flightawareでログインする
④・・・sudo su - で特権モードに入る
⑤・・・必要な時にrebootで再起動する
⑥・・・必要な時にshutdown -h nowでシャットダウンする(電源ケーブル抜けば電源OFF)
これさえ覚えていれば完璧!
ンー・・・もう少し書きたかったのですが、想定以上に内容が長くなってしまいました(^_^;)
次回はWindowsパソコンからネットワークを使って、ラズベリーパイへログインするになります
それでは、お付き合いいただき、ありがとうございました
これまでにかかった費用
Raspberry Pi 3 Model B・・・ 5,076円
Official Pi 3 Power Supply・・・上記セット価格
MicroSDカード8GB・・・手持ちのものを流用(アクセス頻度が高いのでMLCチップを利用)
チップ用ヒートシンクHM-15(アイネックス)・・・手持ちのものを流用
Raspberry Pi 専用ケース(サンワサプライ)・・・1,480円
ブルーベリーとヨーグルトタルト・・・562円
森のフルーツタルト・・・540円
DVB-T+DAB+FM USB チューナー・・・1,520円(購入失敗品)
R820T2 & SDR+TCXO(温度補償型水晶発信器±0.5PPM)実装カスタムチューナー単品Blue[RTL2832U+R820T][広帯域受信用][High quality USB-CN][RTL-SDR専用]・・・5,850円
新規内容
USBキーボード・・・手持ちのものを流用
HDMIケーブル・・・手持ちのものを流用
LANケーブル・・・手持ちのものを流用
表示モニタ・・・テレビのHDMI入力端子
現在の合計・・・15,028円
今回は追加費用無しで済んだ♪