DCCDとアクティブトルクスプリットAWDの違い

私の愛車であるWRX STIとXVは
どちらもフルタイムAWDです。
ただWRXSTIはDCCD方式、
XVはアクティブトルクスプリット方式と
AWDの方式に違いがあります。





※完全に個人的な主観で書いておりますので、
間違い、また人によってはお気を悪くするところもあるかもしれませんが予めお断りしておきます。



ちなみにDCCD方式とは
「より良く曲がり、より速く走る。まさに“意のまま”のドライビングを目指した
電子制御AWDシステムです。前41：後59を基本にトルクを不等配分。
遅れのないリニアな制御が可能なトルク感応機械式LSDと、
緻密な制御が可能な電子制御LSDを組み込むことにより、
より大きな駆動力を発揮しながら高い安定性を確保しています。
また、ドライバーの好みやシーンに応じて電子制御LSDの効き具合を
任意で設定することが可能です。」
（スバルのHPより引用）

そしてアクティブトルクスプリット方式とは
「ドライバーのスキルにかかわらず、あらゆる走行状況において
AWDのメリットを最大限に引き出すことができる安定性重視のAWDシステムです。
前60：後40のトルク配分を基本に、加速、登坂、旋回などの走行状態に合わせて
リアルタイムにトルク配分をコントロール。
前輪のスリップを検知したときは、後輪へのトルクを増やして駆動力を確保できるよう制御します。
一部車種には、VDCからのハンドル角、ヨーレート、横加速度信号などの
車両情報をモニターすることでより緻密なトルク配分を実現する新制御を採用しています。」
（スバルのHPより引用）

このようにスバルのHPに記載がありますが、実際に乗ってみた感じはどうなのか？
少し私の感想を書いてみたいと思います。
私自身走る道の99％は舗装路ですが、実はこの2つの方式について乗り味やハンドリングについて
結構違いを感じます。



まずDCCD方式ですが、上記のスバルのHPに書いているとおり基本的に
後輪の方に駆動力を多めに配分しているというのもあり、
かなりFR的で切れ味の鋭いハンドリングが特長です。



直線からハンドルをスパッと切るとまるでキレのいいカミソリで紙を切るような感じで
「スパッ」と曲がります。
（ちなみに以前所有していたWRX S4のVTD-AWD方式もこちらに近いです。）
かなり車体がハンドルの動きに対し敏感に動くということもありかなり
「ハンドリング重視」なセッティングです。


対するアクティブトルクスプリット方式はかなり「安定指向」な感じです。



もちろんハンドルの動きに遅れることなく車体がついてきますが、動き方はかなり「穏やか」。
車体がロールしている時など不安定な姿勢の場合でも元に戻そうとする力がしっかり働き、
安定性重視なんだなと感じることがあります。



こう書くとかなり違いがあるように見えますが、
私の腕が下手というのもあって違いはあれど天地ほどの差は感じません。
共通してAWDならではの直進安定性の高さ、車体の安定性がベースにあり、それに加え
WRX STIは”攻める”動きであり、XVは”守る”動きであるというのが
２つの方式の違いかなと私は感じています。

もちろんスポーツカーのSTIとSUVのXVではAWD以外の車の性格や
セッティングも全く違いますから上記の車体の動きがAWDのみによるとは言えませんが、
法定速度の舗装道路、そして私程度のドライバーでも違いを感じ取ることは可能です。


STIについてはD型からトルク感応機械式LSDを省いた新型DCCDに変わり、
よりハンドリングも向上しているようですからこちらも楽しみです。