嗚呼、何故に休日はあっという間に過ぎ去っていくんだろう…。
14日に無事お盆休みに突入出来たのもつかの間、
本日連休最終日の私でございますorz
「あっという間」と言えば、私の元にサンバーさんがやってきて一ヶ月が過ぎました。
不慮、というか、こちら側の不注意が元でミラを一発廃車にしてしまった事が発端で購入したサンバーさんですが、今のところミラ程のレベルではないにせよ、日々の酷使にもめげず相変わらずの絶好調ぶりを発揮してくれています。
ぶっちゃけた話、メンテらしいメンテは全くやって無くて、
「燃料入れて乗ってるだけ」って状態なんですがね(^^;
そこで、この一ヶ月サンバーさんと一緒に過ごしてみて気づいたことをまとめてみました。
なお、所謂「個体差」とか「使用状況」による諸々の要因が絡んでると思われる部分もあるため、ここで書いたことがサンバーすべてに当てはまる訳ではないと思いますが、ちょろっとでも参考にしていただければ幸いです。
■非力だけど…
サンバーって言うとスーパーチャージャー付きの印象が非常に強いわけですが、納車直後の記事にも書いたように、
私のサンバーさんはNA。
しかも、昨今主流のDOHCヘッドではなくSOHC。それも、まるで
整備士の教科書に載ってそうなロッカーアーム併用型タイプ。加えて、軽自動車用エンジンとしては少数派の4気筒エンジンというのが、サンバーさんに搭載された「EN07」エンジンの概要となります。
レシプロエンジンの場合、
シリンダ数とレスポンスや静粛性の向上が綺麗に比例するっていう特性があります。
即ち、多気筒化することで1気筒辺りのシリンダ容積が少なくなる分、燃焼時の圧力が低くなるため、総じて
静粛性が高まるうえに、シリンダ容積が少ない分ピストン自体も小さく・軽く作れるため、その分
クランクを回転させる際の抵抗が少なくなり、レスポンスが向上するという理屈になります。
反面、排気量が少ないエンジンで多気筒化してしまうと、シリンダ容積の少なさがネックになって、とりわけ
低速時のトルクが細くなりがちになってしまうという欠点もあります。
たぶん、スバルがサンバーにスーパーチャージャーを選んだのも、パワー云々はもとより、商用車で特に重要となる低速時のトルク補給なんじゃないかって気もしますな。
さて、うちのサンバーさんに搭載のEN07(NA)の出力はメーカー公称で
46PS。
ミラもSOHCで48PSと似たようなもんですが、正直、エンジンレスポンスに関しては
EN07の方が全然上。
方や直3、もう一方は直4なので、当たり前っちゃ当たり前なんですが(笑)、
たった1気筒多いだけでこんなにも回るんだ!っていうのが偽らざる感想。
ちゃんと乗った訳じゃないんですが、
バイクのエンジンみたいな鋭さを感じますな。エンジン音もなんとなく中~大排気量バイクのそれににてるような気も(^^ゞ
一応AT車ですが、タコメーターは欲しいですね~。
それだけでなく、先述のように、「小排気量の多気筒エンジン」故に低速トルクが細そうに思えますし、
確かにやや緩めで長い登坂といったシチュエーションだとかなり辛かったりもするんですけど、その割には
途中でタレる訳でもなく、
スペックの割には粘り強く、乗りやすい特性かな、と。
さすがに11万Km走行と言うこともあって、トルク感がやや薄まってきてるような気も否めませんが、オイル上がり・下がりも今のところ見られず、サンバーにありがちなオイル消費も思っていたより少ないこともあって、酷使してる割にはおおむね好調は維持できてるのかなと自負しているところ。
この好調っぷりをどう維持してくかが今後の鍵ですかね。
■ちょっとした誤算
実は、サンバーさんを購入するまで、
「軽1BOXの最大積載量ってのは、すべからく350Kgだろう」と思ってた私。
しかしながら、うちのサンバーさんの
最大積載量は200Kg。
「最大積載量200Kg」というと、それこそ
ミラバンとかアルトバン辺りと同じな訳で、
あの図体の割にはそんなに積めないのねっていうのが率直な感想。
それに、200Kg程度だと乗用車用タイヤでも全然許容出来そうなもんですし、実際、
同じ積載量の軽ボンバンはまんま乗用車タイヤが標準であるにもかかわらず、
サンバーさんの標準サイズは「145R12 6PRLT」という見事な「貨物車用タイヤ」。
尤も、このブログでもさんざん書いてますが、とにかく重いものやかさばりものを載せる機会が多い事を考えると、
下手に乗用タイヤを履かせるよりは、標準である貨物用を使った方がいいような気がしているので、よっぽど何か心境の変化が無い限り
標準サイズで通すつもりです。
インチアップしてもかっこいいとは思うんですが、「4ナンバー車本来の使い方」が頻繁であることを考えたら、その方が安全だと思うのです。
最近は12インチのアルミも割と出てる上に、商用車必須の「JWL-T」規格適合のものばかりだから、選ぶにしてもそんなに神経質になる必要も無く、そもそもタイヤそのものが国産でも安いってのが一番の理由ですが(笑)
それはそうとして、先月、仕事でこれを積むことが2度ほどありました。
一見するとただのコンクリブロックですが、これは
「階段ブロック」と言って、斜面などでこれを階段状に積み重ねることで見事な階段になるという、身もふたもない代物(笑)
…ただ、これが半端なく重いものでして、メーカーさん曰く、1個あたりの重量が
52Kgとだいたい人間一人分というもの。
加えて、上の画像は「素割」というタイプなんですが、現場で使う予定だったのが
緑色に着色されたタイプで、
道央圏では岩見沢市内にある某メーカーさんしか作ってないらしく、諸々の事情で配達してくれないという有様。
…行ってきましたよ。サンバーさんで引き取りに。しかも
1回辺り6個(^^;
ちょっと計算してみたら、「よいこはまねしてはいけません!」ってな事は容易におわかりかと思いますが…。
いや、当初は私もそう思ってて、2往復はしなきゃ不味いだろうと覚悟してたんですよ。
ところが、いざ積んでみると、少々重さは感じるものの、
ごく普通に一般道も高速(!)も走れちゃったんですね(^^ゞ
考えてみれば、同じサンバーでも、サンバーディアスバンはどっちかというと「乗用車的」な感覚でも使える「貨客兼用」タイプで、故に最大積載量も控えめになっていると思われますが、
根本は純然たる商用シリーズと同じなわけで、そっちの方は350Kg積(尤も、後にサンバーシリーズは350Kg積に統一されるようですが)であり、ディアスで多少積過ぎてもサンバーとしては許容範囲だったというオチになるんかなと考えた次第。
もちろん、
過積載を推奨するわけでないので念のため。
でも、なんだかんだで、1BOXならではの使い勝手の良さと、
1m×1mのパレットが4名乗車状態でも丸ごと飲み込めるほどの積載性は非常に便利です!
■風を感じる一台
まぁ、こう書けば字面的にも格好が付くわけですが、何分
「ドライビングプレジャー」やら
「ファントゥドライブ」という言葉とは
対極の存在だと思ってる、うちのサンバーさん。
先日、最終型サンバートラックTT2型MT車(NA)に乗る機会があって、常時RRで走ってみたんですが、悲しいかな、
荷台部分に余計な鉄板使ってない分走りは軽快でした。
そりゃ、外注先で使ってるTT2のNA車の後ろくっついて走ろうと思ったら、あっという間においてかれるわけでorz
それはそれとして(笑)、サンバーに限らず1BOX形状やミニバンの類にもいえる話ですが、とにかく
風には弱い。
とりわけサンバーさんの場合、左右トレッドが狭く、全般的にボクシーな車体形状と言うことも重なり、ちょっとでも横風が吹いていようものなら、
あっという間に車体は持ってかれますし、下手すりゃ横転しそうな感覚すら覚えます。
これは車速が上がるほどその傾向は強くなりますから、運転の際は要注意ですよ!
ただ、うちのサンバーさんの場合、リアスポと、先輩サンバー乗り諸氏にはいまいち評判がよろしくないらしいFバンパー下に付いているリップスポイラー(のような突起物)のおかげで、前後方向にはあまり気にならないんですがね…。
と、いうことで、一応サンバーでも高速は走れますが、
左端の車線をキープして走る方がよろしいようで…。
■エアコンって、こんなもん?
サンバーは、というより、ミドシップを含めた
リアにエンジンを搭載している車全般にいえる話かもしれませんが、思ってたより
エアコンの効きがいまいちなような気がしますね。
幸いにして「まるっきりダメ」というわけでもなく、先日エアコンのガス量の簡易点検に使うサイトグラスを発見したため点検したところ、ほぼ問題ない程度にガスは入っている模様。
(ただし、
液色がやや蛍光緑色っぽい色なので、
漏れ箇所確認用の蛍光剤を入れられてる可能性あり)
って事は、エアコンシステムの問題でなく、
構造的な問題かと。
サンバーの場合、
フロントにエアコンユニットとコンデンサー、
リアにコンプレッサーとガス補充用のバルブが付いていて、
ほぼ全長と同じぐらいの長さがあるパイプが前後をつないでるという構造。
つまり、
コンデンサにたどり着く前にアスファルトなどからの放出熱でパイプと中のガスが暖められてしまい、設計上想定している能力が発揮できていないんではないかと推察しています。
同じようにリアにエアコンコンプレッサが付いてるMR2とかMR-S、バモス辺りだとどうなんでしょ?
加えて、登坂や加速時にコンプレッサーを停止させる
「エアコンカット機能」が標準搭載されているサンバーさんですが、
エンジンが非力な分、エアコンカット領域に入る確率が高まるため、余計に利きが悪く感じてるのかも?
そもそも、あの室内容量にしてフロントしかエアコンがないってのも要因の一つかもしれませんが…。
ダメ元でエアコンオイル添加剤投入してみますかね。
反面、ヒーターは
暑いほど効きます(笑)
■「軽自動車」と侮るなかれ!
何がって
「燃費」ですよ。
最近やや安値傾向であるとはいえ、高かろうが安かろうが入れなきゃ始まらないのが燃料なわけで、それには「燃費」ってのがついて回りますな。
さて、サンバーさんの燃費はって言うと、まぁ、これが
驚愕の数字ですよ…。
正直、燃費には分が悪い3速ATにフルタイム4WDって事や、納車が真夏って事もあり、手元に来てからは常時エアコン使用してるってのを差し引いても、それなりの数字は出るだろうと思ってみたら、愛車紹介の燃費記録を見たときは
さすがにひっくり返りそうになりましたわ。
まぁ、通勤だけじゃなくて、仕事でもあちこち出歩いてますから仕方ない部分はありますが、
下手すると1日で使い切ったりしてますからね(泣)
とはいえ、同じ4WDで3ATだったミラと比べたら、天と地の差が出てます。
■アフターパーツが少ない!
汎用性のあるナビやオーディオ類などというのはまず置いといて、やっぱり「車いじり」と言えば、あそこを変えたりここ取り替えたりなんて話になるわけですが、まぁ
サンバー用のパーツの少ないこと。
ド定番の「ワーゲンバス仕様ボディキット」って言う大物のほかは殆ど無いってのが実情だとは…。
尤も、まるっきり無いって訳じゃないですが、マフラーにしても、サンバーの特徴でもある「リアバンパー兼エンジンカバー」の開閉に支障があるものがあったり、足回りパーツもダウンサスは腐るほど出るのに、
純正形状のショックはどこからも出てない。
シュピーゲルさんから車高調は出てるけど、自分の普段使いから考えるとオーバースペック過ぎるしなぁ…。
この辺は、自分の使い方を考えながら出来る部分をやってくしかなさそうですけど、もうちょっとパーツ類が豊富だとうれしいですね。
■補修塗料が見つからん!
ここのところの目下の悩みは、実はこれ。
これに比べたら、アフターパーツの少なさなんて全然問題になりませんわ。
「年式・値段相応」で買ったとはいえ、外装に少々補修が必要な部分が多々ある我がサンバーさん。
外装補修で必要なものと言えば、車体色のペイント類な訳ですが、
まぁ無いんですよ、うちのサンバーさん用のが!
ちなみに、うちのサンバーさんはツートンで、
上が「ハービィグリーンメタリック」、
下が「プラチナシルバーメタリック」という組み合わせで、調べた限り初期型にしか設定のない塗色の模様。
サンバーさんを買ってからというもの、店舗の大小を問わずカー用品店やホームセンターに行くたび、タッチアップペイントコーナーを端から端まで見てきていますが、特に
上側のグリーンメタリックはまず皆無で
、so○t99製に至っては上下共に廃盤orz
スバルで緑色っていうと、ヴィヴィオ・ビストロやレガシィに設定のあったダークグリーン(フォレストグリーンマイカ)は割と入手しやすいんですが、サンバーさんのグリーンはそれよりも明るい色調のため、間違いなく違う色なんですね。
他メーカーで似たような色がないか探してみましたが、外車用含め全くありませんでした。
確かに、タッチアップ程度ならディーラーさんに頼めば純正品を取り寄せてもらえますけど、問題はタッチアップ程度で済まない範囲だけど、鈑金屋に出すまでも無い時なんですね。
そういえば、かつて乗っていたカリーナAT170の「ダークターコイズマイカ」も結局見つからなくて、店頭オーダーの特注品で作ってもらったことがありますが、今回もそれしかなさそうですなぁ(涙)
と、言うことで、ここ一ヶ月で気づいた
「不満と満足・サンバー編」でした。
ん?どこかで見たようなタイトルですが、気のせいでしょう(笑)