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惰眠のブログ一覧

2005年10月02日 イイね!

MRYのロードスター説明会

MRYのロードスター説明会昼過ぎまで六本木ヒルズでラ・フェスタ・ミッレミリアの見物をしたあと、MRYにハシゴして新型ロードスターの講演会を覗いた。
 12時半受付開始で、貴島孝雄主査の講演が13時10分から始まる日程だったから、六本木ヒルズに13時過ぎまでいる以上、開発主査の講演が終わる前に到着することなど初めから無理だ。

 それでも顔を出したのは、アテンザ発売の時に始まった新車の一般向け講演会に、何のかんの言ってこれまで無欠席だったので、無遅刻はなくなっても皆勤賞を失うのは悔しかったから…と言えなくもない。

 MRYにたどり着いたのは14時半頃。既にチーフ・デザイナーの中牟田泰氏による講演も終わっていて、貴島主査がなにやら補足的な説明をしているところだった。
 結局聞けたのは、実質的に最期のQ&Aだけ程度ではあったけれども、その中でとても面白いと感じたのはフォード・グループとしての開発のやり方だ。設計関係の3次元データを全部同じサーバーに放り込んでおくことで、各種デザインや設計と同時進行で製造技術系の検討もできるシステムをマツダは採用している。

 これを、フォード・グループ全体でやるとどうなるか。日本が夜の時、欧州や米国はビジネス・アワーだ。つまり1日を3倍利用できることになる、そういう開発体制をグループは目指していると貴島主査は話した。
 ほぉ…と感心の溜息をひとつついていると、そこで貴島主査がボソッと「ロードスターは別にしたいですけどね。これはマツダだけでやりたいですから」。…男の意地、である。

 それに限らずロードスターって言う車は色んな意地が詰まった車だ。貴島主査はこうも言った。開発段階で通常行なわれるデザイン・クリニックを、ロードスターではやらなかった。いや、手を回してやらせなかった、と。
 クリニックと言うのは、デザイン案を一般ユーザーに見てもらって、どういうのが好きですかー、それじゃこういう手直しをしましょうねー、というプロセスのこと。
 ロードスターの最多販売市場は北米。クリニックをやったら、間違いなく北米好みのデザインにされてしまう。だからクリニックをやらせるわけには行かない。その代わりに貴島主査は会社の内部で「どのデザイン案がロードスターらしさを備えているか」比べさせたのだそうだ。
 なんとしてもアメ車っぽいデザインにはさせないぞと言う、これもまた意地。

 で、MRYにロードスターの講演を聞きに行ったのになにゆえ添付写真がユーノス500かと言うと、講演も質疑も一通り終わって見回すと…あらら、やっぱりいるよ皆勤賞の仲間たちが。と言った次第。
 例によって例の如く、あれやこれやの話に花を咲かせているとひょんなことからNC型ロードスターのチーフデザイナー、中牟田氏が今乗っている車がユーノス500だと分かった。しかしATに致命的なトラブルの兆候が出ている由。

 新型ロードスターのイベントで、NC型そっちのけで、そのチーフデザイナーと一緒になってユーノス500の話で盛り上がる我々…。
でも、マツダの本社にはきちんとした形で保存されているユーノス500はないのだとか。
 デザイナーなど現場レベルでは好きだという人、関わったことを誇りにしている人、関わっていないのに自分も関わったと言い張る人までいるらしいこの車が、会社としては(恐らく商業的な不成功ゆえに)忘れてしまいたい苦い過去のように扱われているのは哀しい限りだ。

 僕ら500が大好きなユーザーでも、流石に14年も前にデビューした車に乗り続けるのは、そろそろ限界に来ようとしている。既に代替した人もいれば、もう殆んど代替を決めた人もいる。
 最終的にユーノス500を手放したとしても「マツダの本社には、この素晴らしい姿かたちの車が大事に保存されている」のならば、幾ばくかの慰め…というか、長くオーナーでありつづけたファンにとって心のよりどころになるだろうに。

 最新のマツダ車のデザイン・チーフがユーノス500に乗っていることがちょっと嬉しく、マツダ本体がユーノス500に冷たいことがちょっと哀しい、複雑な一日だった。
Posted at 2005/10/03 02:51:53 | コメント(2) | トラックバック(3) | 自動車関係のイベント | 日記
2005年10月02日 イイね!

旧い車の祭典 ラ・フェスタ・ミッレミリア

旧い車の祭典 ラ・フェスタ・ミッレミリア今年もラ・フェスタ・ミッレミリアを見に行ってきた。
六本木ヒルズ自体の集客が少し落ち着いてきたのか、一昨年のようにチェック・ポイントが大変な人だかりになって少しも近づけない状況は、まったくない。
 そこで、例年陣取っていた交差点ではなく、今年はチェック・ポイントのある六本木ヒルズ・アリーナに足を踏み入れて観覧することにした。

1950年代頃までの(主として)スポーツカーが、今の時代の街中を走り抜けるなんて、僕のような骨董的な車趣味の徒には素晴らしく魅力的なイベントだ。

 そういう趣味が無い人にも、ボンド・カーにまでなったトヨタ2000GTが走るんだよと言えば、ある程度はこのイベントの凄さが分かってもらえるだろうか。あるいは、石原裕次郎も乗っていた、跳ね上げ式ドアがカッコイイあのメルセデス・ベンツの300SLが2台も3台も走るんだよ、と説明すれば。

 まあ、人に判ってもらう貰わないはともかくとして、去年のアルファ・ロメオ「ディスコ・ヴォランテ」程ではないにしろ素晴らしく眼福な昔の車を幾台も間近に見ることができた(フォトギャラリー参照)
 一代貴族の元レーシング・ドライバー、サー・スターリング・モス閣下も、今年はアストン・マーティンのDB3に乗ってかみさんと一緒に参加していた。
 人に聞いた話なので真偽の程は分からないが、サー・モスはビジネスとしてこういうヒストリック・イベントへの参加を請けてくれるのだそうで、伝統や格式が今ひとつだけども箔づけはしたい主催者にとって、非常に有り難い人なのだとか。
 なに、往年の名ドライバーを直接見ることができるのだ。主催者ならずともファンにとっても有り難い話だ。

 そういえば、4年前に旦那の車のナビシートでエントリーした時には芸能マスコミが人垣を築いた西田ひかるだったけれども、ラ・フェスタ・ミッレミリアへの参加が完全に年中行事となった今は、もはやゴシップ誌の興味を惹くこともないようだった。
 エントリーした車は最初MGAだったが、今は同じMGでもMotto Speciale。マニアックさを増している。この手の病は膏肓に入るものと相場が決まっているようだ。
Posted at 2005/10/03 01:42:34 | コメント(0) | トラックバック(0) | 自動車関係のイベント | 日記

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「フェアレデーって本当に呼ばれてたの? http://cvw.jp/b/9433/47108671/
何シテル?   07/24 21:51
曲面の綺麗な旧い車が好き、エレガンスのある車が好き。そんなこんなでユーノス500に乗りつづけ、もう……何年だ?  気がつけば屋根のない車まで併有。いつまで乗り...
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